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パンセクシャルが恋愛すること
去年の夏くらいに相方さんと中喧嘩をしたことがあった。
それはトランスジェンダーの友人の前で相方さんは「理解ができない」とはなった事だった。
そう言われて一見は???っとなったけどよくよく深く話を聞いてみると彼は彼なりに理由があった。
私も新しい価値観を知ることが出来たので結果いい喧嘩だったのだと思う。
👧🏻「私は相方さんという「人間」が好きであって「男」としては意識してないんだけどそちらはどう?」
👨「私はチワワのことを女として好きだよ。だから多分、明日チワワが性転換して男になったら多分別れると思う」
👧🏻「それって私自身じゃなくて女の人が好きなの?」
👨「いや、女性としてのあなたが好きなんだよ」
👧🏻「じゃあなんで性転換したら別れるの?それって「私」が好きなんじゃないよね???」
👨「あなたが好きだよ。でも女性としてのあなたが好き。俺はどうしても男は好きになれない。だからあなたが男だったら俺は好きにはなれない」
一見冷たいように聞こえるけれど多分世の中の大半が彼と同じ反応をするんじゃないだろうか。
というかパートナーでなんでそんなややこしい話してるん?!とよく突っ込まれる。
割かしこういった話は私たちは良くする。
さて、彼は至ってノーマルだ。
彼の口癖には「好きな食べ物ですか。男と元男以外だったらなんでも食えます」
というのがある。
性別的にも戸籍的にもれっきとした男である。
大して私ははパンセクシャル、xジェンダーを自認している。
男でも女でもない。たった一つの「個」でありたい。と思っているし自分の中には男性も女性もやどっていると思っている。
(あとからそれは男性ホルモンが多い病気のせいだと分かりつつあるけれど)
だから、相手のことを「個」としてみるのは当たり前のことだと思っていた。
そして私の周りにも必然的に同じような人が集まるから人は性別の垣根なく対人間として考えるものだ、と思い込んでいた。
でも相方さんは違った。世の中には男と女の2つしか存在していなくて当たり前に異性をすきになる。
生物というカテゴリの中でプログラミングされたとおりにきちんと生きている。
それが相方さんの当たり前だった。
👨「LGBTQという概念は知っているけれどどうしても受け入れることの出来ない、理解することが難しい人もいるんだよ」
と言われた。
たしかに。
私はわたしの当たり前しか知らなかった。
それと同じように相方さんも相方さんの当たり前しか知らない。
👨「理解する気がないとかそんなんじゃなくて、そんな人もいるんだなぁってのはわかる。だけどその感覚を共有してくれと言われても俺は女性が好きだから、同性をすきになる気持ちはわからない。ごめん」
といわれた。
性の多様化が進む現代で相方さんのような人って結構いるんじゃないかと思う。
自分の価値観が当たり前だと思い込むことがどんだけ自分の視野をせばめているか、ということに気がついて少し恐ろしくなった。
結果、私は相方さんに性別関係なく好きになってもらうことは諦めた。
お互いのことを宇宙人だと思うようにすることにした。