フィンランド留学備忘録:学費はどうしているの?
海外大学院進学を目指すにあたって多くの方の心配材料になっているであろう学費について。1年前の私も、大学を調べては学費の高さにため息をつき、奨学金を調べてはその採用人数の少なさに絶望していました。
しかし、それで海外大学院進学を諦めるのはもったいないです!!意外と費用を抑えて海外大学院へ進学する方法があるかもしれません。
前回までの記事で述べたように、私は大学院進学を目指すにあたってGPAの低さをネックに感じていました。2.9とそこまで悪くはないものの、そこまではよくない。JASSOの給付奨学金やその他の奨学金もほとんどの応募資格最低ラインがGPA3.0以上となっていたので、給付でもらうことは諦めていました。
そのため、私の当初の予定としては、
・1年間でイギリスの修士課程を終わらせて生活費を抑える
・北欧の学費が安い大学に進学する
この二択でした。イギリスのBournemouth 大学は、1年間で学費が280万円とイギリスの大学としてはそこまで高くない上、田舎なので生活費もそこまでかからないとみて、400万少しで抑えられるかなと思いました。
そして北欧の大学もアイスランド大学は学費が無料、Umeå大学は120万/年、Lapland 大学は最大で75万円/年でした。これらの大学は2年間のプログラムなので、全ての大学で学費合わせてこちらも400万円くらいの計算をしていました。
進学準備中、特に給付の奨学金で出せそうなものがなかったので、JASSOの貸与奨学金を毎月借りて、足りない分や学費は親にお願いして借りると言うものが当初の私の予定でしたし、そのつもりで、3月ごろまで準備をしていました。
しかし!!なんとLapland大学に合格をいただいた際に、一緒に100%の授業料免除をオファーしていただきました。EU外の学生が授業料免除を受けられることは知っていましたが、かなりの応募人数もいると思っていたので、無理だと諦めていました。なにより、奨学金の応募の方法が出願の際にボタンを押すだけだったのです。どうやって応募したのか私も忘れていたほどだったので、本当に驚きました。
そして、これはもう少し後に連絡が来たのですが、どうやらEU外の学生の中で一番入試の成績が良かったらしく、フィンランド政府とLapland 大学から二つの奨学金をいただけることになりました。授業料免除に加えて年間€7000の支給、またインターンシップやキャンパス内で働くとちょくちょくお金をいただけるらしく、、思ってもいない奨学金でした!!
こちらのフィンランド政府奨学金とLapland大学からの奨学金は3年間限定で今年の入学生が最後の支給となるみたいですが、授業料の免除はフィンランドの大学全てで、(制度が変われなければ)毎年入試の際に募集がかかります。フィンランドの他大学への合格体験も少し読ませていただきましたが、印象としては、みなさん最低でも60%、それ以上の授業料免除をもらっているみたいです。そもそもEU外の合格者少ないので、合格すれば、ほとんどが対象となります。
Iceland 大学も授業料自体は無料ですが、物価がすこぶる高いので、フィンランドに決めました。留学目的は人それぞれで、もちろんアメリカやイギリスのトップスクールに高い学費を出して行きたいんだ!と言う方もいると思います。私は、特にそのような希望はなく、やりたい研究ができそうな大学で、学費が安く抑えられそうなところという基準で調べていきました。
ですので、私のように特に一つの国への強い思いなどがない場合は、ヨーロッパの学費が抑えられる大学はおすすめです。調べてみると北欧はもちろん、スペイン、オーストリア、チェコなどなど、、本当にたくさん出てきます。また、私のように思わぬオファーを受けることがありますので、各大学のサイトにある奨学金の項目は読んでおくことをお勧めします。もしかしたら、当てはまることがあり、応募できるかもしれません。
日本の奨学金に合格できなくても、費用を抑えて進学することは十分可能です。私は、国内の奨学金の準備に時間を全くかけず、出願書類に時間をかけられたことも、今振り返ると大きかったのかなと思います。GPAや大学での実績は出願時点で変えられないので、他の道を色々とサーチしてみましょう。その時を頑張っていたら、意外と結果はついてきます。
今回も読んでいただきありがとうございました☺︎