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【速い速い篠原氏】六甲5ピークストレイル2018

ロング部門(52キロ)とショート部門(28キロ)があり、最近STYと比叡山でロングトレイルレースが続いたため、疲労を考慮してショート部門の方でエントリー。

国際トレイルランニングポイントITRAが付与されるレースであり、関西圏のアクセス抜群な六甲山を使用するコースであるが、割とこじんまりした印象。というのも大会の開催にあたり、当日受付はなく、前日受付のみという条件や、絶好の行楽シーズンの日曜日でハイカーが多数いるであろう六甲山で大掛かりなトレイルレースを開催するのは、どうなのだという物議があった。確かに前日にわざわざ三宮まで行って、受付をしたが、受付会場はスペースの割にガラガラであり、参加者も800人もいないため、寂しい感じであった。これ、当日受付で良くない?と思わざるを得ない。

そして、日曜日の朝再び神戸へ向かう。JRの摂津本山駅という普通電車に乗り換えが必要な駅で下車。そこから徒歩でスタート会場へ。スタート会場とはいえ、少し開けた山の中という場所だった。最初にロング部門スタート後、約1時間後にショート部門がスタート。200人くらいしかいないように思える。やはり、当日受付で良かったのではなかろうか。

開催前の主催者挨拶では、暑い気候になるので、熱中症に注意することと、やはりハイカーさんとの関わりに十分配慮するよう何度か注意喚起を促されていた。

そして、8時20分からウェーブスタート。私は第1ウェーブだった。走り出すと猛然とダッシュで山を駆け上っていく筋肉隆々の男。そして、そこに続き、スラっとした細身の若い男性。ショート部門なので、序盤から差を付けられると勝負として厳しいのは厳しい。しかし、えげつないほど速い2人。割と序盤から本気に登っているが、全然追いつけなく、最初の登り1キロで先頭は見えなくなってしまった。かろうじて細身の若い男性は見える位置。事前のエントリーリストが無く、誰が出走しているか分からないため、誰だあの2人という感じ。さらに少し進むと私の後続は見えなくなったが、前の2人も完全に見えなくなった。六甲山山頂に近づくにつれ、暑さが容赦なかった。日差しを遮るものがないと相当辛い。しかし、条件はみんな一緒であり、前をいく2人もこの暑さには苦しんでいるはず。ロング部門はショート部門よりも40分以上前にスタートしていたが、六甲山931m山頂手前から、ちらほらランナーが現れるようになる。そして、頂上に到達。ショート部門は5ピークスではなく、3ピークスなので、ここが最初であり、最高到達点。そのまま緩く下っていき、摩耶山の方へ。ここから10キロほどは走りやすいトレイルであり、木陰で暑さも気にならず進める。前に追いつこうと割と飛ばすも前が全く見えてこない。第1、第2エイドで水分を補給。暑さのため、水分だけは切らしてはいけない。前との差は気になるが、この時はエイドスタッフの人には聞かなかった。そして、2ピークス目の高雄山476m到達。ここでどうやらコース案内がいたずらにより外されていたらしく、ロストした人が多かったようだ。高雄山を登って下りて、これから最後の摩耶山掬星台702mまで登ってゴールである。距離にして25キロ地点から3.5キロの摩耶山登りの区間。登り始めの位置でスタッフの人に前のランナーはどれくらい前に通過してますか?と尋ねる。すると15分くらい前ですねと言われる。あぁ、もう無理だ。しかも2人前にいる、3位目指すしかないと。入賞ラインは3位までなので、まぁ、いいかと思い、摩耶山の急な登りを力を出し切って登る。そして、掬星台ゴール。ゴールゲートをくぐると、先頭を走っていた筋肉隆々の男が出迎えてくれた。めちゃくちゃ速いですねと話をする。距離が短い登りが得意なんですと。名前を聞くと篠原さんという人だったが、38歳で六甲山キャノンボールという草レースの常連チャンピオンであり、かっとび伊吹という伊吹山バーティカルレースのチャンピオンにもなっていた人だった。そして、自分のゴールより20分ほど経過して、先を行っていた若い細身の男性がゴール。どうやら、途中でコースロストしたようだ。この方は昨年の神戸マラソンで2時間24分を叩きだしているランナーで、初トレイルレースだったとの事。ロードとトレイルは全然違いますね、後半は全然登れなくなってましたと言っておられたが、やはり基礎走力が圧倒的なため、ロストが無かったら負けていたかもと思う。終わってみて凄いランナーに挟まれての2位だが、1位のキャノンボールチャンピオンにはこの距離では勝てる気がしない。自分はおそらく50〜100キロの1日かかるようなトレイルレースが好きなんだろうと思った。また3位の方のような基礎走力があれば強いなとやはり感じたため、ロードのスピードも継続的に磨いていきたいと感じた。
なお、レース後の帰路は、熱中症気味なのと、ご飯を食べていない空腹状態で、摩耶山山頂から麓のJR駅までのバスは相当酔う。

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