さいきん鼻の穴が広がってる気がする
さいきん自分の鼻の穴が広がっている気がする。
こんなことを書くと、お前の鼻の穴の大きさなぞ知らん、と言われそうだが、他にすることもないので書いている。誰かの批判をするわけでもなく、私が私の鼻の穴の話をしているだけなのだから、誰の迷惑にもならないだろうと思う。
これを読んでいるあなたも、こう言っちゃなんだが、かなりの物好きである。
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鼻の穴の話に戻ると、なんだか大きくなっているな、と思ったのはつい5分ほど前のことである。
パソコンの画面が暗くなって映った自分の顔をみて、「ブサイクだな」と思うと同時に「なんかいつもより鼻の穴でかくね?」と思ったのだ。
自分の鼻の穴がいつもより大きくなっている感じがするのは時々あって、それは鼻炎になっている時である。
確かに、今日も朝から鼻水が止まらない。
というのも、今私は絶賛花粉症なのだ。まさかニカラグアにきて花粉症になるとは思いもよらなかったが、雨季に入ってからくしゃみ、鼻水が止まらず目が痒い。
先日もオフィスについて何食わぬ顔をしていたが、実はマスクの下で鼻をたらしていた。
要するに、私の鼻の穴が広がっているのは私の気のせいというわけでもないのだ。
鼻水が出まくっているので、実際にいつもよりほんの少し鼻の穴が広がっているのだと思われる。
ただし、私もわかっている。
私の鼻の穴がいつもより数ミリ広がっているからといって、それに気がつくのはこの世に私ひとりだ。
他人は人の顔をそんなにまじまじとは見ないものだから。
なので、私も自分の鼻の穴の大きさなど気にせず、5分後にはそう思ったことすら忘れてしまう。
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ただ、この記事を書こうと思った理由にもつながるが、その画面に映った自分を見てふと思い出したのだ。
若い頃は、もっと自分の顔を気にしていた気がする。
高校生の頃は、鼻の穴どころか、自分のまつげの一本一本にまで自意識を行き渡らせていて、メイクが崩れていないか5分おきに手鏡をチェックしていた。
今思うと、その自意識すげー・・・と感心してしまう。
高校生の頃の私なら、自分の鼻の穴がいつもより広がっていようものなら、それを気にして一日中鏡を見つめていたかもしれない。
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つまり、鼻の穴が広がっていることについて、「まあどうでもいいか」と思えるようになった私は、少し大人になったということなのだ。
ちなみに写真は、鼻の穴が広がっていなくて、まあまあ良く撮れている私である。
高校生の頃は、自意識が強すぎて、自分が良く映っていると思う写真を人前に晒すこともできなかった。
そのくせ、携帯の写真フォルダーをあさっては、自分が良く撮れていそうな写真を見つけ、「そんなに悪くないかも」なんて考えながらジロジロと眺めていた覚えがある。
若いっていうのは、そういうことだ。