銀行自身がキャッシュレス決済やネットバンクを助長させている現実
Youtubeでこんな動画がありました。
胆振東部地震で北海道中がブラックアウトしたあの日、kinaは150kmを実家から今の家まで帰ってきたのですが、その道中で利用できたのは個人のお店や一部のセコマのような、レジが手動で動き、現金決済できたお店でした。
一部のセブンイレブンは発電機使ってレジ動かしてましたが、それでもクレジットカードや電子マネーには手が回ってなかった感じ。
それを思ったら「すべてをキャッシュレス決済にする」というのは非常に不安がありますが、キャッシュレス決済が便利なのもまた事実。
kinaもWAONとちょこっと(コープさっぽろの電子決済)は積極的に使ってるし。
この動画を見ていて思ったこと。
ちょっと前にとある銀行にお金をおろしに行きました。
窓口対応のみだったので待つこと20分。
「お金をおろすだけ」と思ったらこの時間は結構長い。
しかも客の前で銀行員二人が延々何か話をして、作業がストップしてるし。
待っている間思ったことは「ネット銀行だったらこの時間は他のことができたよな…」ということでした。
さらに別の時に悪天候に伴う停電があり、半日程度続きました。
この時もやっぱりお店は現金決済のみの対応になってしまい。
銀行のATMでお金をおろそうとして、念のため使えるかどうか銀行に電話で問い合わせたら
「うちの店舗も停電してます。隣町の店舗は利用できるのでそちらまで…」とのこと。
そうなると当然「窓口でお金おろせませんか?」となるわけで。
銀行からの返答は「電算システムが停電でダウンしてますので、窓口でも対応不可です」と。
本気で「人がいても停電になったらどっちみち使えないんだったらネットバンクで良いんじゃね〜の?」と思ってしまいました。
停電起因で会社がお金を振り込めず不渡りなんてことになったらどうするのか、聞いておけば良かった…orz
…というわけで、一部のネットリテラシーに詳しい人だけでなく普通の人でもネットバンクやキャッシュレス決済を利用する傾向が強くなるのは当然のことと思います。
セキュリティの問題をしっかりする必要はありますが、ATMの時間外手数料もネットバンクではかからなかったり、利用状況によってキャッシュバックしてくれるところは多いし、それをウリにしているし。
停電になったとしてもインターネット回線が動いているならスマホやPCでネットバンク上でお金を動かすこともできるから不渡りの危険も回避できるかと。
どちらにしても停電になったら銀行・郵便局・キャッシュレス決済・ネットバンクからはお金が引き出せなくなるので、「エマージェンシーマネー」と呼ばれる緊急時の現金を用意しておくのが良いわけなんですが。
普通の、店舗を持つ銀行が存在しなくなることはないと思います(ネットバンクの大株主がメガバンクやその他の銀行ということもあるから)が、キャッシュレス決済やネットバンクの普及が一般的な銀行の淘汰や改革を促す時代になるような気もしたり。
実際、北海道銀行と一部の信金が相互にATM手数料無料にしていたりしますからね…。