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年齢差なんて気にしない!年上の女性を愛し続けた男性列伝

平城天皇のことを書いてたら、「年上の女性を愛し続けた歴史上の男性のことをまとめたいなぁ」なんて思えてきました。
彼から愛されているのに年齢に対して引け目を感じているお客様に、占い師としてもっと自信を持ってほしいと思うこともありますし。
なお、ここで言う年上とは1〜2歳程度の誤差ではなく、6歳以上の年齢差があること、政略結婚とは無縁か、政略結婚でも相手のことを愛し抜いた方を取り上げます。
というわけで、年上の女性を愛し続けた歴史上の男性のご紹介をば。

インモラル感は満載だけど、筋は通した平城天皇

「自分の嫁の親を愛した」という時点でインモラル感が半端無いですね…。
平城天皇は平安京に遷都を果たした桓武天皇の長男で、自分の妃となった女性の母親、藤原薬子を愛します。
「同年代の子供がいた」ということは、当時は結婚・出産が早いとはいえ少なく見積もっても15歳は年上だったんじゃ無いかと思うんです。
そのため父親の桓武天皇に激怒されて薬子と会えなくなったりもしましたが、桓武天皇の崩御後は当然のように薬子を自分の手元に呼び寄せています。
後に「薬子の乱」と呼ばれる政変があり、平安京から奈良の都平城京に還都しようとして弟の嵯峨天皇と対立、平城天皇は敗れて落飾(剃髪して出家すること)したことで助命されましたが、薬子は自害します。
それから平城天皇は政治から距離を置き、薬子の乱で亡くなった人の冥福を祈って余生を過ごしています。
そんな平城天皇が薬子亡き後ただ一人寵愛した女性がいたのですが、それは薬子に良く似た女性だったそうです。

政略結婚でも結果オーライ、内政の天才徳川秀忠

戦国時代を終わらせた徳川家康の息子は血気盛んというか好戦的な性格の子供が多かったのですが、その中で申し訳ないですが「戦のセンスがなかったんだろうなぁ…」と言いたくなるのが2代目将軍の徳川秀忠です。
ただ、秀忠は戦のセンスはイマイチだったとしても内政に関しての才能は抜群で、300年近く続いた江戸時代を磐石にしたのは秀忠の功績と言われてますね。
しかもこれは「戦のセンスがない」と諸大名に知られた上でのことですからね…。
そんな秀忠の正室は豊臣秀吉の側室にして秀頼の母、茶々(淀君)の妹、お江(お江与)でした。
浅井長政とお市の方の娘、とか織田信長の姪、という言い方もできますね。
お江は今で言うところの「旦那に先立たれたバツイチ子持ち(すみません)」で、秀忠より6歳年上で、しかも秀吉と家康の関係から生まれた政略結婚でした。
大阪夏の陣で豊臣家が滅亡し、徳川幕府の支配が揺るぎないものになったとしても、秀忠はお江を大切にし続けて、側室はおかず、浮気と言えるものも一度だけ、後の会津藩主保科正之の母親とだけでした。
「それはお江が怖かったから」とか「秀忠は腑抜け」という風に捉えられたりもしていますが…秀忠はどうも父親の家康が苦笑するくらい性的に堅い人で、お江のことが本当に好きだった、というのがあったからのようです。

大英帝国の宰相の奥様は姉さん良妻賢母 ベンジャミン・ディズレーリ

イギリスのヴィクトリア朝時代を代表する政治家にして小説家のベンジャミン・ディズレーリは女性との浮名を流しまくり、若かりし時は山っ気も多い人で、危険な投資に手を出しては失敗して多額の借金がありました。
そんなディズレーリと結婚したのはお金持ちの未亡人メアリーで、12歳年上の女性でした。
「女たらしのディズレーリがメアリーと結婚したのは財産目当て」という見方は多かったですし、事実当時のディズレーリは借金で首が回らない状態だったのですが、周囲の見解をよそに二人はメアリーが死去するまで33年間添い遂げることになります。
二人の仲は、ディズレーリの政敵でキリスト教的思考が強かったグラッドストンすら「模範的」と評していたそうなので、最初は財産目当てという思惑があったとしても、それがどうでも良いくらいに良い夫婦生活を送っていたのは事実だったかと思います。

できれば日本のCMに… エマニュエル・マクロン

一時期日本のネット界隈では大統領当選前後に、「ああ、あの丸くて甘いお菓子ね」とか「消毒液のあれね?」とか「毛糸洗いに自信が持てる洗剤ね」という枕詞がつくのがお約束だったフランスのエマニュエル・マクロン大統領。
彼の奥様、ブリジットさんは24歳年上で、かつ当時は夫と子供がいたということは余りにも有名な話だと思います。
しかも、今でもラブラブだそうで。
2人が結ばれるまで彼の家族を始めとする周囲、ブリジット女史ご本人までもエマニュエルを止めようとしていたのですが、それをすべてねじ伏せて結婚に至ったマクロン大統領の精神力は驚嘆に値するかと。
個人的には大統領を無事に退いた後に、日本の毛糸洗いに自信が持てる洗剤のCMに、奥様と2人で登場していただきたいと思っています。
どうですかねぇ、LI○Nさん?

男性が若い女性を好む理由は…

古今東西、男性が若い女性を好むのは、どこぞの軍隊のスローガンではありませんが「生めよ増やせよ、子は宝」という意識があるからです。
子供というか「人」は人的資源に直結しますからね…。
とはいえ、その慣習を打ち破って年上の女性を一生愛し続けた男性がいたこともまた事実です。
彼氏・旦那が年下だからと引け目を感じないで、愛されているという事実を大切にして、幸せな時間を過ごしていってほしいと思います。


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よいぼしのなぎうた
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