しんどさの原因はコレだった!感覚過敏を知ってみよう
「本人に聞いても、何がしんどいのか分からない…」
と感じたことはありませんか?
見た目では、わからないしんどさって、感覚過敏もあります
凸凹ちゃんの一定数が「ある」と答える感覚過敏
凸凹の部分のしんどさなのか
感覚の過敏や鈍麻からくるのか?
感覚は、個人差があるので
親子でもわからないことがあるのです
言葉で気持ちや状態を説明するのが苦手な凸凹ちゃんにとって、過敏さが「当たり前」であることが多いから…
生まれたときからの感覚は、他の人も我慢していると勘違いすることもあります。
凸凹ちゃん(ASDタイプ)の中には聴覚や視覚などの感覚の過敏性を伴うことが、100人に1人の割合でいるとされる。
感覚過敏とは…
視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚など五感全てに関するものが普通よりも過敏だったり、鈍感だったりします
感じる部分
自然光、蛍光灯、パソコンなどの光をまぶしく感じすぎたり
人と目を合わせられなかったりする
まわるものをずっと見続けるのもしんどいことも
化粧品や柔軟剤の匂いでもめまいや頭痛をひきおこすこともある
普通の人には聞こえない音も聞こえることがあったり
すべての音がぜんぶおなじ大きさで聞こえたりすることがある
黒板に爪を立てる不快な音が日常で聞こえている感じ
苦味が痛い酸味が腐った味に感じる調味料がかわってもあてたことがある
洋服のタグが苦手、着れる服がかぎられておしゃれができないことも
触られること自体がしんどいこともある
前庭覚
「めまい」、「バランスが悪い」、「乗り物酔いしやすい」
カラダの傾き、平衡感覚
グルグル回ることで安心する。ジェットコースターが苦手
躓きやすいのでよく転ぶ
固有覚
「身体表現の問題」「力のコントロールの問題」「協調・細かい動きの問題」「姿勢制御の問題」
カラダの位置、動きを理解する:食べ物をよくこぼしてしまう
力加減を調整する:豆腐を握りつぶしてしまう
気圧の影響も受けやすい
雨がふっている、梅雨の時期
季節の変わり目(服を何着ればよいのかわからない)
台風(頭が痛い)
意外と温度や気圧を感じることも鋭いので、台風前の頭痛がすることもよく聞きます
感覚の感じ方
①目などの感覚器官で情報を受信
②①の情報が神経回路を通って脳に伝わる
③脳がその情報を解析する
感じ方には個人差がある
生まれた時から、自分の感覚しかわからなかったら他の人もおなじように「がんばって」我慢していると思い込んでしまうこともある
日常生活にしんどさを抱えている状態
わがままでも
自分勝手でもありません。
感覚過敏の特徴と気づき
過敏さに気づくまで、子どもたちはしんどい状況に耐えたり、我慢したりしていることがあります。
脳にさまざまな情報が次々と入ってきて、私たちには想像できないくらい大変な思いをしているのかもしれません。
長男のケース
自然の香りでも苦手なものがある。
香水や化粧品の匂いがダメだった時期も。
対応策
・「匂いが嫌なら黙って離れる」などのルールを家庭で共有。
匂いが気になる物は避けつつ、受け入れられる匂いを少しずつ増やす工夫をしました。
・成長とともに、練り香水や家族の匂い(加齢臭も含め…)はOKになりました。
素材や服の形に強いこだわりがある。
(綿100%、タグNG、ハイネックNG、長ズボンNG)
冬でも半袖+半ズボンを好み、嫌な服は絶対に着ない。
対応策
・服選びは必ず本人に確認。
・新しい服は肌触りを試してもらい、無理強いはしない。
・冠婚葬祭用の服も「◯分なら我慢できる」と具体的な時間数を伝えることで対応可能に。
幼い頃は「白いもの」しか食べなかった。
調味料や肉の品質の違いにも敏感。
対応策
・偏食を受け入れながら、少しずつ新しい味に慣れる機会を作る。
・お友だちといっしょに食べることで、給食の幅広いメニューを楽しめるように。
・お家にも予算があるので、高くて良いお肉ばかりを買うことができないことを話す
【事例】
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚すべてに苦痛を感じる18歳、起業した会社で「感覚過敏」解決に挑む
感覚過敏との向き合い方
こどもにとっても親にとっても難しい問題。
それでも少しずつ慣れていったり、
成長とともに許容できる範囲が広がったりすることもあります。
どこまでゆずりあえるのか
いっしょにいて共に居心地よく過ごすにはどうすればよいのか
絵・文字・ツール・アプリなど色んな手法を使って対話してみてください
聴覚過敏にオススメツール
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わかりあうためには
知ること
そして
共に話し合うこと
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参考資料
カビンくんとドンマちゃん - 感覚過敏と感覚鈍麻の感じ
フツウと違う少数派のキミへ: ニューロダイバーシティのすすめ
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