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推しメンが好きすぎて札幌へ移住したオタクの結末

1.プロローグ

・最初に

「ついに来ちゃったなあ」
2月某日。
360度、周囲のどこを見ても限りなく白い大地に自分は立っていた。
これまで仕事やプライベートを通して何度も訪れていた場所。
だが、今回の目的はどの理由とも違う。
今日から自分は推しメンが育ち、そして暮らしているここ札幌に住むのだ。
これが自分が見つけた"最適解"

産まれてから2024年1月までずーっと東京で暮らしてきた自分が、なぜ札幌への移住を実行したのか?
格好をつけて言うならば「好きには嘘をつくなよ」ということだ。
私(なぎうどん)と交流のある方はこの一言ですべての説明がつくのだけど、ピンと来ない方やもしかしたら初めて自分のnoteを読む奇特な方もいるかもしれないので改めてこれまでの経緯を簡単に説明をしようと思う。


北海道札幌市を拠点として活動するアイドルグループ「タイトル未定」に所属する川本空を好きになってしまった私は彼女の笑顔を求めて東奔西走し彼女の幸せを願うことが日々の生きがいとなっていた。
「好きには嘘つくなよ」とはタイトル未定の代表曲『鼓動』にある一節である。

タイトル未定。左から谷乃愛、阿部葉菜、冨樫優花、1番右が推しメンの川本空

私が川本空を好きになり、彼女と過ごしたこれまでの日々にについては下記のnoteを参照。


・移住を決めた理由

移住を決めた理由についてはいくつかあるので書き出しておく。

(1)推しメンが好きだから
彼女が日常で何を見て、何を感じ、どういう心境なのかを体験したかった。

札幌の空は本当に綺麗だ。
朝も昼も夕方も夜も晴れも曇りでも雨でも春も夏も秋も冬も。
見上げるといつもそこにいるこの空が本当に好き。

(2)先駆者がいた
自分の選択に影響を与えた人間は推しメン以外に2人いる。
メンバーの阿部葉菜ちゃんと阿部葉菜ちゃんの某ヲタクだ。
タイトル未定は北海道のアイドルグループだが、全メンバーが北海道出身者というわけではない。
オリジナルメンバーでもある阿部葉菜ちゃんは唯一の道外出身者(埼玉県)でタイトル未定としてアイドル活動をするために札幌へ移住したというガッツのある子。
自分がタイトル未定のメンバー(※川本空加入前)の中で初めて話したのはあべはなちゃんだった縁もあり「札幌へ移住」という選択肢がヲタク活動をする中でずっと頭にあった。
もう一人は自分より1年早く東京から札幌へ移住した阿部葉菜ちゃんの某オタク。
彼とはタイトル未定現場で知り合ったのですが東京でオタクをしていた時からライブやオタク活動に対しての価値観で共感する部分も多く、移住するに際してはかなり具体的なアドバイスを頂いた。
移住を考えている中で彼と一緒に飲んだ時の何気ない一言が自分にとっては非常にクリティカルだった。
「色々とありますけど推しメンと同じ街に住んで同じ空気を吸っているってだけでこの場所をもっと好きになれるしそれに人生をもう少しだけ頑張れるんですよね」

(3)タイトル未定のこれからの活動方針
タイトル未定のプロモーション活動やプロデューサーの松井広大さんの考えを自分なりに咀嚼した結果「2024年以降はアイドル活動者ライブの軸足をより北海道中心にシフトしていくのでは……?」という結論になっていました。
この考えに至った全ての根拠をここで述べませんが主なものとしては以下になります。

①松井さんと仲が良いヤマモトショウさんがプロデュースされているfishbowlさんの活動(地元特有のイベント、地元企業との結びつき)に強く影響を受けていそう
②北海道でも活動基盤が固まってきた(オタクの数だけでなく地元各企業との関係等)
③タイトル未定のことを好きなヲタクは東京や道外へ遠征をしなくても自ら北海道へ遠征してくる環境が出来上がった

またこれは副次的なものですがタイトル未定の活動が上記の方針になった場合に自分が札幌へ移住することでうちを宿代わりに使って貰うなどの方法により北海道へ遠征してくるヲタクたちのハードルを少しでも下げれられれば良いなとも考えていました。

そういった流れの中で「推しメンに対してより多くの時間を費やすためのベストな方法は何か?」と考えた時に「移住がベター」という結論になりました。

移住に際しては非常に多くの方々から応援をして頂き、また移住してからも温かく迎え入れて貰って非常に感謝しています。
皆さん一人一人のご厚意のおかげで自分はかけがえのない思い出と代えがたい幸せを見つけることが出来ました。
本当にありがとうございます。

引っ越した時はちょうど推しチョコ大作戦イベントの最中でした

・年明け以降のタイトル未定現場へ行かなかった理由

川本はアイドル活動と学業を共に全力で両立させていた。
どんなに札幌から離れた土地へ遠征しても翌日の始発便で北海道へ帰り学業をけして休むことをしなかった。
簡単に真似できるものではないと思う。
そんな彼女に対して自分も宙ぶらりんな形で会うことは失礼だと思い、しっかりと転職先が決まるまでは現場に行かないと決めていた。
現場(ヲタクはライブやイベントのことを”現場"と言う)へしばらく行かないということは一部の知り合いにしか伝えていなかった(川本にも伝えてなかった)ため新年最初のタイトル未定現場の日は色んな人から連絡が来た。
「何かあったんですか?」「今日なぎさんに会いに来たのにいないんですか?」「空ちゃんが探してたよ?」
推しメンには申し訳ないなと思いつつ自分なんかを心配してくれるみんなの優しさに救われた。
特に影響のない1人のヲタクがたった1回のライブへ行かなかっただけなのに。

ただ、このオタ活休みは結果的に良かった部分もあった。
前年の手術の後遺症で身体にガタがきていたのだ。
この休暇期間がなければ川本卒業発表以降のラストスパートも果たして走りきれたかどうか……
ともかく川本に1日でも早く「あけましておめでとう」を言いたくて就活、移住先の選定、オンチェキのメッセージに百人一首の崇徳院の和歌を引用するなど諸々の手続きを静養と同時並行で進めていった。

※この後はだらだらと川本との思い出が続くのでさっと読みたい方は4章までスキップ推奨です

2.花びらにそっとそっと想いを乗せて出会えた意味を抱きしめて


川本に札幌移住を報告出来たのは1月28日の「阿部葉菜2024バースデーライブ」だった。
移住の報告に際して一瞬「えっ?」みたいな戸惑いの表情を浮かべた推しメン。
でもすぐに笑顔になってこう言った。

空「なぎさん。大事なことを教えてあげるね?」

(おお!?これは「ホント!?嬉しい!」的な回答が来ちゃう????)
この時の自分は飼い主からのご褒美を待つ空腹のわんこのような満面の欲しがり表情を浮かべていたと思う。

空「札幌のゴミ袋は黄色だよ!有料なの!」

愛してるぜベイベー

2月3日 HOKKAIDO IDOL PARTY night

約2か月ぶりに”ちゃんと”タイトル未定のライブと推しメンを観た(※1月28日のライブはほぼ最後方から観ていたので没入感はそこまででもなかった)

楽しかった……何よりワンマン直前ということで仕上がったパフォーマンスを見せる推しメンやメンバーを見て「このグループ好きで良かったな」って心から感じた。
ライブ後に同担から「空ちゃん、ここ最近になく嬉しそうな顔をしてましたよ」って声をかけて貰った。
(年明けから続いていた現場での空白期間があっても)自分の居場所がちゃんとここにあって良かったなってホッとしたのを覚えている。

溜まりに溜まった2ヶ月分のレスありがとうございました

ライブ後は狸小路にある居酒屋「ちくわ」で同担飲み。

なんやかんやで同担(※同じ川本空推し)だけの飲み会は初めてだった。
同担同士の仲は良いと思うのですがタイトル未定のヲタク飲みがあると川本推しは常に最小派閥だったのでこういう集まりが出来て本当に嬉しかった。
ほろ酔いになって狸小路を歩きながら皆で「推しメンのことが好きだし悔いなく推してるから明日卒業発表とかしても全然余裕だわ~」っておバカなことを言っていたのですがこれは完全に翌日のワンマン内MCで起こる事件へのフラグだったのは言うまでもない。

おでんと肴 ちくわ
"ちくわ"は川本空のニックネーム


2月4日 タイトル未定 ワンマンライブ 北海道 「 SPOTLIGHT 」

MCで真剣な顔をした川本が「ここで私からみなさんに伝えたいことがあります」 と言い始めた瞬間の空気と言ったら。
自分や周囲の川本推し達が「終わった……」 と顔面蒼白でこの世の終わりのような表情をしていた(中には膝から崩れる人もいたという噂だ)
結論から言うとこの時は卒業発表じゃなかったのだがMCの衝撃が強すぎてワンマンライブの内容を実はほとんど覚えていない(苦笑)

終演後、川本に「卒業発表する時はちゃんと心の準備させてね!心臓麻痺おこしちゃうから!」とクレーム(?)を入れたのを覚えている。
あの時、川本は「てへっ」って表情を見せていたのですが、もしかしたら彼女の中で元々はこのワンマンライブで卒業予定(卒業発表)だったのかもしれない。
と、言うのも昨年10月に東京のセレネb2で行った主催公演(いくらスペシャル)の時にZepp DiverCityのワンマンライブ発表があったのだが川本はどこか他人事で少し悲し気な表情をしていたからだ。
もっともこの件は裏取りをしたわけではない1ヲタクの妄想にすぎないと注釈しておく。
もしこのワンマンライブで卒業されていたら推しメンがいないのに移住を決めてしまった「悲しき怪物<モンスター>なぎうどん先生」が爆誕するところだった。
楽しい思い出を作る猶予をくれてありがとう推しメン。

ライブ後は妙にサバサバしていた推しメン

2月5日 HBCラジオ タイトル未定の土曜の予定は未定 presents 「さっぽろ雪まつり アイドルライブ」

ワンマンの翌日はさっぽろ雪まつり
自分は仕事でライブを観れず特典会のみ。

「来年の目標が出来たよ。来年は雪まつりで空ちゃんをちゃんと見たい」
空「……そうね。雪まつりは来年もあるもんね!」

推しメンは嘘が下手だなあ。

ステージの進行ナレーションを推しメンが担当していて嬉しかったなあ

3.どれほど どれほど 分かち合ったのだろう?僕らが歩んだ日々は永遠だ

時間軸は冒頭に戻る。
2月12日に移住してからの札幌での暮らし、そして推しメンとの日々は毎日がまさに『記念日』だった。
※この後もだらだらと川本との思い出が続くのでさっと読みたい方は4章までスキップ推奨です

2月12日 タイトル未定 単独公演

セトリに私の大好きな『道標』が珍しくあった。
個人的には前年の沖縄遠征以来に聴く道標。
まるで川本が、タイトル未定が、北海道が自分を歓迎してくれているみたいでイントロの瞬間に思わず飛び跳ねてしまった(いつも飛び跳ねてる)

「改めて札幌のなぎうどんとして挨拶するね。はじめまして!タイトル未定の川本空の今の夢は何ですか?」
空「タイトル未定の川本としてかあ……うーん、北海道の顔になる!」

推しメンは嘘が下手だなあ。

でもこの日は札幌市民として初めて川本と会えた記念日だからそういう不安を嬉しさで強引に上書きした。

ああ神様これが運命ってやつですか?きょうって日に一緒にいる


からだすこやか茶(@Motoharu_dayo)さんのツイートをお借りしました

2月15日 木曜定期公演Vol.137 

ケモミミコスプレの日。
ネコアレルギーと空ネコと好きアレルギーの話。

「猫好きだし実家でも飼ってるんだけど自分猫アレルギーなんだよね」
空「空ネコは?」
「好きアレルギーです……」
空「わぁ」

好きアレルギーってなんだよ 

2月16日 THE ムーブメント in HOKKAIDO 番外編 vol.2

東京から遠征してきていた某グループ主催の対バン。
タイトル未定のホーム札幌でのライブにも関わらずフロアはアウエー感があったので「いっちょやってみっか(悟空ボイス)」と久々に川本パートで柵に登ったのですが推しメンが「ダメダメ」と指でポーズをつくって制止したので大変すいませんの気持ち。
でも次のパートで推しメンが思い出し笑いしててありがとうの気持ち。

空「ねえ!柵!危ないから!」

2月17日 LEADING HOKKAIDO IDOL EXPO

16日のライブ後に四文屋(居酒屋の名前です)でヲタクとサシで飲んでいたら野生のどさんこギャルに絡まれた。

道女「お兄さんたちどういう関係なんですか?」
「札幌で活動しているタイトル未定っていうアイドルグループのファン同士なんですよ」
(途中略)
道女「そんな『題名なし』みたいなアイドルじゃなくて私らと毎週ここで飲まない?」
「好きには嘘つくなよ?」
道女「え?」
「好きには嘘つくなよ。鼓動(金宮梅割りグイッ)」
道女「ヤバい人?」

数々のヲタクを殺してきた魔剤

翌日のライブ(LEADING HOKKAIDO IDOL EXPO)後の特典会

空「昨日、飲み屋さんで女の人に怒ったんでしょ? 」
「『あなたの推しメンより私の方が可愛くない?』って言われたから『推しメン舐めんな。帰れ!』って言っただけだよ」
空「女の人に怒っちゃダメ!」

空「でも言い寄ってくる女の人は全員断ってね!」

可愛い……

DDは許さない推しメン

2月18日 LHIE mini 1部

この日、タイトル未定は遠征のため、ライブ後に東京へ旅立つ予定だったのですが特典会の途中でなぜか推しメンとずっと会えなくなる気がしてきて気が付いたら泣いてた(メンヘラおじさん)

空「明日から私がいなくても大丈夫そう?」
空「また泣いてるの!?お母さんだってもう泣かないで私のことを見送ってくれるのに笑笑」
空「だいじょうぶ。頑張ってくるから」

「またね」って言えるは幸せなことなんだ

泣き虫の癖に泣き虫には厳しい推しメン


会える時間を大切に。”現実”というレギュレーションはあまりに厳しい

2月25日 WEGO SAPPORO × タイトル未定 スペシャルイベント

狸小路にあるWEGOで推しメンに服を選んでもらえるイベント。
過去、ヲタク数が少ない時(※イベント開催日が遠征をし辛い日程に設定されるため)は推しメンとデート気分を味わえる神イベントだったらしいのですが知名度が増した結果、ほぼ流れ作業イベントに。

自分はこういうライブではない接触イベントが苦手なので「同担が全員終わった後でいいや……」って感じに川本以外のメンバーや他グループの子とも絡まず店の隅で斜構ってたんですがはなみん(当時のタイトル未定マネージャー)が気を利かせてくれて無事に川本と服選びへ。

空「なぎさんはこれって決めてた(ドヤ顔)」

推しメンにアイテムを選んで貰えるという事象が大事

2月29日 タイトル未定&BYBBiT 木曜定期公演 Vol.139

プリンセスマナーブック
川本が影響を受けた本として紹介してくれた1冊。
川本のあの時のあの仕草やあんな会話や自分への注意(!)や色んな思い出がさらに色付いた。
この日の木曜定期公演2部のおまけコーナーが「東豊線の駅を他と被らないように1つ選んで駅名が呼ばれたらタイミングよくジャンプするミニゲーム(説明が長い)」だったんですが川本の選んだ駅がたまたま自宅の最寄り駅(!)だった。
当たり前ですが自分の住所も最寄り駅も川本には伝えていないし漏れてもいないはずなので本当に偶然のはず……でも例え偶然だとしてもそれこそ人によっては14分1(※東豊線の駅数は14)ぐらいの確率ならラッキーですらないかもしれないけど自分のこれまでの人生では好きな人との縁でそんなラッキーすら全くなかったから勝手に一人で舞い上がってた。
運命論者なので。

推しメンの立ち居振る舞いについてはこの本の影響を強く感じる
プリンセスと言われることに上機嫌な推しメン
「豊平公園を選んだっけ?そうだっけ?」と終演後にとぼけていた推しメン

3月14日 木曜定期公演Vol.141

この日は東京遠征帰り。
空「遠征楽しかったよ!(かすみ草とステラの吉川)実紅ちゃんとカフェいったり!でもね……」
「でも?」
空「あ、それより私がこっちにいなくても大丈夫だった?」
空「(会えない人たちが)寂しがると思ってストーリーいっぱい更新したよ?」
「それはありがたかったけどやっぱり会えないのは辛くて暗い部屋で虚ろな目をしながら体育座りをしていました」
空(急にこっちを向いて手をヒラヒラさせて何かを自分に振り掛ける仕草)
空「はい!これで生き返った!」

尊い!可愛い!好き!

この日のライブの『溺れる』のパフォーマンスが良かったのでシンプルに良かった旨を伝えた。
空「なぎさんは私が成長したところとか頑張ってるところを言ってくれるから嬉しいの。ちゃんと見てくれてるんだなって」

時間がきてその場から離れようとしたら珍しく川本からチェキのおかわりリクエストがあった。
空「さっきの遠征の話の続きなんだけどね。東京行くとね。いまだになぎさんを探しちゃうの。『なぎさん何でいないんだろう……あっ!そっか!札幌だ!』」って」

苦手な遠征も克服したと思っていたのだけど……?
最後の最後まで努力は欠かさない子だった

3月17日 ミテイノテイキ Vol.6

この日の川本は妙に寂し気にしていて時折涙を浮かべていた。

「体調悪い?大丈夫?」
空「うーん。ちょっとね。喉とか鼻水とか」
「もしかして東京で花粉症になったんじゃ……?」
空「えーーやだやだやだ!絶対やだ!」
空「早くなぎさんが"いない"のにも慣れないとね」

この時、札幌へ移住したことに(ある意味)慢心して道外への遠征をしばらくしていなかったことに少しだけ後悔した。

クマリデパートさんとの2マン

この日、なぜか妙な胸騒ぎがしてこれ以降の遠征ライブへ参加予定の各地の同担に「川本がちょっと妙なんです。ナーバスになっている気がして……自分の勘違いなら良いんですけど気になったことがあったら教えて下さい」とお願いをした。
当時はちょっと心配しすぎかなとは思ったのですが、嫌な予感ほど当たってしまうのが世の常だ。

何かを暗示するかのように推しチョコ大作戦のポスターが消えたさっぽろ駅

3月28日 木曜定期公演Vol.143

昔、某アイドルとチェキを撮った時に(当時の推しメンだった)Devil ANTHEM.(通称:デビアン)の水野瞳さんがめちゃくちゃ怒ったので「いやー水野さんに化粧の感じとかちょっと似てて……」って言い訳したら「全然ちげーだろ!!あれは×××(自主規制)だろ!一緒んすんな!」って火に油を注いだ話を川本とした(何でこの話をしたんだ?)

空「ふふふ水野瞳さん面白い!で、今日の私の化粧は?」
「あ、、あ、、、」
空「ぶー」

アイメイクに言及しないことにご立腹な推しメン

春を届けてくれてありがとって話。

空「ああいう何気ないツイートを好きって言って貰えると嬉しいの」
空「雪国だと春ってホント待ち遠しいよね!」

ほっこりツイート

大谷と一平の話。
「空ちゃんには言ってなかったけど実は自分も依存症なんだ……」
空「え…ギャンブル依存症なの?」
「川本空依存症」
空「ねーーー(ニコニコ)」

クラゲヘアな推しメン

3月29日 北海道アイドル紀行 vol.14

この日は入場時間に間に合わず遅刻して現地へ着いたものの現金を持ってくるのを忘れて会場へ入場できず(結局ヲタクに借りた)
空「何でmole(会場名)の前で1人で佇んでるのかな~?って思ってたの!お財布忘れたのね!」

空「言ってくれれば貸したのに~」

3月30日 HOKKAIDO MARCH PARTY

「ホールでのライブってどうかな~?」って妙に食いついてきたのは後の卒業公演の箱の伏線かと思ったけど後日確認をしたら別にそんなことはなかった。

この日は共済ホールでした

3月31日 冨樫優花 バースデーライブ

「楽しかったしみんなが幸せそうだったね!」
空「うん!私も楽しかった!」
「でも今回の空ちゃんの生誕はもっと楽しい空間にしたいしもっと幸せな気持ちになって欲しいって強く思ったよ」
空「・・・・・・そうね!」

推しメンが嘘が下手だなあ。

生誕もう1回やりたかったね


翌日に卒業発表があるとは知らず呑気なツイートをするヲタク

4.こんな日が来るってことを僕らはずっときっと分かっていた

・大切なお知らせ

思っていたよりはけっこう冷静な自分がいた。
いや冷静でいようとしていただけだったのかもしれない。
「でも、予想より少しだけ早かったな」って呟くと同時に涙が零れた。

翌日、出勤をすると入社してまだ間もないのにも関わらず色んな同僚から「顔色悪いけど大丈夫ですか?」「何かありましたか?」って声をかけられた。
良くないな。
もっと笑わないと。
「残りの時間も楽しく一緒に過ごしたい」って言ってる推しメンに失礼だ。

・前半(4月)

4月6日 MITEI FREE NAGOYA

前日、当日とも新千歳発名古屋着の飛行機は完売だったのでとりあえず東京へ飛んだ。
こういう時に実家が東京にあるのは本当に助かる。
夜遅くに実家へ着いた自分を母が起きて待っていた。
母「あなた大丈夫なの?」
てっきり仕事のことかと思ったら推しメンの卒業の件だった。
母「今は考えなくても良いけど生き甲斐が無くなっても大丈夫なのかって」
さすが自身もオタクな母。
こんな親不孝者(帰省するのも札幌移住後初めてだった)の行動を許容してくれるだけで本当にありがたかった。
「分からない……とりあえずは卒業まで悔いなくやるだけだから」
そう言い残すと翌朝逃げるように実家から出発した。

翌日、新幹線で名古屋へ。
この日のライブは正直よく覚えてない。
川本の顔を見てホッとしたっていう気持ちの方が強かった。

元々推しメンと話す順番には拘りがないので多分こういったことを自発的にするのはヲタク人生初だと思うけど所謂「鍵明け(特典会の先頭でメンバーと話すこと。逆に最後の1人として話すことを『鍵閉め』と言う)」をさせて貰った……っていうよりみんなが譲ってくれた。

空「なぎさんにどう返事をすれば良いか色んなパターンを考えてたけどね・・・今日こうやって会って顔見たら忘れちゃった!」

推しメンの笑顔がいちばん

ライブ後に同担飲み。
湿っぽいのもアレだし推しメン可愛かったしみんなで笑おう!って感じでワイワイやってたのですがふとトイレへ行くために席を立った時、高倉健みたいな同担のヲタクが泣いてて気が付いたら自分もつられて泣いててそこから号泣会。

その後も他の未定のヲタクと”川”で合流し遅い時間まで飲み続けた。
泥酔し視界も足取りも怪しくなった自分の目の前で(元タイトル未定メンバーの)七瀬のぞみのヲタクが「会える時間を大切に・・・」と何度も呟いていた。

4月7日 タイトル未定 2nd シングル「群青」発売記念イベント名古屋

「自分、空ちゃんがいなくなっても大丈夫かな……」
空「大丈夫。同じ空を見て同じ空気を吸ってるんだから。そうやって私を感じてみて。なぎさんのおうちの近くに川本ポンプもあるし笑」

空「なぎさんまた記憶なくしたの!?」
空「これ何だと思う?」「飲み過ぎ注意のポーズ」


うちの近所の川本ポンプ

4月12日 木曜定期公演Vol.145 1部

「自分が引っ越してきた時には空ちゃんは卒業決めていただろうから正直『こいつやっちゃってんなあ』と思った?」
空「どうやってこの罪を償おうか悩んだ!」
空「でも引っ越してきて良かったでしょ?」

うん。間に合って良かった。

「推しメンはこういう景色を見て育ったのかあ」
「推しメンはこういう感じに季節の移ろいを感じているのかあ」
「推しメンは普段こういう日常を送っているのかあ」
「同じ空の下で推しメンも暮らしてるんだなあ」

彼女と同じ目線で過ごせたのは僅かな期間しかなかったけど札幌での暮らしは毎日が新鮮で全てのことが愛おしかった。

「自分が空ちゃんを好きになったのは何でだと思う?」
空「えー何でだろう?」
「それはね。アイドルになってくれたから。そして途中で辞めずに続けてくれたからだよ」
空「(少し涙ぐんで)でもね、わたし本当はね……あ、でもこの話は今度しよ。まだ笑っていたいから」

結局この話の真相は聞けず仕舞いだったけどそれで良いんだ。

君を幸せにすること最高なんです
ライブ中に川本空を指す自分の真似

4月13日 タイトル未定 2nd シングル「群青」発売記念イベント大阪

空「暑いね!」
「夏みたいな陽気だね。でも今年の夏は空ちゃんと過ごせないから今日が夏みたいな日で良かったよ」
空「たしかに~夏楽しかったね!」

時間よ止まれよ過ぎてく夏の日

4月14日 大阪チャイナチェキ会 川本空ちゃん

「卒業プレゼント何が欲しい?」
空「私いらないよ?」
「いやみんなが困るから」
空「物欲がないの!」
「大谷翔平かよ!」

心斎橋周辺で美味しいお店がないか訊かれたからいくつか伝えたのだけどその中のオムライスの話に。
空「オムライス作ってあげたいな~わたし得意なの!」

そういえば、いつぞやの配信でお料理教室イベントやりたいって言ってたっけ。

みんなからの人気が高いチャイナ

4月16日 ミラティブ配信
この日のゲームは「みんはや」だった。
そういえば何かの際に備えて購入したミラティブコインが●万円分ぐらい余っている(使い道無し)

推しメンに勝つのではなく推しメンの横に並ぶように点数調整するキモ・ヲタク

川本とやったゲームで1番楽しかったのは特典会でやった「愛してるゲーム」(知らない人は調べて下さい)だ。
ゲームマスター川本を相手にして1番勝つ自信 のあったゲーム。
……結果は秒殺完全敗北。
じーっとこっちを見つめてくる瞳も
ささやくように発する「愛してる」も
自分が赤面した瞬間の「えー弱すぎー!!」っていうクソガ……子供みたいな反応も全てが自分特効すぎて勝てる要素が1つもない。
いやある意味自分は勝ったのかもしれない。
愛してるよ推しメン!

4月20日 タイトル未定 2nd シングル 「群青」発売記念イベント@サッポロファクトリー

「川本卒業後にヲタクを辞めて一般人としてタイトル未定を観たら」というテーマで色々な場所からライブを観てみた。

空「どうだった?」

タイトル未定は好きだしオタクだけではなくたくさんの一般人を惹きつけていた。
でも自分は・・・

自分は推しメンがいるからこそ存在価値と存在理由があるのだ

4月21日 タイトル未定 2nd シングル 「群青」発売記念イベント@チカホ

卒業発表以降、寝るのが怖くなってしまい起きてるんだか夢を見てるんだかよく分からない状態が続いていた。
それに加えて古傷の痛みや自身の心の弱さから現場へ行く時はアルコールが欠かせなくなっていた。
推しメンに夢を見て推しメンに酔ったヲタクは限界を感じ仕事を少しの間休職することにした。

空「また緑茶ハイ飲んだの?疲れてる?」
髪から覗く耳が素敵な推しメン

4月26日 木曜定期公演Vol.147

この日のライブは川本もノリノリでスピーカーに足乗っけたりテンション高め(こういう姿をもっと見たかった)
空「高まりすぎちゃって無意識でやりかけたの!視線の先にmoleのスタッフさんがいたから慌てて良い子のふりをした!」
空「聞いて良い?何でなぎさんは2ショをあんまり撮らないの?」
「自分みたいなボロ雑巾が大天使現人神この世の奇跡な推しメンの横に並ぶなんて勿体ないから」
空「でも夏染め(※イベント名)の時になぎさんと撮った2ショット好きだよ?ね?」

昨年のNATSUZOMEの時の2ショット

空「じーっ(見つめてくる)」
「?」
空「なぎさんやっぱり泣かないんだあ?」
「空ちゃんが『最後まで笑顔で!』って言ったからね。意地でも推しメンの前じゃ泣かないよ」
空「私の卒業公演は絶対に泣けるはずだからそこで出し尽くして!」
「水分出し尽くして干からびてミイラになります」
空「それはダメ」

道標の指差し
ちくわの意味って何だったんだろう

4月27日 かすみ草とステラ1期生×タイトル未定 2マン企画「SPRING HAS COME」

オープニングアクトがからあげとやきいも(川本とかすテラの吉川実紅のユニット)

推しメン側に寄りすぎだろ……

4月28日 ROMAN CANDIES SPECIAL 2024  

この日は川本のデビュー2周年の日。

空「推しジャンをしてたエアフォースの数が過去最多!柵登りも!」
すごく嬉しそうだった。
そういえばデビュー間もない頃、推しジャンしてる自分の姿に喜んでくれたっけ。

「空ちゃんを推す人はこれからもっともっと増えるよ。だから楽しみにしてて!」
空「えー増えるかなあ。でも私のパートで推しジャンする人がいっぱいいる光景を見てみたいなあ」

そんな会話をした記憶がある。

 「昔は『(Spotify O-)EASTは苦手』って言ってたけど思い出って何かある?自分は「去年の正月明けのライブで『黎明』の時に柵に登った時とかかな~」
空「私はなぎさんが手術して退院明けにすぐ来てくれた(去年の5月の)ライブ!大切な思い出の場所!」

高熱と術後疼痛で支えがないと立っていることすらまともに出来ないぐらい過去1体調の悪い中でのライブだったけど文字通り生きてて良かったって思えたライブ。
それを覚えててくれて嬉しかった。
あの日に川本が聞かせてくれた言葉は生涯忘れない。

空「えー何でいるの・・・あのね。今日ね。ライブ中になぎさんを見つけて泣きそうになったんだけど耐えたんだよ(少し涙ぐむ)」

2年間と1か月よく頑張りました

4月29日 東京メイドチェキ会 川本空ちゃん

 「髪伸びたね。卒業したらめっちゃ短くしそう」
空「なぎさんは長いのと短いのどっちが好き?」

空「なぎさんはそう言うと思った!でも聞きたかったの」

4月29日 Ringwanderung presents 「SYNC」

この日のライブはセットリストのうち1曲だけはフロアのリクエストで決めるという特殊形式だった。
タイトル未定に限らず自分が好きになる曲は大抵人気曲ではないのでこういう企画で選ばれた経験が皆無だった。
自分のことを知っているヲタクの忖度や数少ないミチシルバー(存在しない日本語)が「道標!」って叫んでくれたりしたものの当然のことながら『道標』が多数派かどうかは明確ではなくそもそもタイトル未定は名曲揃いなのでリクエストの声もバラバラ。
そんなわけでこの時も選ばれるのを諦めていたしプラスして『道標』は干されすぎてネタ曲になっていた節もあるので選ばれなくても仕方ないかと思っていた。
……が、その時、川本が「わたし、道標って聞こえた!」って言ってくれた。
しかも決めかねているメンバーをよそに無理やり押し切ってくれた時には夢を見てるのかと思った。
自分がタイトル未定のライブを観る時は下1のバミ前に立つ。
その理由の1つは『道標』で推しメンといっぱい相互指差しを出来るからだった。
たぶんこれが最後になるであろうこの4人を下1で観る『道標』
映画よりドラマより君といると世界が動き出すのに、この時、この瞬間だけは時間が止まって欲しかった……いや永遠にこの時間を繰り返したかった。

かずまる(https://twitter.com/Kh_AM13)さんのツイートをお借りしました

空「残された時間は限られてるからそろそろ重い話もしていこ?」
「そうだね。そういう話もしたいね」
空「じゃあ、なぎさんが卒業まで元気でいられるように御守りあげるね(差し出されるライブハウスのゴミ箱)」

推しメン天才すぎるだろ……

空「お別れじゃなくて一緒に札幌へ"帰れる"って嬉しいよね」

空「これ御守りね!」じゃないんだよ

・後半(5月)

5月4日 タイトル未定 フリーライブ SAS

「明日の卒業ライブで自律神経が失調してお漏らししても良いようにオムツ履こうかな」
空「それ前代未聞。私じゃなくてなぎさんが伝説になっちゃう」
空「明日泣かすからね!」
「うるせー泣かないよ!」
空「絶対なぎさんは泣く!」
「じゃあ開幕5秒で泣かなかったら勝ちね!」
空「え!勝てそう笑笑」

卒業公演前日でも子供みたいなおバカなやり取りができて楽しかったよ推しメン。

空「無事に終わったら一緒に飲も!」

5月5日 北海道アイドル紀行 道新ホールSPECIAL

空「なぎさんは絶対に泣きます。これは予言です」

人のことを泣き虫村の村長かのように断言する推しメン

5月5日 タイトル未定 ワンマンライブ「STAY BLUE」川本空 卒業公演

開催前は「開催が決まったのが直近だしGWで遠征のし辛い時期だしホールのこのキャパで埋まるかな」
……って不安もあったのですが蓋を開けてみれば後ろまでお客さんがびっしり。
終わりに近づくにつれて長蛇になった特典会の列といい本当に川本空という子はみんなから愛されていたしこれからももっと多くの人に愛されるんだろうなってしみじみ思った。

自分はアイドルヲタクをしていると避けて通れない所謂●●委員ってやつが苦手だった。
委員になると推しメンの笑顔のために仕事をするのは歓迎なのだが、自分のキャパ不足の問題で全体の進行やフロアの動きが気になり仕事感覚になってしまうため当日のライブを純粋に楽しめたことがなかったからだ。
でも、この日は同担をはじめとした皆さんの協力と支えもあって今までで一番ライブに集中して楽しめた。
川本から「なぎさんは絶対泣く。何なら秒で泣く」って言われてたけど極力笑顔でいようと思っていた。
土台無理な注文だった。
当然ライブ中は川本の予言通り泣く羽目にはなった。
特に『道標』のイントロが流れた瞬間はおそらくこれが最後の『道標』という謎の確信があり感情が抑えきれなくて震えていた。

人って気持ちが高まりすぎると嗚咽が出るんですね。

震えると言えば推しメンのソロコーナーも別の意味で震えた。
選曲は前日の夜に発表されたオーイシマサヨシの『なまらめんこいギャル』
特に思い入れや伏線があったわけでもなくアイドル卒業文脈からも逸脱した斜め上からの選曲。
推しメンのセンスにただただ震えた。

空「コールする部分があるので予習してくださるとより一層楽しめると思います」

震えた。


ライブ当日も川本だけでなくメンバーもヲタクも思い入れのある『前髪(カバー)』でウエットな空気になった次の曲が『なまらめんこいギャル』だった時は「自分はとんでもない子を推してしまったのかもしれない。アイドルとしての素質を感じながらまだまだ子供だと思っていたけどそんな小さい枠じゃなくてもっと末恐ろしい才能を秘めた怪物だったんじゃないか。もしかしてこのアイドル活動は彼女にとって10%以下の出力でしかないんじゃないか?」とやけくそコールをしながら初めてアイドルに対して恐怖を抱いていた。
隣の同担も同じ感覚だったのか「本当に変な子……」って呟いていた。
(後で本当のセトリはギャル→前髪の順番だったらしいと聞いてホッとした)

でも、自分もみんなそんなちょっと変わった川本空が好きになったんだ。

そう好きになったから出来た。

委員長も整理番号1番入場もアンコール発動も……自分みたいな何の取柄もないモブ以下のヲタクが一丁前のことを出来たのもそもそもこういうことをやろうと思ったのもやらして貰えたのも川本空というアイドルに出会えて推すことが出来たから。
もう1度同じことをやれると思えないし何よりそういった機会もこの先ないであろう。
川本空は何者でもなかった自分を誰かの何者かにしてくれた。

自分は川本空のヲタクとしてちゃんとやれてたかな?

5月9日 タイトル未定&BYBBiT 木曜定期公演 Vol.149

川本が出演できる残り数少なくなった木曜定期公演だったが、残念ながらタイトル未定は諸事情により当日に出演を取り止め。
タイトル未定不在の木曜定期公演は(他のグループには申し訳ないけど)観る気にもならず、落胆しながら川でアルコールをあおっていると入場したヲタクから「なぎさん!空ちゃんがいますよ!」の連絡が。
急いで会場へ向かい階段を降りるとそこにはライブ入場者をお出迎えしてくれるメンバーの姿があった。

阿部「本当に2回来た笑」
谷「ほらほら私たちは良いからその時間を空ちゃんと話して!」
空「私に会うためだけにドリンク代だけ4回払う人いるのね」
※木曜定期公演1部は入場無料だがドリンク代×2が必要なためループすると4回分のドリン ク代が必要

くまチェキ撮りたかった

5月11日 タイトル未定 2nd シングル 「群青」発売記念イベント

空「この前の木曜定期の時に思ったの。なぎさんって本当に私のこと好きなのね」
「今さら!?」

川本流ショートケーキの食べ方の解説が面白かった

5月11日 MAWA LOOP OSAKA 2024

川本は学業の都合のため特典会無し。
でもそういう時のライブほど熱く盛り上がるもの。

特典会なくてかなちくわ

当日のエアフォース(※川本推しの通称)の様子
※提供:かずまる(https://twitter.com/Kh_AM13)さん

何だよこれ。
(でもパッションある同担たちと最後まで一緒に走れたのは嬉しかった)


この日のMAWA LOOPは古巣のデビアンも出演していたので(前の推しメンであり自分をヲタクとして育ててくれた)水野瞳さんと久しぶりに会えた。

瞳「大丈夫か?やつれてない?」
瞳「ホントはさ。この前の札幌(※小樽)で会えると思ってたけどさ。こう(川本の卒業)なったから(今日まで会えるのは仕方ないと思うんだけど)さ」
「私が『自由に生きろ』って言ってからのそれ(川本卒)だからさ……ともかく悔いなくやれよな」

慎重に言葉を選びながら話してくれる水野さんの優しさに感謝の気持ちしかなかった。
水野さんもメンバーもデビアンのヲタクも現体制終了の年末で悔いなく駆け抜けて欲しい。そしてみんな幸せになって欲しいと心から願っています。

水野さんはいつもようやっとる

5月15日 コンサドーレイベント

先日の中止になった木曜定期1部に続いてこの日の札幌ドームでも推しメンだけじゃなくてメンバーの対応が本当に嬉しかった。

ライブ以外の無銭イベントはなるべくがっつかないようにしているので遠巻きに見るだけでも良かったのですが、自分が(メンバーのいる)グッズショップに顔を出したら、
「空ちゃんほら!なぎが来たよ」ってわざわざ川本を呼んできてくれた。

その後にグッズショップの外でヲタクと談笑していると不意に肩を叩かれた。
ふとそちらを見るとタイトル未定のメンバーがニコニコしながらこっちを見て去って行った。

不意にタイトル未定の『春霞』の歌詞で「肩を叩いてはしゃぎ合った日」という一節が脳裏に浮かんだ。

あべはなも冨樫さんも谷も本当に最後の最後まで気を遣ってくれて感謝しています。

現役JSのコスプレもいける推しメン

木曜定期公演 Vol.150

川本が出演する最後の木曜定期公演

最後のコスプレはチャイナ

この日はずっともやもやしていた気持ちが1部でピークに達したので2部は初めて推しメンのためじゃなくて自分が楽しむだけに特化して出禁覚悟で好きなようにやろうと決めてた。

そして2部がスタートした。

同担に協力して貰って推しメン(のイラストパネル)を後方からサーフさせて最終的に自分がリフトをした。
はなみんが凄い形相しながら「ダメですううう」と叫びながら最前に駆けつけてきてボードは降ろしたけど終演後に平謝りしたら「あぁ。だいじょーぶですよ~」って感じにいつもの調子だったので安心した(すいませんでした)
あべはなも冨樫さんも谷も楽しんでたのが嬉しかった。
肝心の川本自身はどう思ったか分からないけど後日メンバーから「あのパネル。空ちゃん嬉しそうに背負って帰って行ったよ」って報告を聞けたのでまあ良いか。

パネル絵はおいたん子(https://twitter.com/oi_oi_tan)さん。生誕共々ありがとうございました
moleだいすき

・5月17日 きのホ。& しんじゅくろふとの共同企画『京町娘の珍道中~其ノ参~』

 自分が初めてタイトル未定のライブ(川本加入前の初期体制時)を見たのが新宿ロフトだったので川本にとっての最後の対バンがこの箱なのも何かの縁を感じた。

川本加入後のタイトル未定で思い出深い新宿ロフトでのライブの1つに2022年のアコースティックライブがある。
アコースティックということでメンバーは座って歌うため、川本は上2のバミで最初から最後まで位置固定。
つまりその時、上2にいた自分はライブ中、誰にも邪魔されずずーっと真正面の推しメンと1対1という幸せ空間で涙と鼻水が止まらなかったったけ。
誰かに似て感動して泣くと鼻水ズルズル体質なんだ。

この日の特典会で川本へ「(ロフトは)初めてタイトル未定を見た場所だから思い入れがあるんだよね」って話した時に「えっ?」って顔してすごく驚いていた。
でも慌てて「(川本の)加入前のずっと前ね」って自分が補足したら安心した表情に戻って「なぎさんと私の初めては(大塚の)ギュウ農だもんね」って笑いながら言ってくれた。

好きで良かった

5月18日 タイトル未定「群青」発売記念イベント

喉の調子が手酷く悪いので今日は特典会でも一言も喋らず川本を見ているだけで良いかな~と思っていた。
なのにおバカな自分とおバカな推しメンはアイドルにとってある意味タブーなキラキラの話で盛り上がってしまった。

空「喉をなるべく傷めず喋るやり方が分かってきたから話そ!」
「お水めっちゃ飲んでるけど大丈夫そう?」
って話から派生してアイドルから出るキラキラ(※キラキラの意味は察してください)の話に。
2人でゲラゲラ笑った(バカ)
やっぱり自分ってガキだなあ(でも最後までお互いに変に格好つけずこういう話が出来る関係になれて良かった)

ジャン禁を我慢できない自分の真似をする推しメン

5月19日 タイトル未定「群青」発売記念イベント フェスティバル広場

この日も喉の不調は治らずリハも欠席だったので個人的にはライブも特典会も休んで欲しかった。
でもそこは彼女の意地なんだろう。
本番ではステージに立つ川本空がいた。
正直、翌日の本番(ワンマンライブ)をや自身の健康を大事にして欲しかった。
ステージ上で笑顔が出来ないぐらい体調の悪い川本のパフォーマンスを見て何も出来ない無力感とどうしようもない憤りから自分への怒りが収まらなかった。

「ティッシュ買ってきたけどいる?」
空「私もう泣かなくなったから大丈夫!」

何故かそれまで実感のなかった「推しメンが自分の前からいなくなる」という現実が自分を襲った。

ライブ後にたまたま帰る途中のメンバーたちとすれ違った。
自分たちを見るなり川本は口を抑えて泣いていた。

推しメンは嘘が下手だなぁ。

「人間は思い出がないと生きていけないんだよ。でもね、それなのに思い出だけでも生きていけない。夢はいつか覚めないといけない。覚めない夢はいつか悲しみに変わっちゃうから。」

5.さよならって伝えなくっちゃ寂しくて泣きそうだよ


そしてその日が来た。

オレと推しメンなりの武道館

5月20日 タイトル未定 ワンマンライブ 東京 「 TETRAPOD 」 前物販

「もう誰かに『好き』って言える機会もあまりないかもしれないからいっぱい言っとくよ」
(耳をこっちに近づけて)
空「(囁くように)もっと。ね?」 

きょうもすきだった

開演前の時間はフロアを後ろから前、上手から下手。立ち入りが出来なかった2階を除いて全部の場所をゆっくり歩いてみた。
自分が当事者として見るおそらく最期のライブだからこの景色を目に焼き付けたかった。
おかげで色んな人たちに挨拶が出来た。
会うなり抱きしめくれる知り合いもいた。
色々な縁に感謝しながら始まりを待った。

ライブは前日までの体調不良が嘘のように素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。
2022年TIFメインステージの時にあれだけ広く見えたZepp DiverCityだったのに今はちゃんとやれている…いやその先のもっと大きいステージが想像できるぐらい堂々たるものだ。

1つ1つの曲が始まると同時に脳内では思い出が再生されそして現実に聴こえる声や音と共に身体を駆け巡っていく。
今、目の前にいる川本空と思い出の中にいる川本空とそしてこれからも見たかった川本空と。
全ての川本空が脳内と視界で交錯しては自分の心と涙腺にジャブを入れ続けていた。
まだ倒れるな。ちゃんと最期までちゃんと立つんだ。
しっかりと川本空を見るんだ。

アンコール後、バントセットが始まってから川本がチラチラこっちを見ている気がした(正確には最上手の川本から他のメンバーを見るタイミングで上1付近にいある自分が視界に映るんだろう)
「振り返れば私たちはそこにいます。私たちが皆さんの灯火です。最後に聞いてください」
川本による終わりの始まりを合図に『灯火』のイントロが流れた。
ずーっと頑張って耐えていた気持ちは2番のサビ前に「あ、終わるんだな」って思った瞬間に決壊し号泣した。
膝が震えて目の前の柵がなければ立っていられなかった。
ステージ上の推しメンも同じタイミングで号泣しているのが涙で霞んだ視界から僅かに見えた。涙が溢れて止まらなかった。

「なぎさんの背中越しに空ちゃんを見てたんですけどなぎさんが子供みたいに泣き崩れたタイミングで空ちゃんが泣き始めてて『やってんな』と思いましたよ。
で、ステージ上のあべはなを見たら「うんうん」って頷く感じで2人を見てて自分も「うんうん」って頷いてました笑

近くにいたヲタクの証言より

後物販

川本のチェキ券は即完売。
でも、色んな人が自分に貴重な権利を譲ってくれた。
最後までポンコツでダメ人間だったけど好きな気持ちにだけは嘘をつかなかったおかげで周囲に支えれてちゃんと終われそうだ。

あの日『灯火』から始まった川本との物語は今日の灯火で完結した。
いつも導いてくれた君。 本当にありがとう。

お互いの伝えたい言葉が相手への評価や気持ちの確認じゃなくて「本当にありがとうね」と「支えられたよ」で全く一致していて……最後まで良い関係でいられて幸せだった
お互いにこの2年間やりきったねって。

お互いへの感謝で終われて良かった

自分は誰かから必要とされたかった。
そして本気で好きになれる相手が欲しかった。
そんな自分をアイドルとして受け止めてくれた最高の推しメン。
恋人じゃない。友達でもない。だけど特別で仕方ない存在。
誰からも愛され愛することの出来る才能をもった尊敬すべき人間。
どうかこれからの人生に幸多からんことを。

6.ねえいつか話をしよう 笑い合って今日のことを


「もうお別れだね」
空「でもね?なぎさんは札幌にいるでしょ?」
「いやー空ちゃんは今よりもっと大人になってもっともっと美人になるからすれ違っても気が付かないかもよ?」
空「任せて!その時は……」

また会おう じゃあいくね 涙は胸にしまいこんで


彼女が教えてくれた札幌という街が好きだ。
人々の暮らしに寄り添うようにこの街を流れる川が本当に好きだ。
いつでも見守ってくれるどこまでも透き通る青い空も好きだ。
そう。私が好きになった人の名前は・・・

導いてくれて……ありがとう

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