当たり前じゃないんだなあ〜こどもたちが「そこ」にいることって〜
朝起きて、
目を擦りながらご飯を食べてたら、
お家の人に
「早く用意しないと間に合わないよ!」
と言われて家を出る。
時にはケンカをして家を飛び出す。
子どもたちは、そうして学校で、「いつも通り」の1日を過ごして、
家に帰ると、習い事へ行き、
6時頃に帰宅する。
ご飯を食べて、時計を見るともう7時。
「宿題をしないと…」
「お風呂に入らないと…」
うたた寝をしてしまうこともある。
時には、喧嘩することもある。
やることに追われて1日を終える。
子どもって忙しい。
当たり前だけど、
学校には学校の顔があり、
家には家の顔がある。
子どだって忙しい。
朝起きて、目を擦りながら
朝ごはんをつくって、
子どもたちを起こしにいく。
すぐに起きる日はいいけれど、
習い事があった日は、戦いになる。
朝から戦争。
やることはたんまりあるのに、
こんなにも忙しないのに、
子どもたちはテキパキ動いてくれない。
時にはケンカをする時もある。
でも、なんとか家から送り出す。
子どもたちは、そうして学校で、「いつも通り」の1日を過ごして、
家に帰ると、すぐ習い事へ送っていく。
習い事が終わるまでに、買い物へ。
安くて、栄養のバランスが良いものを探して、
大急ぎで晩ごはんを作る。
習い事が終わるまでに。
習い事が終わる時間にお迎えに行く。
帰ると行き着く時間もなく、ご飯を食べ、
「宿題は終わった?」
「お風呂に入りなさいよ」
と言って、寝る支度をする。
9時頃までには寝かせたい。
と言いつつ時計を見たら、もう9時半。
「早く寝なさい!」
とつい怒ってしまう、
お母さんって、ホント忙しい。
お父さんって、ホント忙しい。
時々こんなふうに子どもたちの背景を考えます。
そしたら、毎回思うんです。
子どもたちが学校にいることって
「当たり前じゃないんだなあ」って。
私たちは学校で働いているから、
学校の様子はよくわかります。
でも、それ以外の様子は見えません。
だから想像するしかないんです。
クラスにいる“あの子"の1日を、想像してみます。
すると、朝から晩までホント忙しいものでした。
その子のお母さんの生活を想像してみると、
もっと忙しい1日でした。
さらに、子どもはよく風邪を引きます。
そうすると仕事を休み、1日一緒にいます。
本当にたまに、
「学校に行きたくない」
と漏らすこともあります。
そんな時は、どうしたらいいかわかりません。
「親として」立派なことを言いたいですが、
何も思いつきません。
そもそも「親として」って何?
普段は考えないネガティブなことを考えてしまって、我が子に何も声をかけてあげられません。
どうすることもできなくて、
抱きしめます。
洗い物もしたいけど、
話を聞ききます。
そうしてなんとか、
学校へ送り出します。
きっとこれは想像の世界のことではないと思います。
どの家庭でも起きていることです。
それぞれにお母さん、お父さんの悩みがあるのです。
玄関で抱きしめてくれるお母さんがいるから、
子どもたちは学校へ来れる。
怒りを爆発させた後に話を聞いてくれるお父さんがいるから、子どもたちは学校へ来れる。
当たり前だけど、
当たり前じゃない事実。
今、目の前にいるその子は、いろんな人の支えがあってそこにいます。
いろんな奇跡が重なってそこにいます。
そう思うと、朝の子どもたちの見え方がちょっと変わってきます。
なんだか「感謝」を伝えたくなります。
来てくれてありがとう。
クラスにいてくれてありがとう。
何事もなく、そこにいてくれてありがとう。
なんだか心に余裕をもって子ども達と接せられる気がしてきます。
不思議なものです。
何も起きていないし、大きな成長があったわけでもないのにです。
ただ想像しただけです。
自分の経験ですが、こんなふうに子どもたちの背景に想いを馳せられた日に書いた学級通信は、思いがのります。
学級通信を書くコツは、もしかしたら、子どもたちと関わる前の時間にあるのかもしれません。
子どもたちの背景に想いを馳せる。
とぅけさんのnote次のように書かれています。
子どもたちの「今」をより輝きを放つものとして捉えるために「背景」にも想いを巡らせてみてください。
そして、見つけた子どもたちの「輝き」をわいぬさんのように言葉にして伝えてみてはいかがでしょうか。
申し遅れました。
ここまでnoteを読んでくださってありがとうございます。
とある町で小学校の先生をしている、ひろきです。
noteでは、普段から大切にしていることやふと思っていること思ったことを不定期で書き溜めていきます。
また、「まほろば」という教育サークルで学級通信についてのマガジンも書いていますので是非ご覧ください。
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