私が@JAMメインステージ争奪戦を絶対勝ちたい訳
"佐倉さんはどうなったらアイドル人生満足するんですか?”
これは今年の4月17日にアップされた単独公演"花の便りの儚さ"に向けたドキュメンタリーの中で、私に質問された一言です。私はこの言葉がずっと胸に刺さって抜けずにいます。
……というより
私は加入した時から、この記事を書いている今もずっと、この質問と一緒に歩んできました。
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2021年4月5日、
透色ドロップ2期生としてデビュー。
念願のアイドル人生スタートの日。
私は目を閉じて
”ここからが私の人生の本番だ"
と心の中で強く思ったことを今でも覚えています。
当時22歳、ウエディングプランナーとして働いていた私が、職も家も貯金も全て捨てて身一つで飛び込んだのが、ここ地下アイドルの世界でした。
「アイドルやるならここしかない」
透色ドロップのオーディション要項を見てそう思ったのは何かの運命だったと、今はそう思えます。
透色ドロップを代表する人気曲 "アンサー”
私はこの曲を初めて聞いた時、気づいたら頬に涙がつたっていました。
" 諦めてゆくことを選びすぎた大人は 仕方ないと
それが普通だって 謳うんだ
胸の奥で輝く カケラを取り出しては
眺めた夜 あの日を忘れていないか "
アイドルに憧れていた中高生、
毎日お風呂ではタブレットでアイドルのMVを見て、
親に隠れて家のパソコンでこそこそオーディションを調べたり……
でも結局言えなかった。アイドルになりたいなんて言えなかった。そっと蓋をして自分で鍵をかけていました。
でもいつしか大人になって諦めていた私に、この歌がもう一度アイドルの夢を追いかけていいんだって教えてくれました。
変われないのを人のせいにするんじゃない。決めるのは自分だって。
芸能の道に進みたい、そう決意した2ヶ月後、
私は2年勤めた職場を退職しました。
その1ヶ月後、
ある夜に透色ドロップから合格通知が届いた日、
今でも忘れることはありません。
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2024年5月、私が加入して約3年が経ちます。
メンバー、ファンの方、運営さんとがむしゃらに進んできた日々の中で、ずっとずっと胸に秘めてきたことがあります。
勿論、今この瞬間もものすごく幸せで、アイドルの道を選んで後悔したことはありません。
大切なファンの皆さんと出会えたこのアイドル人生で1秒も必要なかった時間はありません。
ただ、
自分たちの今の居場所に満足しているかと言われたら、そうじゃない自分がいます。
地下アイドルは、とてもシビアな世界です。
どんなに顔が可愛くてもそれだけじゃ売れない、
曲が良くても、歌が上手くても、フォロワーがいても、それだけじゃだめで。
今SNSでバズることが1番の売れる近道、
でもそれが全てなのかな。
全てじゃないと分かっていても、じゃあ他に何があるんだろう、コツコツ継続していけばいつか報われる?花が咲く時がくる?でもそれは何年後?メンバーは?今と変わってる?卒業と加入を繰り返して、その頃には知らない透色ドロップになってるんじゃないか__________
きっと、その未来に自分はいないんだ。
だから諦めていたんです。
こんなことファンの人に話すのは多分最悪です。
私ずっと、
今の透色ドロップがここから大きくなる未来に期待するのが怖かった。
売れたい、と発言するのも怖かった。
今あるこの環境の幸せで満足して
卒業する時、アイドル楽しかったー!
やりきったよね!
って自分に言い聞かせたらいいんだ、
それが1番楽だ、
それでいいんだって思ってた。
でも、今この記事を書いている私は
もうそんな気持ちは捨ててきました。
私、透色ドロップはもっと売れるべきグループだと思う、大きくなるべきグループだと思う。
絶対なれる、なるんだ。
こんなもんじゃない。
この7人で、背負うんだ。
この@JAMメインステージ争奪戦に勝ちたい訳。
これがラストチャンスだから。
透色ドロップとして最後の争奪戦になる気がしています。
そして私にとってもこれが最後と決めています。
アイドル人生かけた最後の闘いです。
絶対勝ちたい。
今回ばかりは優勝にこだわらせてください。
ここで勝って、
大きな一歩を踏み出せたとしたら
私たちのアイドル人生はどんなものになるんだろう、これからどんな事が待っているんだろう。
みんなはどんな気持ちになってくれるだろう。
私たちに期待してくれてありがとう
最高の景色、一緒に見に行こうね
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"佐倉さんはどうなったらアイドル人生満足するんですか?”
この質問にはまだ答えられません。
だってこの先、
想像もしてなかった未来が
待っているかもしれないから。
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2024.5.19 透色ドロップ 佐倉なぎ