スカートだって着こなしたい話
こんにちは
レンタル中性メンタルの人をやってます、
御坂なぎ、です。
前回の簡単な自己紹介に続いて、
今度は詳細に自分の身の上を話そうと思います。
前回の記事はこちら
ということで今回は、
タイトルにもある通り、なぜ自分がスカート…に限らずレディース服を着る、言ってしまえば女装?をするようになったのか、についてです。
きっかけ
中学生ぐらいの時でしょうか、私の学校は式典などがある日以外は私服での登校が認められていたので基本的にみんな思い思いの格好をして通っていました。そのぐらいの年頃だと男女問わず、おしゃれに関心が出てくる人がちらほら居ますよね。段々と自分で服を選ぶようになっていくというか、ママの選ぶセンスからその子独自のセンスが徐々に表れていく、そんな時期です。
そう、そんな時期からでした。好きなものといったら友達とやるスマブラとマリオカートだった、DSの十字ボタンが潰れるまでミニターボをしていたまさに男子中学生だった自分が、クラスの女の子の"ファッション"が気になり始めたのは…
そのくらいの時期から、あ、あの子の服いいなー、あのスカートの形可愛いなー、髪留めのピンと靴の色合わせてんのおしゃれだなー、とかそんな具合に女の子が日々自身を着飾っている様子に興味や憧れみたいなものが段々と湧いてきました。それと同時に、男の自分のファッションの選択肢はなんて狭くて退屈なんだろうとも思いました。
だって考えてもみてくださいよ。単純にズボンとスカートがあるだけで女の人のファッションは男の人の2倍じゃないですか。そのうえショートパンツだとかスカートの形だってフレアだのタイトだの、トップスだってブラウスやらチュニックやらもうたーくさんあるじゃないですか。
もちろんメンズファッションにもいろんな種類の服がありますが、当時のわたし、上はパーカーかなんかチャックがついてて脱ぎ着できるやつ、下はジーンズ素材かそうじゃないかくらいでしか自分の着るものを意識していませんでした。そんな自分にとって、女の子のそれはもう無限にも思えたのです。こんなに選択肢があるなんて楽しそう!羨ましい!そういう気持ちでした。
そんな気持ちをこっそりと温めながら、山あり谷ありの中高をなんとか卒業して、一人暮らしが始まりました。
いざ着てみよう
一人暮らし…?ってことは、家族の目を気にすることがなくなるわけです。
温めていた気持ちここにて爆発!
てなわけで、物は試しに秘境Amazonでテキトーにスカートとかを選んで着てみたわけです。さて結果は……
うん、似合わん
そりゃそう。多少細身とはいえ女の人とは骨格が違うし、顔とか髪型とか全体的な雰囲気をひっくるめて服装が自分にマッチしてないわけです。
うーん……
悔しい
率直な感想はそれでした。なんとなーく似合うんじゃないかとか、自分ならいけるのでは、とかちょっと思ってた部分がなきにしもあらずでしたが結果は惨敗でした。悔しい。ひーん。
まあしかし、しかしですよ、似合ってはいなかったのですが、スカートに足を通して実際着てみたときに、なんというかこう、道は踏み外してないというか、安定感みたいなものを感じたんですよね…
なんにせよ、着てみるという目標?を達成した私は新たなステージを望むわけです。
これ、
ちゃんと着こなして自分のものにしたい
どうせ人生一度きりだし、男の服しか着れないのはなんかもったいない
しれっとスカートを着てても、
しれっとその格好で街を歩いていても、
とやかく言われない、目立たない
これが私の私服のひとつですよ!
って言わずともわかるくらいに着こなしたい
よーし
…
迷いと回答
新たに目標を定め、
似合わないという事実に諦めがつかなかった自分は色々調べてみるわけです。簡単なメイク道具を揃えてメイクをしてみたり、系統の違う服を着てみたり、女装屋さんの記事を読んだり……
そんな中でふと、
あれ?
果たして自分はどこへ向かっているのだろうか…
確かに自分は自身の性別について気にしてないつもりではいたけども、世間的にみたらこれは女装なのだろうか…?
自分は女性になりたいのか?女装がしたいのか?それとも別のなにかか?
……今でもこれは悩みますが…
あなたのそれは女装ですか?と聞かれたら、
100%の確信をもってyes/noで答えることはできません。
自分のような人のことを指す名称とかラベルは近年になってより細分化されてます、よね。
女装、男の娘、クロスドレッサー、トランスジェンダーなどなど…
ひとつ言えることは、こうした人たちがなぜスカートを着るのか、には各々で理由、事情があり、ひとえにラベルをつけて論じることはできないということです。
その疑問を持った時から常々考えてきて、
現状自分の中で定まっている一つの回答は、
少なくとも、これは私オンリーの場合、ですが。
私は、
自分の服装の選択肢を広げたいから、
着れた方が楽しいとおもうから、
その服の色や形、デザインが好きだから、
着るのです!
それに加えて
着るにあたって、
多少なりとも女性らしく簡単にメイクをしたり、
髪を伸ばして整えたりしたほうが、
その服の魅力が引き立つし、
着たときの違和感が減って見栄えも良くなるし、
なにより服と中身の人間とのバランスが取れる、
そして似合うようになる
と思うから
中性的な自分になろうと思った、なったのです!!
なった、というと後天的に聞こえますが、
後天的に中性的に寄せた部分もあれば、
もともとそういう素質?個性?があった部分もあると思います。
このくらいから、迷いが少し減ったのか、髪を伸ばしたり、
より中性的な方向へ向かっていきました。
ひとりでの限界と協力者
さて、話を戻しまして
私服としてスカートを着こなしたい自分。
しかし独学ではなかなか限界がありました。
1番の問題は、自分の見た目は主観的にしか見れないということです。
自分では、おっしゃ、めっちゃ似合う!と思っても他人から見たらありえん格好かもしません。
というか今思えば結構おかしい格好してたと思います。その組み合わせで着てる女の子いないでしょー、みたいな。うん。
だって私のファッションセンス中学生で止まってるんだもん。
そのときまだ中学生のとき着てた服を平気で大学に着ていってたし(汗
しかも女の子の服の着方?組み合わせ?とか知らんわー!
ということで、私は意を決して協力者を捕まえるわけです。
大学の友達の女の子に、
「スカートが着たいから似合うのを選んで欲しい!なんならコーデを一式組んでほしい」
と頼んでみたら、
「いーよー、じゃあ日曜にアウトレットいこか」
くらいのノリでOKもらえたので一緒に買い物に行くわけです。
つづく!
次回!「ドキドキ!?お買い物の巻」
今回の結び
いや長すぎか!てかつづくのか!
今回の話では自分がスカートに挑戦する気持ちの面でのことがだいぶ喋れたかなという感じです。
次回はお店で服を買うときとかの大変なこととかあれこれ喋ります。
よかったら次回も読んでくださいまし。
お読みいただきありがとうございました。
なぎ