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忘れられない景色があるだけで、生きていける気がする。


8月11日、日曜日。

私はこの日初めて「星野源」に会えた。

私は中学生の頃からずっと一番に星野源が好きだ。
最初は音楽だけが好きだったけれど、「星野源」を知っていくにつれてどんどん惹かれていった。
気が付いたら9年が経っていた。


私はライブに行ったこともないし、グッズも持っていないし、これでファンと言い続けるのは本当のファンからしたら怒られてしまいそうだけれど、、
(源さんファンは優しい人が多いから怒らないだろうけど、、)

※ちなみに今はイエローマガジン入ってます

好きになってから9年。
初めて、この目で、この耳で、この身体で、全身で「星野源」を堪能したのだ。

源さんのステージが始まる4時間前から場所取りをし、何とか最前の方を確保した。
暑くて暑くて本当に嫌になっちゃうぐらいだったけれど、そんなことよりも少しでも近くで源さんを見たかった。

最前列入れ替えのチケットは落選してしまったから場所取りに必死だったのだ。
頑張った甲斐があった。

4時間耐えて確保した席

ステージが始まる前、私は源さんを好きになってからの9年間を思い出していた。

好きになったきっかけは友人と行ったカラオケ。
友人が「SUN」を歌っていたのを聴いて、
「なんだこの格好良い歌は」と中学生ながらに思ったのを今でも覚えている。
それからは携帯持っていなかったため、パソコンとか親の携帯で星野源を検索して音楽を聴いていた。


よく会話に出てくる「好きな芸能人は?」という質問。
私は毎回この質問をされるのが好きじゃなかった。
「星野源が好きです」と言ったら必ずと言っても良いほど「へえ、、、星野源のどこが良いの?格好良くないじゃん」と嫌味ったらしく言われるからだ。
何回このやり取りをしたのだろうか、、


看護学生になってからは本当に本当に励まされた。
辛いこと、苦しいことの方が圧倒的に多かった看護学生時代。

寝る前に何度聴いて涙を流したのだろうか。
私はよく「くせのうた」を聴いていた。

歌詞の中にある

悪いことは重なるなあ 苦しい日々は続くのだ
赤い夕日が照らすのは ビルと日々の陰だけさ

この言葉に毎回泣いていた。
ゴールの見えない日々の中で、周りと比べてばかりで。
いつまで経っても陽の当たらない場所に居続けている自分。

他にも「日常」を聴いていたかな。

日々は動き 今が生まれる
未知の日常進む進む
誰かそこで必ず聴いているさ 
君の笑い声

夜を越えて朝が生まれる 
暗い部屋でも光る何か
僕はそこでずっと歌っているさ 
でかい声を上げて
へたな声を上げて

いや〜本当に今でも大切で大好きな曲。

本当に本当に源さんには感謝しかないなあ。
何度どん底から、暗闇から救ってもらったのだろうか。

「星野源」という存在に私は救われたのだ。

ステージ前、源さんがストーリーに空の写真をあげていた。

これは私が撮った空


源さんと同じ空を見上げている、という奇跡にすぐに涙が出そうだった。本当に本当に綺麗な空だった。澄んだ空だった。

源さんが出てきたからは本当に一瞬だった。

「どうも〜星野源で〜す!」の声に涙が止まらなかった。
周りは楽しんでいるのに私だけ号泣していた。笑

源さんの歌声、本当に素敵だった。
表情も本当に良かった。


大きい画面より、源さんをこの目に焼き付けていた。
もう感謝しかなかった。
源さんが産まれてきてくれたこと、音楽を始めてくれたこと、生きててくれたこと、源さんに出逢えたこと、源さんを好きになれたこと、ファンになれたこと、苦しい時にいつも救ってくれたこと。

感謝しきれないほどの感謝が止まらなかった。

源さんが最後の最後までずっと「ありがとう」って言っていた。
わたしも大きい声で「源ちゃんありがとう〜!」と叫んでいた。

終わってから私は涙が止まらなかった。
あの景色を私は絶対に忘れない。

源さんを初めてこの目で見れたあの素敵な景色を絶対に忘れない。

忘れられない景色があるだけで私は生きていけるんだ。あの時間を思い出すだけで私は生きていける。


源さん、本当に本当にありがとう。

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