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第38回ちくさ高原ヒルクライム Aクラス3位

第38回 ちくさ高原ヒルクライム
カテゴリ:男子Aクラス
日時:2024年10月27日(日)
場所:兵庫県千種町
天候:晴れ
気温:18~20℃くらい

【目標】
Aクラス優勝。最低でも表彰台には立つ。
今回はタイムではなく順位に執着した走りをする。
前大会の第37回は3位だったので順位を落としたくはない。
できるなら表彰台の一段、二段高いところに立ちたい。
第37回の記事はこちら。

【機材】
フレーム:S-WORKS Tarmac SL6 リムブレーキ
ホイール: BORA ONE 35 AGILEST FAST 25C
ギア:フロント 50-34  リア 11-28
重量:約6.9kg

当日朝の体重は57.8kg
ここから3回の軽量をしたので仕上がりとしては富士ヒルのときと同じぐらいの57kg前半だと思う。
起床してからレースまでは車で移動中に消化の良い低重量高カロリーのものを良く噛んで食べて水分も必要最小限におさめる。小麦製品は食べない。
干し芋100g、デーツ10粒、バナナ1本、ハイカカオチョコ3個、炭酸水500mL
下剤やサプリの類いを使わずとも(使ったことないけど)、レースの前々日からの食事調整でレース当日の朝に3~4回の軽量化をできるようになった。

受付でエントリーリストを見ると、自分より確実に強い選手が少なくとも3人はいることを確認した(汗)
関大4年の高橋さん、30代前半の水嶋さん、先日六甲逆瀬川と十三峠で恐ろしいタイムを記録した峠13さん(僕と同い年)。真っ向勝負でTTしたらまず勝てない。
目標の最低でも表彰台に立つがスタート前から怪しくなる…
しかし、ここで気後れしても仕方がない。レースだからなにがあるかわからない。最善を尽くして優勝を勝ち取る気持ちで走ることを改めて決意した。自分だって春から強くなったんだし!
ちくさは年齢別カテゴリがなく、無差別級のガチンコ勝負なのが辛くもあり面白い。

前回大会はチップ計測だったが、今回はスタッフによる手計測に戻っていた。今回もチップ計測を期待していのにw

アップは下山してから平坦に近い緩斜面で適当に20分ぐらい踏んだり回したり。心拍計は装着していないけど体感でそこそこ上げておいた。

【コースプロフィール】

Aクラスは12.5kmと6.5kmを1回ずつ走る

Aクラスはロングコース(9時スタート)を走った後に途中まで下山して、ショートコース(10時40分スタート)を走った合計タイムで競います。

【1本目】
AとBの混走で60人が同時スタート。
スタートと同時に誰かが単独アタック?したが追わずに他にチェックしていた強い選手達に混ざって走る。
前半の緩斜面では極力脚を使わない作戦。勾配が上がれば自然と散り散りになるだろうし。ローテする場合は長引きせずサッと交代。誰も長引きせず先頭を回していた選手はみんなこんな感じだったので体感は楽だったが速度は意外と速かった。
緩斜面は目立った展開はなかったと思う。
勾配が上がり始めてからは脚に自信にありそうな選手が前で競り始めた。
自分はマークしている選手の近くを陣取って背後につくか、併走しながら他の選手の息づかいなどをチラ見して確認。決して頑張りすぎないペースで集団についていく。
タッケーさんが先頭にいるときはなかなか辛いペースだった気がする。このペースで最後まで行かれたらヤバい!と焦った。
峠さんは集団でも登りだとほとんど他の選手の後ろには付かずに併走してるから単独TTしているような感じ。ドラフティングが効くかどうか微妙な斜度だけど、淡々と少し強めの強度で走るので、後ろに付く側としてなナイスページングなのだ。
高橋さんはダンシングを入れつつ周りのペースを乱すような走り方。虎視眈々とアタックするチャンスをうかがっている様に見えた。
キャンプ場前の平坦にさしかかる頃には気が付いたら高橋さんが遙か前で独走。峠さんとタッケーさんがいつの間にか千切れていて、水嶋さんと僕ともう1人の3人だけ。その1人も平坦で千切れて水嶋さんと僕の2人になったところで、猛追してきた峠さんにスキー場の観戦ポイントあたりで抜き返された。内心「えぇぇぇここで追い付いてくるぅぅ!?すげぇ!しかもめちゃええ場面で追い抜くやん!」であった。
スキー場からは更に勾配が上がって僕の苦手な箇所。
峠さんの必死の独走に水嶋さんが追走。そして僕はだんだんと離される。
「アカン!ここままゴールしたら4位やんけ!」と諦めずに緩めず上げ気味で追走。余力を残しておけば2本目で挽回できる可能性もるけどタイム差は出来るだけ縮めておきたい。
ゴール手間の勾配が緩んだあたりで峠さんが失速したようにみえたので全力ダンシングで追走。ゴール直前で水嶋さんが峠さんを追い抜くのが見えた。ダンシングしたままスプリントに移行してギリギリのところで峠さんを追い抜いて水嶋さんと並ぶ感じでゴールラインを通過した。
ゴール地点は選手1人が通過できる幅まで狭まるようにカラーコーンは配置されているのだが、カラーコーンで狭まったところに水嶋さんが入る瞬間にスプリトの勢いで追突するかもと思ったのでカラーコーンの外側から並んでゴールした。ゴール後に運営スタッフの謝罪したら「大丈夫ですよ」と言ってもらえたので一安心。チップ計測ではなくスタッフが目視でゼッケンとゴールの通過順を確認しているのでこのゴールの仕様は仕方がないのかなと思う。

1本目のタイムは31:06で3着
2着の水嶋さんは31:05
厳密にゴールラインをほぼ同時に通過したけど水嶋さんとは1秒差ということになった。まぁ僕はカラーコーンの外側を通過しちゃったし。
1着の高橋さんは30:40!速い。これは2本目で挽回するのは無理そう。頑張るけど。
4着の峠さんは31:10で5秒差。2本目で水嶋さんを巻き返せる可能性はあるけど、当然、峠さんに巻き返される可能性も大いにある。全く気を抜けない。
他にも31分台でゴールした選手が何人かいるので2本目は熾烈な2位、3位争いになりそう。面白いじゃあないか!これがちくさの醍醐味だ。

1本目を終えて車に戻って、すぐさま糖質ドリンクとアミノ酸系サプリを摂取。そしてマッサージとストレッチ。
抑え気味に走ったので春のときみたいに1本目を終えたら脚が乳酸まみれでバキバキで動かすのも痛い!という状況にはならず。冷静に走るために1本目はカフェインも飲まなかった。
そのかわりジャージのポケットにスマホという重量物を入れたたまにしていたことをゴール後に気付いた(汗

2本目スタートの40分前にカフェイン錠剤を飲んで下山した。
下山中に脚の状態を確認。うん、悪くはない。


【2本目】
2本目は勾配あがる地点からのスタートとなるので完全な体力勝負。
ドラフティングがギリギリ効くかな?とう感じ。
とにかくツキイチに徹する。一度も前に出ない。
高橋さんに付いていくと自滅しそうなので水嶋さんと峠さんをずっとチェックしていた。
スタートしてから早々に峠さんが先頭を走り始める。
そして誰も前にでない。峠さんの一本牽きだ。カッコイイぜ峠さん!
前述したとおり峠さんは淡々とペースで走ってくれるので後ろにいる側としては程よく辛いけどなんとかついていけるナイスページングなのだ。
高橋さんも峠さんのペースに合わせている。
前に出る脚はあったけど意地でも前にはでないと決めて、たまにめちゃくちゃ辛そうな表情や声を上げて「こちらは限界なんです」アピール(作戦
キャンプ場前の平坦は加速して前に出たいのを我慢して峠さんに牽いてもらう。あきらかに峠さんが疲れているのが伝わってくる。
ここまで6人の集団。
平坦が終わりにさしかかる場面で番手だった僕が強く踏んで加速、スッと前に出る。(峠さんゴメン!と心の中で謝りながら…)
僕の後ろにいた5人もみんなついてくる。しかしここで脚を消耗したくないので少し牽いたら先頭交代の合図(肘クイ2回)を出して下がる。
下がるときに後ろを確認した峠さんが千切れている(本当にゴメン!これはレースなんや…)
そこからは水嶋さんの強い牽引でスキー場前で行き、タッケーさんが離され始めた。
この時点で先頭は4人。
…4人!!??
高橋さん、水嶋さん、僕、もう一人は誰!?な状況。
1本目のタイムが近い選手ならヤバい!と考えながら走る。
スキー場を過ぎて勾配が上がるところで前3人が上げ始めたので負けじと踏んだが、みんな脚を溜めていたようでジワジワと離される。
高橋さんだけはカッ飛んで行ったので1着確定か。
僕の前には水嶋さんが見えるので、も一人は2着か?この選手の1本目のタイム次第では総合3位も危ういので、もうここからは考えるのを止めて全力追走。
そこからの順位は変わらなかったけど、最後はスプリントをして水嶋さんとの距離は少し縮められたと思う。
2本目は4着ゴール。

ゴールして直ぐに2着だった選手に1本目のリザルトを質問したら10着ぐらいだったと回答をもらった。それならなんとか総合3位には入れたかな?と不安を抱きつつも少し安堵した。それにしてもこの選手2本目強すぎない?1本目なにがあったんだ…(あとで確認したらStravaで以前から相互フォローしている方でした)

【結果】
タイム:1本目31:06 / 2本目21:55 合計 53分01秒
男子Aクラス 総合3位
春と同じ3位。タイムに執着したわけではないが合計タイムは少しだけ縮まった。

【表彰式】

【振り返り】
実は2本目のスタート直後にパワメのバッテリーが20%以下の警告がサイコンに表示されたのでパワメの信憑性はかなり低い。ただでさえ下振れしているのに更に下振れしている可能性がある。しかもレース中に何度もパワメの信号をロストしているようで数秒~数十秒間0Wなところがあった。
なので今回はパワーの振り返りはなし。

レースとしてはタイムより順位に執着した結果が表れた3位だったと思う。
先日の神河ヒルクライムでは班分けされていたのもあってタイムを稼ぐために前半の平坦で脚を使いすぎて、後半の登りで遅れをとる失態で涙の2位だった。その反省を活かして脚を極力使わずに順位を狙うレース的な走りができたと思う。
自分の足りないフィジカルでレースで勝つ、少しでも上に行くと言う意味では少しは成長した走りができたけど、やっぱりヒルクライマーとしては地脚で勝負して勝ちたいという気持ちはある。
特に同い年で僕が一方的にライバル視している峠13さんには良い刺激を貰っている。
過去に大差で負けているので少しは迫れるようになったけど「40代の自分が20代の選手には敵わない、30代の選手と良い勝負ができた」で満足してはいけない。
次の目標のためにも、もっと強くならなければならない。

年齢を言い訳にせず邁進しなければ。

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