1056日ぶりの実家。一度離れた水樹奈々現場に戻ってくるまで
2019年9月15日。この日は水樹奈々さんのライブツアー千秋楽がZOZOマリンスタジアムで開催されていた。「NANA MIZUKI LIVE EXPRESS 2019」と題されたこのツアーは水樹奈々さんにとって30代最後のツアーとなった。
そして、その場で2020年に開催される予定のツアーの詳細が発表された。3月28日に愛媛で開幕し、千秋楽はナゴヤドーム。声優ソロとしては勿論初めての会場であった。
ちなみにこの翌日新幹線で名古屋に移動してナゴヤドームで試合を見た自分はおそらく最速での会場の下見を達成した。さすがに笑った
・2020年春 ~地獄の始まり~
年が明けて例のアレが若干流行り始めた2月16日、ナゴヤドームライブで連番する予定だった中のうち2名と愛知県豊田市にバスケ観戦に行った。ナゴヤドームライブが8月16日でちょうど半年後なのでこんなことを書いていた。今思えば殴りたい
しかしその後は流行り病によって地獄のような日々の始まり。楽しみばかりどんどん奪われていった。最終的にはツアー全公演中止。
中止が発表された日には公式によって甲子園ライブの同時実況が開催された。このときは同時実況に参加していたため、未来に対して微かな希望を持っていたのかもしれない。
さらに6月には「シンフォギアライブ」も無期限延期が決定。希望は絶望に変わっていった。
・2020年夏 ~動かないコンテンツより動くコンテンツ~
そんな中、私はとある配信をきっかけにVtuberに興味を持ち始める。制限がかかっている中ほぼ毎日活動できる配信者は地獄のような日々の中一筋の光であった。そしてこの頃から気持ちが揺らぎ始める。
2020年7月7日、お昼休みにTwitterを見るとこんなニュースが入ってきた。
水樹奈々さんの結婚である。勿論お祝いの言葉は出たが、正直なところ複雑だった。それは結婚を発表して人気が低下したアーティストを何人か知っているからだったのかもしれない。そして正直に言うと「みんな辛い中一人だけ幸せになって・・・」という妬みの感情も少しだけあった。そのぐらいこの時期私は追い込まれていた。
さらには「にじさんじ甲子園」の存在だろう。詳しい説明は省くが、パワプロの栄冠ナインでにじさんじのライバーを使って育成、対戦させることによってにじさんじのライバーを覚えるきっかけとなった。こちらの決勝は2020年8月16日であった。
一方の水樹奈々さんも2016年の東京ドームライブの同時実況を開催することになった。東京ドームライブは2日間だったため、8月8日と8月16日に分けて配信される。そう、8月16日である。つまりは日付被りである。
8月8日は前述の「にじさんじ甲子園」と日程が被っていないこともあり少しだけ東京ドームライブの実況をした。しかし個人的には5月ほどの熱量はなかった。
そして運命の8月16日。少し迷ったが私は「にじさんじ甲子園」の決勝を選んだ。「過去のコンテンツ」より「今のコンテンツ」を選んだのだ。
結果的に一つのゲームでこれだけ感動することができ、この選択は間違ってないと今でも思っている。実際に昨年も今年も「にじさんじ甲子園」については毎年のようにチェックしており、今年は同接30万人を超えたらしい。
・2020年秋 ~私も胎内も動き始めた~
日々水樹奈々さんに対する熱量が冷めていく中、彼女が主演を務めるミュージカル「ビューティフル」の再演の開催が決定した。正直今回は迷わずに見送ることにした。さすがにこの状況下で首都圏に行くのは怖かった。
私も10月には久しぶりの野球観戦、サッカー観戦、バスケ観戦と復活させて少しずつ日常を取り戻そうとしていた。そんな中、さらなるニュースが飛び込んできた。それは2020年11月6日のことであった。
水樹奈々さんの妊娠である。高齢出産なので若干不安視されたが、無事翌年春には第一子を授かることとなる。その一方で当面のライブ開催が絶望的になった。
そして2020年末、私はとある結論を出した。
「一度水樹奈々さんから離れてみよう」
それは彼女の距離感を再確認するためでもあった。奇しくもこの年の年末特番で日笠陽子さんがかけた曲は水樹奈々さんの曲であった。日笠陽子さんが水樹奈々さんのファンでいるおかげで遠くには行かない。そう思っていた。
・2021年春 ~4年前のタイムカプセル~
この年からは声優は日笠陽子さん単推しのつもりで日々を生きていた。そのため他人から奈々さんファンと言われると口を濁すようにもなっていた。
そんな中、とある番組が節目を迎えた。
文化放送で放送されている「水樹奈々スマイルギャング」が放送1000回を迎えたのだ。この回で放送777回のときに私含め何人かが提言した「放送777回でタイムカプセルを埋め、放送1000回で開ける」という企画が実行されたようだ。
放送1000回を1000円分の駄菓子でお祝いする辺りが予算のないスマギャンらしい。一応長寿番組なんですよこの番組。
しかし放送1000回のときはリアルタイム実況しておらず、正直ここまで心が離れているとは思わなかった。
・2021年夏 ~スタートラインに立てなかった~
結婚を公表してから1年となった2021年7月7日、遂に水樹奈々さん復活のニュースが入ってきた。
「NANA MIZUKI LIVE RUNNER 2020 → 2022」の開催である。本来、このタイトルは「NANA MIZUKI LIVE RUNNER 2020」という名前のライブツアーであったが、こちらは前述の通り全公演中止となっていた。ちなみに大阪城ホール2日間とナゴヤドームに行く予定だった。しかしナゴヤドームは名前自体がダサい名前に変わってしまった。
正直言って喜べなかった。本来ツアーとして予定していた公演がSSAで2日間のみの開催に。出産後という理由はあるにしても地方のオタクは切り捨てられた印象を受けた。地方のオタクはスタートラインにすら立てなかったのだ。
しかし産後半年でライブをやろうとする辺りが水樹奈々という女である。真似しないように。
このライブでは前述の地方オタクに配慮してライブ配信もあったがそれも見ることはなかった。そもそもリアルタイム配信じゃない時点で幻滅してしまった。この件に関しては似たようなことを書いていらっしゃる方がいるのでそちらの方の記事を見ていただきたい。
いよいよライブに参加しなくなってから2年の月日が経過しようとしていた。
・2021年秋 ~遠くの親戚より近くの他人~
2021年秋には名古屋や豊田を舞台としたアニメ「シキザクラ」にハマりいよいよ地元を出る必要のなさにも気付いてしまった。キャスト(ボイスエンターテイナー)の皆さんは最初は名前も顔も一致しなかったが、地元を中心に頑張っていきたい人達の集まりであり色々なコンテンツを展開してくれた。そのこともありますます「遠くの親戚」には会いに行く気力がなくなっていた。
・2022年春 ~集結の園へ~
年が明けて2022年。水樹奈々さんは産後初のSSAライブを無事終了させ、次のツアーについて発表していた。それが「NANA MIZUKI LIVE HOME 2022」である。とりあえずタイトルから「オタク帰ってこい」って意図は伝わった。そして愛知での公演もあることから少し意識はした。しかし、会場はナゴヤドーム(現バンテリンドームナゴヤ)ではなくお馴染み日本ガイシホールであった。
この頃になるとライブにも少しずつ行き始めるようになった。過去に水樹奈々さんライブで連番経験のあるフォロワーから勧められてアイドルグループ「ふぇありーているず!」のワンマンライブに参戦。ライブに対する恐怖心を少しでも払拭しようとして来たる日への準備を進めていた。
しかしこの時点では水樹奈々さんのライブのチケットは1枚も確保していななかった。
・2022年夏 ~実家へ~
そして時間軸は2022年8月へ。8月7日に日笠陽子さんが出演されるイベントで東京遠征が決まり、これが私にとって3年ぶりの東京遠征となった。彼女のファンはこの3年間滞りなく続けていた気がする。
そして水樹奈々さんも8月6日~7日にまたしてもSSAでライブを開催することになっていた。つまり前日入りすれば8月6日の公演は観に行ける日程であった。しかし最初はあくまで日帰りしか考えていなかった。
迷いに迷った。今更どの面下げて会いに行けばいいのか。今の状態で行っても楽しめるのか。
そして悩んだ末出した結論は・・・
当日券を購入して帰省することになった。3年前のZOZOマリンスタジアムから1056日ぶりである。この時期は例のアレが増えていた時期でもあったため
①開演前のオタクとのエンカは極力最小限にすること
②終演後の打ち上げは誘われても参加しないこと
の2点を徹底した。
ちなみに個人的には初のSSAである。あれだけやってるのに。
3年間でチェリーボーイズ(バックバンド)やチームヨーダ(バックダンサー)のメンバーは少し入れ替えがあったが、水樹奈々さん自身がパワーダウンしたとは正直思わなかった。
今回のライブは声出し禁止だったが、クラップなどを中心に構成されており声が出せなくても充分楽しめるライブに仕上がっていた。これを投稿する時点ではまだツアーが完走していないため感想はあまり書けないが、ライブは純粋に楽しかったしここは私が戻ってくるべき場所だと感じた。
ただいま、水樹奈々さん
ちなみに翌日のイベントでお会いする予定の日笠陽子さんも観客席にいた模様。離れていた間、彼女を経由して奈々さんの偉大さを再確認できた気がするので、日笠さんにも感謝を述べたい。これが運命力だ
ちなみに翌日のイベントでは「昨日奈々さんのライブに行った」と自慢気に話し、登場後お客さんに手を振る真似までしていた。パクるな
今回のライブで唯一不満をあげるとしたら物販で購入したペンライトが速攻で壊れたこと。しかも部品も紛失したため修復も不可に。3年の間で素材酷くなりすぎじゃない?他にも壊した方はいるのだろうか。
SSAでのライブが終わった後にSNS上ではとある論議が起きましたが、そちらについての見解はあるので気が向いたら別途書くかもしれない。敢えてこの場で一言だけ書くとしたら千秋楽が完売してる時点で人気はそこまで落ちてないというお気持ちである。自分の推しに自信を持て
個人的には今回のツアーは残り愛知公演初日に参加予定である。色々と気を付けながらまた実家に帰れることを祈っている。
・最後に
結婚しようが妊娠しようが出産しようが水樹奈々さんは水樹奈々さんだった
やはり夏は水樹奈々さんのツアーに参戦しないと始まらない
ペンライトの素材が脆すぎる以外は満足できるライブ
正直これでも文字数は抑えたほう、それだけこの年月は長かった
今回あまりにも長すぎるので書けなかったことは小出しにしていく予定
延期の末今年秋に開催予定のシンフォギアライブにも行くつもりではいる、しかし高垣彩陽さんが不在なのが残念である