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こんな小説読んだことない…

自分の中で欠けた穴を埋めるために音楽を作り続けている男が作る作品が印象に残った。その中に一見普通の本だが、中身は白紙のページで真ん中に四角い穴が…という作品の説明を読んだ時に、読んでいる本にも穴が開いていることに気づいた時、鳥肌が立った。主人公である「俺」はその穴を埋めるために、出会った少年の弾いた、彼女と出会ったきっかけでもある「月光」を入れてあることから、少年の純粋な音楽を楽しむ心と、自分が彼女の月光を聞いて、弾いてみたときに感じた物を照らし合わせているのではないかと感じた。物語に沿った曲が収録されていることはもちろん、物語で曲のその場面が出てきたときはかなりの感動を覚えた。この感動を何度も味わえたらいいものか…

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