好奇心の赴くまま。
子供の頃楽しかった遊びは?と聞かれたら、
女の子らしく「おままごと」と言いたいところだが、小学生の頃の私は、男の子のように冒険や探検ばかりしていた。
実家は中途半端な田舎なので、冒険のフィールドは森や川のような大自然でなく、田んぼや用水路や林だった。
用水路のトンネルをくぐってザリガニを捕まえたり、溜まった池に飛び込んでみたり。田んぼでオタマジャクシを捕ったり、薄気味悪い小さな森に入ってみたり。野いちごをバケツ一杯に採って、気持ち悪くなるまで食べてみたり。誰かの農機具小屋の床下に、こっそり秘密基地を作ってみたり。
好奇心の赴くまま、家の周りの冒険フィールドは全て行き尽くすほど、冒険三昧の日々だった。男の子だったら、自転車でもっと遠くのフィールドまで行っていたのかもしれない。けど、私はこの狭いフィールドで満足していた。それだけ広い田畑ではあったのだが。
子供の頃に感じたワクワクが私の心を一番満たしたものであり、今、幸せだと感じるものの原点になったと思う。
いくら安泰でもつまらない生活は、私にとって幸せだと感じられない。多少困難でもワクワク感がほしい。妥協しないで、ちょっぴり欲張りになって。未知の世界でも恐れないで、自分がいいなと思えるものを求めていきたい。生きていると実感出来る生活がいい。もちろん楽しめなきゃ駄目。
ある意味、何とも落ち着かない…面倒くさい道を選択をしてしまう人間なのかもしれない。心細さで安定を求めてしまうことはあるけど、途中で飽きてしまう。また面白そうなところに向かってしまうのだ。
私の好奇心は、少しだけ暴れん坊なのかもしれない。