いきなり充電切れ
確かに昨日の朝は元気だった。
昨日は昼過ぎから、事務的な用事で市役所に行ったのだが、派遣会社の不具合で処理に2時間もかかった。一昨日も不具合があって、出直しを余儀なくされていたので、(またか!?)と落胆した。市役所の職員さんの機転で何とか手続きできたけど。
その後、これまた不具合で荷物が前の住所に行ってしまい、送料がかなりかかりそうなので、運送会社まで取りに行くことになった。
市役所から約一時間の距離。
帰る頃は夕方なのに、雨のせいか既に空が薄暗かった。
帰宅したら、そこに今度入社する会社からの分厚い封筒。
沢山、記入したりコピー取ったりしなくてはならない。結構大変なのは過去の経験で分かっている。
なんか見たくない…。
気力がゼロになってしまった。
元々、この湿気と低気圧で身体はしんどかったけど、気持ちだけはまだ元気だったのに。
今日の用事で疲れたのもあるけど、友人の恋の行方が芳しくないことが、自分の未来を不安にさせてしまったようだ。
仕事のこと、老後のこと。
楽観的な気持ちが、一気にグレイに染まってしまいそう。立て直したくても自力では無理だった。
呆気なく充電切れ。…もう寝よう。
✻ ✻ ✻
そして今日、娘が用事で名古屋に行くことになっていた。
娘は精神疾患を患っているので、当然、この気候せいで不調だった。
だけど、この用事はとても楽しみにしていたので、「こんな調子では無理かな…?」と涙目だった。
私がついていけば、行けるかな?安心かな?と思って、ついて行くことになっていたのだ。
ところが、付き添いの私が電車の中で息苦しくなってしまった。
この症状は今年の2月にもあった。
どんどん息苦しくなり、周りの景色が揺れだした。頭の中が回るというか。そして身体の血の気が引くように、どんどん冷たくなる。2月の時は、ドアにもたれかかって、何とか凌いだ。
脳が酸素不足かも…。
マスクの下を少しだけ開け深呼吸をする。
ああ、もう深呼吸じゃ追いつかないなぁ…ヤバい、何かにもたれよう…。
気づいたら、私は席に座っていた。駅員さんに「大丈夫ですか?」と聞かれていた。
頭の中で(あぁ倒れたのか)と自覚した。前も休んだら治ったので、「大丈夫です」と返事した。倒れた時、頭を打ったらしいが全く痛くない。まだ視界は薄黒いけど、たぶん大丈夫だろう。
駅員さんと娘に補助されながら、名古屋駅で降りる。
介護するべき人間が、逆に介護されてしまった。
…なんか心細い。
昨日からの不安と今朝の出来事で、とても心細くなってしまった。
あぁ、そうか。
私は一人になって、一人で頑張ろうとしすぎていたのかな。本当はずっと誰かに頼りたかったんだな。
だから、自分の生涯の伴侶が欲しくて、探していたのかもしれない。(まだ全然見つかってないけど…どんまい)
人生の岐路や、どうしても自分では答えが出ない悩みを聞いてくれる誰かがいてくれるのなら。
不安な時に「大丈夫」と太鼓判を押してくれる人がいるのなら。
そういう心強い味方がいるだけで、何とか生きていける気がする。
✻ ✻ ✻
家に帰って、ベッドに寝転がる。
あ、頭が痛い。コブはないけど、倒れた時に打った場所がわかった。
私の左側に立っていた人、ビックリしただろうなぁと思った。
ご迷惑をおかけしました。