違う場所で、違うときに、親子で同じ人に出会った(かもしれない)話
画像はステラナビゲーターからのスクショ。
乗り継ぎ駅の路上で、若い外国人に声を掛けられた。立ち止まると、すっとはがき大サイズの紙を見せられた。こんなことが書いてあった。
『私が学生です。勉強をするためのお金を集めています。おやつを買ってください』
瞬間のぱっと見なので、文言は多少違っているかもしれないが、こんな感じ。手には小分け袋をいくつかぶら下げていた。
おやつがいくらなのか、そのおやつは何なのか、自分で作ったのか。実は宗教などの勧誘ではないのか。疑いしか出てこなかった。
なによりも、職場でコロナ陽性者、検査待ちの者、その疑いがある者が増えている状況で、食べ物の授受は一番避けたいことであったので、適当なことを言ってその場を立ち去った。
とても悲しそうな顔をされて少し罪悪感が残ったので、その話を息子にしたら、驚きの反応があった。
「僕もその人、たぶん見た。特徴も一緒。最寄り駅にいた」
「半年くらい前だと思う。財布ないんで、って言ったらどいてくれた」
「そうそう、めっちゃ悲しそうな顔された」
「その次の日、塾に行くときに隣駅にいた」
いろいろ不思議で謎な話である。またどこかで会ったりして。
ふたご座のカストルとポルックスとお月様が近くに寄り添っていた。冬の星座もだいぶ傾いた。東の空には赤い星がちらちらしていた、たぶんアークトゥルスだ。久しぶりにアークトゥルスに会った気がした。春だなぁ。