VF3tbOnline入門〔オンライン基礎篇〕
実機のVF3がリリースされたのが1996年9月。tbが1997年9月。ドリームキャスト版が 1998年11月。そこから26年も空けて発表されたVF3tbOnlineなので、当時のことを思い出せない人も多いはず。ゲーセンも様変わりして、久々に行くとあまりの違いに戸惑うかも。私はめちゃめちゃ戸惑った。
ということで、VF3tbOnlineを始めるのに知っておいた方が良いことをまとめました。
開発者インタビュー
4Gamer.nrtにて、「Virtua Fighter esports」のチーフプロデューサー青木盛治氏とAPM3ゼネラルプロデューサー湯浅敏明氏がインタビューに答えているので読んでみて欲しい。VF3tbOnline発売のいきさつなどが語られている。
見ておくべきサイト情報
VF3tbOnline公式サイト
セガの公式サイト。
基本的な情報が紹介されているが、そんなに使わない。
各キャラの技表が載っているので、コマンドを思い出せない人はここを読もう。フレームとかは載っていないので、私がまとめるまで待って。
公式サイトの技表リンク
アキラ パイ ラウ ウルフ ジェフリー カゲ
サラ ジャッキー シュン リオン アオイ タカアラシ
APM3筐体設置店舗検索サイト
VF3tbOnlineはAPM3筐体という端末でプレイ可能な「ゲーセンでしかできない」全国オンライン対戦用タイトル。
このサイトで近くのAPM3設置店を検索してみよう。ただしこのサイトに載っているのに実際は筐体が無いこともあるらしいので、できたら突撃前に電話で確認するのが無難。
APM3筐体の実物はこんな感じ。ハイチェアーで使うような背の高い台。
SEGA ID
SEGAのゲームをするためのID登録・管理のサイト。
このIDでプレイヤー情報を管理するので、まずはここに登録しよう。
そして次のAimeカードと連携すれば、リングネームを使ってのプレイが可能になる。
Aimeカードサイト
読み方は「アイミー」。VF3tbOnlineなど、いくつかのゲームの戦績などを残すためのカード。これと先ほどのSEGA IDを組み合わせないとリングネームを使ってプレイできないので必須。
リングネーム登録することで自分の戦績を全世界に公開することになる。これには抵抗があるかもしれないけれど、リングネーム登録することで
・本人のテンションが上がるし気合いも入る
・相手に覚えてもらえる
・有名プレイヤーの場合、当たった相手のテンション爆上がり
・対戦した相手をSNS上で見つけて繋がりやすくなる
・全国ランキングなどで見つけやすい
などメリットしかない。NO NAMEでもプレイできるがぜひ登録しよう。会長との約束だぞ。
おトク情報として、カード登録してプレイすると、対戦が100円2クレジット(CPU戦は1回負けるとゲームオーバー)のところ、その日の最初のプレイだけは3クレジットになるので50円分トクできる。ということでリングネーム登録をしよう。実はカード登録さえすればNO NAMEでもこの恩恵が受けられることは秘密だ。
Aimeカードはゲーセンのカウンターなどでひっそり売られていることもあるので、店員さんに聞いてみよう。おサイフケータイ対応スマホの場合はカードの代わりが出来るのでそっちが楽かも。ただしiPhoneは非対応なので注意。
カードを無くしてしまっても新しいカードにIDを紐付け直すことが可能。
カードを落とし物として問い合わせる場合は登録リングネームを聞かれる場合がある。恥ずかしい名前を登録している場合、羞恥プレイになってしまうので覚悟しておこう。新たな性癖に目覚めないように。これも会長との約束だ。
Amusement IC
Amusement ICというのは、Aimeと同様のサービスを提供する4社の共通規格のこと。
・セガ :Aimeカード
・コナミ :e-amusement pass
・バンダイナムコ:Bandai Namuco Passport
・タイトー :NESiCA
以上が該当する。
これらは相互に使えるので、例えばNESiCAを持っているなら、わざわざAimeカードを買わなくても代用ができる。SuicaとICOCAみたいなものなので、好きなカードを使えばOK。
ただし電子マネー機能(Aimeには非実装)は会社をまたいでは持ち込めず、各社のサービス内での利用となるので注意。
また各カードのバージョンによっては会社をまたいだ利用ができない場合がある。Amusement ICのマークが入っていれば使えるので確認してみよう。
VF3tb Online.NET
一番見るサイト。毎日ぐらい使う。
自分のランキングや、さっき対戦した人の情報、有名なあの人の戦績などを見ることができる。ランキング変動を見ているだけでも楽しい。
このサイトは絶対にブックマークしよう。
戦績はキャラごとではなくプレイヤー単位で決まるので、サブキャラを別に管理したい場合はSEGA IDから別に作る必要があるのがしんどいところ。
VFDC
バーチャファイター5のサイトなんだけど、なぜか3tbの技表を載せてくれている。現在唯一ぐらいのフレーム周りが載っているサイト。
英語なのがツラいところだけど、とてもありがたいので活用しよう。私がnoteにまとめるまではここを頼るのが吉。
基本的にはバーチャ5のサイトなので、いつのまにか5の技表を見ていたって事が発生するので注意。
いざゲーセンへ
各種登録と技の予習が終わったらゲーセンに向かおう。
昔と違ってほぼ禁煙でタバコ臭くない。家族に「どこ行ってたの?」と詰められる心配はないのでファブリーズの用意は不要。
どんなタイミングで行くのがベターか
やはり人が多いのは夜と土日。
平日なら19時以降はマッチングしやすい。ゴールデンタイムは19:00~22:00ぐらいかな。
土日の場合は時間がばらける。午前中はさすがに控えめ。13:00~21:00あたりを狙うのが無難か。
とは言え、この時間以外にもけっこうやってる人はいる。有名所で言えばビンボーラウなんかは平日昼間にプレイしてることも多いので、暇があれば突撃してみよう。
どのモードでプレイするのがいいのか
まずはマッチングに関するモード選択。「全国対戦」「店内対戦」「パスワード対戦」「一人で遊ぶ」から選ぼう。
最初の1プレイは「一人で遊ぶ」を選んで勝手を掴むのと思い出に浸るのに使うと良いかも。
「店内対戦」は名前通り店内の人とマッチングする。友達と現地で対戦したい時に使うモード。
「パスワード対戦」はパスワードを知っている人だけでマッチングする。離れた相手と事前に打ち合わせをしてからの対戦で使う。今後私が企画しているオンライン大会などで活用される予定のモード。
ということで普段使うのは当然「全国対戦」モード。基本的にはレベル(プレイヤーレート)の近い人同士でマッチングするけど、人が少ないときは無茶なマッチングもあり得る。私は最上位のレベル20の時にレベル2の人とマッチしてしまったこともある。その場合は不運と思って諦めよう。
マッチングのモード選択が終わったらゲームモードの選択。「チームバトルモード」と「ノーマルモード」から選択する。
「チームバトルモード」は3キャラを選んで(同キャラ可)プレイするモード。そういえばtbってチームバトルの略だったね。
「ノーマルモード」は1キャラだけ選んでプレイするモード。実機時代もすぐにノーマルモードが基本になってしまってたな。tbってタイトルなのにね。
チームバトルモードとノーマルモードの違い
・チームバトルモードはラウンドを取っても体力が全回復しない
※残り時間と勝ち方で回復量が変わる。リングアウトは全然回復しない
・チームバトルモードはラウンドの合間のリプレイや勝利ポーズがスタートボタンで飛ばせない
・強豪はノーマルモードに居ることが多い
慣れるまでや気分転換したいときはチームバトルモード、本格的に対戦したいときはノーマルモードという感じで使い分けるといいかも。
カードを使わないとどうなるか
カードを使わずにプレイすると、相手には都道府県のみが表示される。
この状態だとレベルの概念が無いので、レベル1から20の人まで関係なくマッチングする。とりあえず強豪と戦ってみたいときには便利。
ただし相手からすると、レート(ポイント)の変動が全く無いので、人によっては敬遠するかもしれない。
ラグについて
VF3tbOnlineをプレイするのにおいて切っても切れないのがラグ。
ネット対戦なのでラグが生まれるのは仕方ないが、思った以上にラグを感じるはず。
実機だったら絶対にガードしているタイミングで技をくらったり、返し技が間に合わなかったり、投げ抜けが消えたりする。ヒザとかで相手が浮いたの見てからコンボ選択するのも難しい。
現役当時のプレイが正確だった人ほどストレスを感じるかもしれない。
でもそれはそれ。ある意味別なゲームと思って遊んでくれると嬉しい。
あ、返し技が間に合わないのはラグじゃなくって歳を取って反応が鈍くなってるからかもしれないよ。
現在のVF3tbOnline文化
連戦
VF3tbOnlineは「お互いが」再戦を選べば何度でも戦える。この仕様から、10先(10試合先取)や5先をしたいプレイヤーが多い(私も基本10先)。
別にルールで決まっているわけでは無いので「勝手に10先」「勝手に5先」などと呼ばれている。
連戦するのがマナーという訳ではないので、1試合で抜けても、9試合取られたときに抜けるのもOK。帰らないといけなかったり、100円切れだったり、トイレが限界とかあるしね。抜けるときは遠慮無く抜けよう。案外相手も気にしてない。
死体蹴り
相手をKOしてるのにダウン攻撃をすること。意味が無い行為だから相手への挑発と取られる場合がある。
ただ昔はけっこうバリバリやってた。過去の大会映像なんかを見ると驚くほどやってる。だから気にしなくても良いと思うけど、難しい問題だ。
とりあえず相手に死体蹴りされても怒らないというのが大事。
暴れ・実機では使わない技の応酬
前述の通り、VF3tbOnlineにはラグがある。なので確定反撃が間に合わないことも多い。それを狙って暴れる(投げスカり⇒エルスピなど)のはある意味基本戦術。ここにイライラせず、自分でも活用していこう。
そして実機ならまず当たらない技がめっちゃ当たる。代表格はジャッキーのパンチロースピン。ガード不能技かと思うほど当たる。あとはラウの地掃腿。実機ですらガードするの厳しい技だからオンラインだとホントに難しい。なんならガードしても反撃が間に合わないところまでワンセット。
「この辺を戦略に組み込んで戦うのがVF3tbOnlineなんだ」って思ってプレイしてもらうのが楽しくバチャるコツ。
まとめ
細けぇことは良いんだ!バーチャは面白い。家の近くのゲーセンで全国の強豪たちと戦えるだけで最高。
久々にやってハマる人が続出しているのがその証拠。プレイスタイルによって合う・合わないはあるだろうけど、一度やってみるだけの価値はある。
いわゆる「青春の日々」を思い出せること間違いなしなので、今すぐゲーセンに行ってみよう!