そろそろ960pxサイズ設計から卒業しませんか

PCでWebを見ていると、妙に悲しくなる時がある。スクリーンはもはやフルHDが主流にも関わらず、その半分しか描画されていないサイトが多いのだ。そしてフォントサイズも必ずしも読みやすい数値とは言えない。サイトの設計が、現状に追いついていないのだ。

いつからフォントサイズは16pxになったんだろう

ブラウザのデフォルトフォントサイズは16px。これを計算するとフルHD(1920 × 1080)画面では横120文字、縦67.5文字となる。行間を無視して無理やり最大文字数を計算すると計8100文字だ。理想的な1行の文字数は諸説あるが、40文字くらいと言われている。その3倍というのは多すぎる。

13インチのノートPCを考える。解像度がフルHDで、フォントサイズが16pxだった場合、1文字につき約0.1インチ、つまり2.54mmしか無い。これは快適とは言えない。Wordでよく使用されるフォントサイズの10.5ポイントは、印刷すれば3.7mmになるので、(3.7÷2.54)×16≒23pxくらいあってもいい気がする。

おそらくこれは昔のディスプレイに合わせて決めた値が、そのまま更新されずに残っているのだろう。先程見たとおり、1.5倍くらいがちょうどいいかもしれない。これは正直ブラウザベンダーの怠慢だ。

複数タブを横並びで開くのなら有用かもしれないが

本題に戻れば、960pxの横幅は、現在では文字サイズ同様その1.5倍の1440pxになってもいいものだ。フルHDディスプレイでなくても、メディアクエリというものが存在する。ウィンドウサイズに合わせて分岐すればよい。ウィンドウを狭めるとそれにつられて幅も小さくなるのが弱点であるが。

Webページの文字が大きくなること。横幅を目一杯使ったWebページが増えることを切に祈る。

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