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「ザ・ファー・イースト」を読む その3

第2巻3号 1871年(明治4)7月1日


山手公園の野外ステージ

《筆者Hiraideのあやしい翻訳》
 大英帝国第10連隊軍楽隊に代わりやってくる海兵隊分遣隊にはバンドが無く、横浜の外国人住民が楽しみにしていた軍楽隊の演奏は聞くことができなくなります。
      (中略)
 鹿児島に帰った薩摩バンドのメンバーたちは横浜を離れて以来、フェントンから学んだいくつかの曲を、あらゆる機会に何度も何度も演奏しているのだという。彼らの新しい芸術への勤勉さと学ぶ喜びを考えるとそれは残念なことです。
 彼らは一度だけ山手公園の野外ステージで「古代ガリア人の服(The Garb of Auld Gaul ブラックウォッチとしても知られるスコットランド第42歩兵連隊のクイックマーチ)*1」や「リンカンシャーの密猟者(The Lincoinshire poacher 第10ノースリンカーン歩兵連隊のクイックマーチ)*2」などを演奏したのだが、彼らは拍手喝采を浴び、大いに盛り上がりました。
      (後略)


山手公園野外ステージの第10連隊第1大隊軍楽隊
1865年の横浜駐留の英国第10連隊第1大隊

*1 「古代ガリア人の服(The Garb of Auld Gaul)」の演奏
*2 「リンカンシャーの密猟者(The Lincoinshire poacher)」の演奏

 

他の「ザ・ファー・イースト」を読む

「ザ・ファー・イースト」を読む その1
「ザ・ファー・イースト」を読む その1-2
「ザ・ファー・イースト」を読む その2
「ザ・ファー・イースト」を読む その3
「ザ・ファー・イースト」を読む その4
「ザ・ファー・イースト」を読む その5
「ザ・ファー・イースト」を読む その6
「ザ・ファー・イースト」を読む その7

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                      writer Hiraide Hisashi


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