エコキュートの設定 太陽光発電&蓄電池&ガスコンロ

IHよりもガスコンロが好きなあなたへ、従量電灯Bで、エコキュート使いましょう、というお話。

「従量電灯B」以外の、深夜電力割引みたいな・オール電化用の料金プランは、昨年のエネルギー高騰時には、ナント、上限無く値上げされ続ける、という、致命的な欠点がありました。

昨年のようなエネルギー非常事態でなくても、日中電気料金は従量電灯Bよりも割高な電気料金となっています。

太陽光発電で発電した電気を電力会社へ売る、売り電価格は、現在はFIT中でもかなり安価となっています。買い電価格との差はスゴイです。

つまり、発電した電気はできるだけ自家消費に回し、買い電を極限まで減らすのが、最も合理的な方針となります。

家庭電力消費の最大項目である、お風呂・シャワー・水道のお湯・すなわち給湯が、省エネルギーの目玉です。

順番に考えると…
①給湯方法で最も熱効率が良いのは、ヒートポンプ方式、すなわちエコキュート
②エコキュートは昔からある電気温水器みたいな物だから、沸かしたお湯をタンクに貯めておいて、後から貯湯タンクからお湯を使う。お湯を作ってすぐに使わないと冷めるため、湯沸かし時刻から使用時刻までに時間が空くと、保温にもエネルギーを使ってしまう。お湯を使う直前に沸かしましょう。当たり前のことですが、深夜に沸かさずに日中にお湯を沸かすべきなのです。
③日中にお湯を沸かすために最適な方法があります。そう、太陽エネルギーです。昔からある太陽熱温水器も併用するのがより良いとは思いますが、まだ太陽熱温水器をエコキュートに絡ませる解決方法・製品は出ていないようです。したがって現実的なのは、太陽光発電で発電した電気を用いて、エコキュートでお湯を沸かすことです。こうして日中に、買い電せずにお湯を沸かすことができるのです。
④ただ、曇ると発電量が減少しますので、発電量が少ない日や発電量が一定しない日もあります。湯沸かし中に発電量が減ってしまうと買い電しなければなりません。毎日平均して買い電量を減らすことが目標ですから、たとえ時間は掛かっても少ない消費電力量でお湯を沸かす設定にします。湯沸かし消費電力量を少なくしておけば、曇って発電量が減った時間帯でも、なるべく買い電しないで済ませるようにできます。エコキュートの設定に「能力セーブ」という項目があるので、2段階のうち、より能力をセーブする方の設定にしておきます。太陽光発電の電気はエコキュートで使っても、余れば蓄電池に充電しますし、さらに電気が余れば自動的に売り電に回りますので損はしません。
⑤つまり蓄電池も装備すると最強です。日中、太陽光発電して、まずはエコキュートで湯沸かししてお湯を蓄え、余れば蓄電池に充電します。蓄電池が満杯になって、エコキュートも沸かしきってしまったら、初めて余剰電力を売り電しましょう。
⑥雨の日には、やはり電気でエコキュート湯沸かしをしなければなりません。つまり日中に電気でお湯を沸かす日もあるということですから、その電気料金は安い方が望ましいので、電力契約を「従量電灯B」にするのです。こうすると、一日中同じ電気料金ですから、給湯の主戦場である夜の時間帯の直前、すなわち日中にエコキュート湯沸かしをしても損はしません。保温時間が短時間で済みます。「従量電灯B」はエネルギー危機が到来しても、電気料金の値上がりが抑制されています。晴れても曇ってもエネルギー危機でも、いいことづくめです。
⑦三菱エコキュートの設定では、最初に湯沸かしをする時間帯を設定します。次に湯沸かし時間帯の中で、いつ湧き上げるかを設定します。すわわち湯沸かし時間帯の最初から開始するのか(L)、湯沸かし時間帯の終了時刻に沸き上げを終了するように沸き上げるのか(R)、湯沸かし時間帯の中央時刻・例えば8時から5時までが湯沸かし時間とすると12時半を中心として沸き上げる(C)、という3種類の設定ができます。私は湯沸かし時間帯の真ん中(C)に沸き上げる設定にしました。スタート時のタンク内温度や水道水の温度、外気温などの条件によって、沸き上げにかかる時間は伸びたり縮んだりしますから、真ん中が良いのかなと思います。

これで夏・冬通して、日の出や日没の時間を気にせず、季節ごとに変更せずに、最適な電気生活を送ることができます。

元はといえば、大好きなガスコンロを意地でも使ってやる!、と始まったエコキュート生活ですが、こうすれば損はしません。

給湯に使用しないので、ガス消費量は微量です。それに伴ってガス基本料金も安くなりますから、ガス料金は微々たるものです。オール電化用の電力プランを使用せずに「従量電灯B」契約で、全然、損しません!!

最後にエコキュートリモコンの設定方法ですが、ウチの三菱エコキュートリモコンでは、湯沸かしは夜間しかできません。ナント湯沸かし時間の設定のことをわざと「夜間設定」と呼んでいるありさまです。

原子力発電に媚びたこのような風習は変わらなくてはなりません。原子力発電はベース電源としてはある意味で優秀ですが、一旦運転を開始するとちょっとやそっとじゃ停止させられないし、発電量の調節はできないらしいのです。だから夜間に電力が余るので、深夜電力割引ができました。

今のところ、リモコンの時刻設定は手動です。だからこそできるのですが、12時間、リモコン内の時計を遅らせてください。そうすると分かりやすいですよね。夜9時に風呂に入って時計代わりにリモコンで時間を確かめても、当日の「9時」(リモコン自身は午前9時のつもり)と表示されるので、違和感が少ないです。12時間早めてしまうと午後以降に風呂に入った時に、日付が翌日になっていますので混乱しますよ。

「夜間設定」を20時~5時に設定しておけば、エコキュートさんは、午後8時になったと騙されて、真昼間の午前8時から午後5時までを湯沸かしの時間と勘違いしてくれます。

近い将来エコキュートリモコンの時刻設定がインターネット経由で自動設定になってしまうと、12時間遅らせようとリモコンを騙すことができなくなるかもしれません。でもその頃には「おひさまエコキュート」モードが一般的になっていることでしょう。


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