何歳からでも、仕事も毎日も「好きなこと」で生きていける。
きみどり色の、A4サイズの封筒が届いた。
80才の認知症の母が入居している
グループホームからの郵便物だった。
ハサミで開封して、書類を取り出す。
一番上の書類に、写真が貼ってあった。
母が少し微笑んで、アイスクリームを食べている1枚だ。
「お食事は、残さず召し上がっています」
「穏やかに過ごされています」
と、母の近況が書いてあった。
自分が入院をしていたのもあって、
少し母のことを忘れていた。
「しばらく母に電話していないなぁ」
「穏やかに過ごしているんだ・・・」
ちょっぴりの罪悪感と安心感からか、
鼻の奥がジンジンしてきて、
目の奥がじわっときた。
涙と鼻水が出ていた。
「どうする?」「どうしたい?」
最近、思う。
どうする?どうしたい?に終わりはないのだと。
中学で部活を選ぶとき、
進路を選ぶとき、
この人と結婚するか、
就職先はどうするか、
ずっと選択してきた。
最近は、
両親の介護での選択だ。
片道3時間の距離で
どれくらい関われるのか、
月に何回帰省するのか。
できるのか。
自分の体力は大丈夫?
やりたいことは、やれそう?
と自分に問う。
私が決めた、介護は、
もしかしたら、
「世間」や「普通」
からは外れているのかもしれない。
でも、自分をあきらめたくない。
だから、
できる範囲での介護を選んでみた。
好きなことで生きていく=仕事だけでいいのかな?
「好きなことで生きていく」
イコール、
「好きなことを仕事にする」
の意味で使っている人が多いと感じる。
私的には、
好きなことで生きていくとは、
内なる自分の
「好き」や
「本音のどうしたい」に正直に生きていく。
だと思っています。
仕事だけでなく、
夫婦関係、友人、両親との関係、
ライフスタイル、学び、趣味、
などを、
自分の本音や
「好きなこと」
「やりたいこと」
「どうしたい」
を選択し、
行動していく。
これを、
「好きなことで生きていく」
と定義している。
「好きなことだけやる」と聞くと、
仕事もプライベートもキラキラな毎日を
思い浮かべる人もいるかもしれない。
他の人は知らないけど、
私は、好きなことだけ選択できている訳じゃない。
物理的に無理なこともある。
キラキラな毎日とは違う。
日々、生活していれば、
理不尽なことや
思い通りにならないこともあるけど、
「好きなこと」は、
自分を支えてくれるものになる。
自分の土台となり、軸となるものにも感じている。
好きなことで生きていくに年齢は関係ない。
誰だって、
何歳からだって、
好きを感じて、
選んで、
行動していける。
私はそう信じています。
好きがわからない。
好きが見つからない。
でも、
仕事も毎日も
好きで生きていきたい方へ。
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