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市長就任から55週。6月議会一般質問。

みなさまこんばんは。日置市長の永山です。

就任から55週が経過しました。今週は日置市議会の一般質問にて9名の議員さんたちにご質問をいただきました。

今週は「議会との対話」について、いま感じていることをご紹介いたします。

1.一般質問は民間企業で例えると「四半期決算」

民間企業の経営者から市長になった私にとって、議会でのやりとりは全くの未経験からのスタートでした。昨年の6月議会から年度を一巡し、この間多くの議員の皆様と議場でやり取りする中で、一般質問を含む議会での議論の重要性を痛感しています。

例えば企業には株主総会という株主への説明と対話の場が設定されています。また上場企業になれば四半期ごとに経営状況等の資料を公開しています。これらによってステイクホルダー(利害関係者)への説明責任を果たすとともに、企業の将来に対して期待されている方々にメッセージを発することになります。

行政としては、本来であれば市民の皆様お一人お一人と対話したいところですが、時間・場所などの制約があり(今は特にコロナ禍でもあります)、選挙で選ばれた議員の皆さんのご質問にお答えすることを通して市民の皆様への説明の場とし、また中長期的な方向性についてお示しすることができます。

2.質問への答弁作成は組織の総力を挙げて

議員さんからは事前に通告書という形で質問事項をいただきます。各課ではその質問に対して関係書類を整理し、組織として検討します。

この検討のプロセスは、担当者・係長・課長補佐・課長といった課内での議論、部長級を交えた部内での議論を経て、最終的には市長・副市長・教育長といった三役と担当課を交えた検討会で様々な角度から協議し、組織としての意思統一を図りながら方向性を固めていきます。

市政に関して多様な目線で質問をいただくことで、それだけ多くのテーマにおいて現在の状況を確認し、今後の方向性を組織として再確認できることになります。

本来的には全テーマにおいて日常的にこういった議論ができていることが理想です。一方で通常業務もあり、各論点を客観的に整理し、今後の道筋を確認するには限界があり、テーマによっては十分に時間がとれていない場合もあります。

3.議論を通して、より良い市政を目指す。

議会での議論により、実際の事業に結びつくことは多々あります。また、ご質問やご意見が直接の形でなくとも、変形した形で実践につながることも多いです。

行政当局と議会の間には緊張関係が求められます。また議員さんは市民の皆様に近い位置にいらっしゃることもあり、市民の代表者として強い決意で登壇されますから、言葉が強くなる場面もあります。それでも各議員さんは前向きな回答を引き出そうと意識していただいているのを感じますし、私も議会答弁を経験する中で、可能な限り前向きな答弁を心がけています。

地方自治においては、行政と議会を車の両輪に例えられることも多く、両者がしっかりと対話しながら地域の未来を描くことが求められます。

今回ご指摘、ご意見いただいたことをしっかりと踏まえ、今後も市長職に向き合ってまいります。

なお、市議会は傍聴可能ですし、過去の動画もアーカイブで閲覧可能です。よろしければぜひご覧くださいませ。

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永山レポートは、2021年5月29日の日置市長就任後、永山が毎週の動きや感じたことを広く皆様にお知らせするものです。

毎週金曜日の夕方に更新しておりますので、よろしければ今後もお付き合いいただけますと幸いです。

永山由高


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