その瞬間が好き
桜にカメラを向ける。
どこを切り抜こうか、アングルを決める。
心がよろこんでいる。
その場にいること。
カメラを被写体に向けているその時、その瞬間が、すごく好き。
いつの頃からか、写真を撮ることが好きになっていた。
普段から手元にあるモノを撮っている。
手近なモノ、作った料理、お菓子なんかをInstagramやThreadsに投稿する。
撮ったからには観てくださいね、と'押し付け方式'で画像を投稿しSNSをたのしむやり口。
かれこれ10年ほど経つだろうか。
念願だった一眼レフを入手した。
機能性より見た目で選んだ。
こちら、現在使用不可状態…。
買った当初、Instagramに投稿するための画像をこれで撮っていた。
その都度WiFiで繋げ、スマートフォンに飛ばしては更新する日々。
そのせいで4年ほど経った頃、電源を入れるレバーのバネがいかれてしまった…。
修理に出し戻ってきてからは、使うことを少しためらうようになった。
同時に慣れすぎたのか、飽きてきたのか、スマホに飛ばすことがめんどうになったのか、どんどん使わなくなっていった。
恐らくその頃、念願だったデュアルカメラ搭載のiPhoneに機種変した。
一眼レフに負けず劣らずな画質で撮ってくれる頼もしいヤツ。
それからはもっぱらiPhoneで撮影するようになった。
今使っているiPhoneはなんとも古く、第12世代らしい。
2年置きに機種変していた頃がなつかしい。
もう丸5年ほど使っているため、バッテリーの最大容量が81%と、交換する目安にまで近づいた状態。
さすがに新しい機種に替えたいところ。
だけどノートパソコンが買えるほどしたんだから、いくら古いとは言えど悪い画質ではない。
それどころか内蔵のカメラ機能はとてもいい仕事をしてくれる。
アングルを決め、画面をタップして焦点を合わせる。
すると背景が見事なボケ感に包まれる。
その瞬間、気持ちが上がる。
やっぱり好きな瞬間だ。
最近のお気に入り画像。
自分の中でいいと思えたらそれでいい。
プロじゃないなりに、どこか自分の中にある軸がブレずに撮れた一枚はいいと思える。
思った通りに撮れたかどうか、たまたまうまく撮れることもあるけれど、被写体を雑に捕えてしまうとイマイチな気がする…。
もっともっと、撮る瞬間の心を感じて、好きをたのしもう。
好きなアングルを探して。
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