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【エッセイ】悩みと忍者めし

悩みは尽きない。
いつだって僕は悩んでいて、それは僕以外もそう。

大学に進学できるのか。彼女とこれから上手くやっていけるのか。ダンスバトルでかませるのか。次の小説は何を書こうか。肌荒れが…。

悩みで頭がいっぱい。そういうときって生きるのが辛い。なにもかもが嫌になってくる。

でも悩みはあって当然で、尽きることはない。そうやって当然ある悩みに苦しんでしまっているときは、冒険が足りないと思う。

自分のことしか見れていなくて、視界が真っ暗になっている。

こういうときこそ冒険しないとって思う。


去年の10月。

学校の放課後、僕は二年生の帰宅部なんだけど、変な時期に体験入部をしてみた。体験してみたのは総合文化部。

総合文化部に入って小説とか書こうかな、なんて思ってた。だけど、人がいたら恥ずかしくて書けないなということで、特になにもせず部員である友達と喋っただけで、体験入部を終えた。そして体験だけで入部はやめることにした。

いつもと違う帰り道を通る。

ふと「そういえば!」と思って、家の近所に新しくできたスーパーマーケットに寄ってみた。中をぶらぶらとしていたら、偶然にも母さんに会って、お菓子を買ってもらった。

冒険っていいものだ。忍者めしラムネ味を噛みしめる。

あれ、なに悩んでたんだっけって思う。

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