レストランで子どもになる大人たち
僕んちの隣はレストランです。
子どもの頃からずっとあるので
いろんな声が昼間や夜に
東の窓から聞こえてきていました。
そんな環境だったからか、
当時、子どもながらに
感じたことがありました・・・。
小学生のころ、
各学期の終業式の日は
よく先生たちが隣のレストランで
宴会をやっていました。
口うるさいゴリラ先生が
隣のレストランでは
本当に猿のように小踊りしていたり
僕らの前では偉そうにしている
大人たちが
そこでは子どものようになっています。
僕はそういう光景を
よく見ていたので
『大人って結構子どもだな。』
と子どもながらに
感じていたのでした。・・・
なぜだか、大人になると
大人の子どもの部分が
許せなくなってきます。
感情的・わがまま・自己中心的
行儀が悪い・デリカシーがない など
大人の悪いところって
子どもっぽいところが多いです。
まるで、子どもまで
間接的に否定されているみたい。
意外と、
子どもは大人で
大人は子どもです。
自分もそうですし、
相手もそうなんですが
これが許せないと
人間関係が苦しくなります。
大人だって本当は
結構バカですし、
イタズラしたいですし、
デレデレに甘えたいですし、
威張ったり泣きじゃくったり
笑い転げて抱き合いたいです。
でも、
自分も相手も
「大人扱い」するので
ムッツリ我慢してしまうわけです。
「大人なんだから」
「子どもなんだから」
「男なんだから」
「女なんだから」
「親なんだから」・・・
こうやって
自分も相手もしばりつけて
首を絞めあっているわけです。
無慈悲に、無自覚に
お互いが締めあって生きています。
物好きな人もいるもんです。
今日も東の窓から
賑やかな声が
聴こえてきます。
ガハガハ笑って
なんだか楽しそうです。
今日は、大人の笑い声ですね。
nagatouch