「勝手ユースト」を始めた話3
そうして始めた議会中継。もちろん1人でやっていたわけではありません。仲間と2人で(その後3人に)必要に応じて中継を行っていました。
小金井市議会は、傍聴席からの録画や写真撮影を許可していましたのも幸いし、中継もきちんと許可を取って行いました。自前の機材で独自に中継するとは言え、自分たちも当然のことながら仕事を持っていますので、常時そこに常駐するとはできません。朝、機材を置いて中継装置を起動し、夕方にまたそれを回収するという作業を行わざるを得なかったのですが、その許可が得られたのも大きかったと思います。
とはいえ、当初は中継を常時流しっぱなしにしたことから、休憩時間も音声や画像が流れる状態でした。議会では議事録に収録される時間帯以外(休憩時間)にも議員同士の会話などがあり(あたり前ですが)、それがそのまま流れてしまうという事態にさすがに非公式のものが流れてしまうのはどうか(それでも現場の傍聴者には分かるわけですが)という見方もあり、しばらくしてから、リモートコントロールで機器を操作し、休憩時間は装置を停止するということにもしました(それだけ負担も増えたわけですが)。
当初は毎日中継を行っていたわけではないのですが、ここでの話題とは直接関係ないので内容は割愛しましたが、当時市長が交代したばかりでさまざまな話題が多い議会でしたので、2011年の6月頃からは議会開催中は毎日中継することにしていました。今から考えてもよくやっていなと思います。なにせ、2~3人で、●朝機材設置、●時間中は聞きながらリモートコントロール、●夕方回収、●バッテリーの充電を毎日くり返していたのですから。
そうして、何回かの定例会を経たのち、さすがにこうした活動を市民が手弁当で自前でやり続けることの限界を感じ、公的な責任で中継をすべきであるという結論に達し、議会に陳情を提出し、中継の実現を目指すこととしました。それまでにも議員に議会が公式に中継をできないか打診したこともありましたが、検討はあったものの予算の関係で中継システムを導入することは難しそうだったのです。
しかし、私たち自ら実行した方法によって
● Ustreamという無料サービスを使って
● 最小限の機材で
中継を実現できることを証明してみせたことで、無事議会で陳情が賛成多数で可決され、中継が実現することになりました。
2011年の12月のことです。
その後も中継で得たノウハウをすべてまとめ、議会事務局に伝えることで、無事、議会事務局によるUstream中継が始まりました。
勝手ユーストを始めた話4
https://note.com/nagatoritaro/n/n915f9a1f9935