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日本最北端の離島で60,000歩歩いた話【礼文島】
「趣味は旅行です。」 こう自己紹介すると決まって、
「どこが一番良かった?」 と聞かれる。
その度にその場で思いついた旅先を挙げていたが、あらためてどこが良かったか考えると、昨年の夏に訪れた礼文島が思い浮かんだ。
当時私は初めての転職を決め、残った有休を使い切って1か月の休みを取っていたので、コロナの影響で海外は行きにくいけれど、時間はあるし普段行けないような場所に行こう、と考え礼文島への旅行を決めた。
そもそもマイナーであることに加え、アクセスもあまりよくない礼文島だが、そこにしかない魅力が詰まっていたので紹介したい。
1.礼文島について
1-1.礼文島とは
礼文島は「花の浮島」と呼ばれる日本最北端の離島。
夏には約300種の高山植物が咲き乱れ、礼文島でしか見られない固有種も存在しており島内には原風景が広がっている。
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1-2.アクセス
礼文島には同じく日本最北端の地である北海道稚内市からフェリーでアクセスできる。(礼文島⇔稚内で約2時間/2,960円~(片道))
私が礼文島に向かったのは前日深夜に稚内に到着し、翌日早朝のフェリーに乗り込むという強行軍だったが、フェリーは揺れが少なく電源ポートがあり、快適に過ごすことができて助かった。
気分転換にデッキで風にあたって過ごすこともできた。
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2.礼文島の魅力
2-1.自然
礼文島の魅力は何といっても自然。
礼文島はその気候条件から高い樹木が生えておらず、基本的に草原地帯となっていることから、非常に見晴らしが良い。
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また人も少なく、のんびりとした時間が流れている。
観光地化が進んだ島ではアクティビティや飲食など目移りしてしまうことも多いが、礼文島にはそれがない。
せっかちな私でも島から遠く見えるアザラシを眺めているだけで、小一時間が経っていた。
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2-2.トレッキング
島内のトレッキングも礼文島の魅力である。
礼文島には複数のトレッキングコースが存在し、歩きやすい道が整備されており、これらのルート散策を通じて自然と触れ合うことができる。
私はこのトレッキングが楽しすぎて、丸一日で6万歩歩いた。
(島内にはバスやタクシーも走っているので、歩かなくても島めぐりは可能)
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今回私が礼文島内で回ったコースは以下の2つ。
①スコトン岬から岬めぐりコースで浜中のバス停まで歩き、海沿いに金田ノ岬まで進んで浜中に戻るコース
②桃岩荘から桃岩展望台コースに乗り、知床から北のカナリアパークを通って海沿いに香深港まで上るコース
どちらのコースも礼文島の大自然を一望でき、飽きることなくトレッキングを続けることができた。
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2-3.桃岩荘
礼文島旅行を語る上で外せないのは、宿泊に使用した桃岩荘。
桃岩荘は「日本三大バカユースホステル」と呼ばれており、ユースホステルが全盛であった30-40年前の面影を強く残す宿である。
私も事前に調べてから向かったが、知性/教養/羞恥心を捨てさせられる、桃岩荘時間が採用されている、全館禁酒禁煙、夜ミーティングがあるなど謎の情報ばかりがヒットし、全貌を掴めないまま当日を迎えた。
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結果として調べた情報はすべて事実で、独自のルールに戸惑いはすれど、他の宿泊客と妙な一体感(?)も生まれ忘れられない経験になった。
特に印象的だったのが、お世話をしてくれる「ヘルパー」さんの存在。
ヘルパーとは給料をもらわず、宿と食事を提供される代わりに宿泊客のお世話をしてくれるボランティアスタッフのことで、信じられないほどの熱量でお迎えをしてくれる。
全力で大声を出し、踊り、楽しんでいる彼らを見て、そのホスピタリティの精神に驚かされた。
桃岩荘にはイベントもあり、桃岩荘の目の前に沈む夕日を謎の音楽を流しながら見届けたり、夜には急きょ星空観賞ツアーが開催されたり、日中は8時間にわたるトレッキングツアー(愛とロマンの8時間コース)に参加できたりと、どれを取っても忘れられない思い出になることは間違いない。
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3.最後に
旅行の魅力として「非日常」が挙げられることが多いが、礼文島は非日常を感じるのに最適な島だと思う。
大自然に囲まれ、初対面の人と交流し、独自の世界観に包まれる礼文島。
ぜひ気になった方は訪れてみてほしい。
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