オミクロンショックが市場を襲う?(株式投資虎の穴2021/12/6)
先日の株式投資虎の穴についての記事になります。内容につきまして、まだご覧いただいていない方は以下からご覧ください。
オミクロンショックが一時株式市場を襲いました。これはコロナの新株オミクロンのショックが広まり経済の再活動にブレーキがかかるのではないか?という懸念だけが原因ではありません。
米国でインフレが本格化してきており、従前のインフレは一時的というスタンスはもはや楽観的なも今後もインフレぺースが高まるために、利上げが早期化するのではないか?そうなると割高成長銘柄の魅力が相対的に薄れ、債券に投資資金が流れるのではないかという懸念から株価が調整したのです。
インフレが止まらない米国
以下の表はアメリカ労働省の統計(https://www.bls.gov/news.release/pdf/cpi.pdf)から引用したものですが、ご覧の通り前年同月比でインフレが5%以上続いていますね。去年1000円だったものが、総じて1,050円に値上がりということですから、そのインパクトはすさまじいものがあります。
デフレ真っ盛りの日本では想像できませんが、アメリカではインフレが進んでいますし、雇用対策として市中に巻き散らかされた補助金の類が一般庶民の勤労意欲を減退化させているようです。
働かなくてもお金がもらえるということになれば、必死に仕事を探して働かないですよね。高い給料でなければ働きたくないと考える人が多くなるので、人件費の上昇も止まりません。
米国は新型コロナのワクチン接種が済んでいて、感染症状が出ていなければ外国人が入国できる状態でこれですから、もし外国人労働者がはいってこなかったらどうなるのでしょうか。さらに人出が不足して人件費は高騰が続きそうですね。
インフレの傾向がはっきりしてくればアメリカは伝統的にためらうことなく金利を上げていく国ですから、今後は短期金利が2%、3%と上昇していくのでしょう。そもそもコロナ直前まで、米国の金利は次第に上昇していたところで、未曽有の危機に対処すべく金利をゼロの水準まで下げたのですからあげるのが当然です。
この二十年ゼロ金利水準まで沈み込んでいる日本とは違いますから、金利があるのが当たり前なんですよね。金利が上昇していく過程では、今後もこのように揺さぶられる展開が続くことが予想されますが、これには慣れていかないと気が持ちません。
マスコミは金利上昇、そしてそのほかの理由をつけて盛んに今後の株価が危ない理由を騒ぎ散らしますが、どういうスタンスでこうした情報に接するかということは考えておいたほうがいいでしょう。
その意味で、今回のタイトルをよんでそんなわけないだろう、長田何を言っているんだというぐらいのスタンスでこの記事を読んでいる方が成功する投資家のマインドです。
レバレッジ型ETFに突っ込んでいる人は試される展開
こうして株価が調整すると現物株式でもきついですが、レバレッジがかかっている商品を持っている方は厳しい展開です。レバレッジ型の金融商品は、投資信託という形式をとっている以上はマイナスになることはありません。
通常のレバレッジ商品は、自分のポジションと反対方向に株価が動くと、追加証拠金が発生し(追証)、それが間に合わない場合にはポジションを強制的に手じまいさせられて、ひどい時には借金が残ります。
そうした心理的な安心感、また指数だから大きく調整することはまずなかろうという過去の統計を心の頼りにレバレッジ商品を購入している方も多いでしょう。理論的にはそうなのですが、実際に株価が下がっていく間に冷静でいるのは意外に大変です。かといって、長期投資をしているのであれば、
と、これを書いている段階ではすでに株価は戻ってきていますが、これからも株価が大きく調整する度に基準価額が見る見るうちに減少するという現実に平然と耐えるだけの精神力が求められます。
株式投資虎の穴について
株式投資虎の穴は初心者向けに、株式投資を面白くお伝えするインターネット放送です。オンザボード代表和田憲治氏と、サラリーマン投資家長田淳司が対談形式でお送りしています。
隔週月曜日放送で、次回は12/27(月)20:30~22:00の時間に放送します。銘柄研究では、GMOインターネット(9449)を取り上げます。放送内容の事前告知などはツイッター(@nagata_junji)をフォローしてご確認ください。
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