2年目のカフェときどきが始まり、2年目のコンセプトを考えた
1年目の営業を終えて3ヶ月半。
カフェときどきの2年目が始まりました。
上記の記事の後、2月18日日曜に今市地区で、「帰り道にぜんざい贈る屋」こと達磨善哉さんとコラボイベントを開催。
通常営業再開日は、3月3回目の週末である16、17日の土日となりました。
1年目のカフェときどきは、次世代まちづくりスクールの内山ゼミで学んだ内容を踏まえ、自分なりにコンセプトを持って営業していました。
大きな一つは、「自分の様々なソーシャルグラフを融合させること」。
地元日光市や栃木県の友人たちと、東京など首都圏の友人たち、さらに言えばVRChat上での「ラジオ好き集まれ集会」に参加してくださるメタバースの友人たち、などを繋げることで、新しい何かが生まれる場になれば。
そうすることで、日光市の関係人口拡大に微力ではあっても貢献できれば、という思いがありました。
では、それを踏まえつつ2年目のコンセプトは何か、というと、「自然体」になるのかな、と考えています。
もちろん、初めてカフェときどきのことを話す人には、「カフェときどきってこういうお店です」という形で、引き続き1年目に話していたコンセプトで説明するのですが(その気持ちは変わらないし、その説明が一番、分かりやすいから)、今年は本当言うと、そこまではそれにこだわらない、というか。
1年目でやれたこと、やれなかったことは当然にあり、それが2年目の糧になっているわけですし、「自分が誰かと語り合いたい本や漫画、映画のパンフレットを店に置き、コミュニティーの触媒にする」という店の特徴についても変わりはありません。
ただ、その辺りを無理に打ち出すわけではなく、「結果として、そこに魅力を感じてくれる人たちがポツリポツリと増えていくと嬉しいな」程度の感じでやっていこうと思っているのです。
カフェときどきは実は、(Googleマップには乗せているけれど)基本、友人・知人と、その友人・知人にしか広めていません。
お店の空気感に合わないお客様がふらりとやってきて、結果的にその空気感を壊してしまうような振る舞いがあると、今のカフェときどきの雰囲気を気に入っていただいている皆さんががっかりしてしまうのではないか、と恐れるためなのです。
ワーッとインターネット広告を打ったり、チラシを配り回ったりした方がお客様は一気に増えるのかもしれないですが、それよりは、この空気感を大切にしながら輪が少しずつでも広まっていくことを望みたい。
この物件は既に購入済みで、かつ山の中なので相対的に固定資産税もそこまでは高くないため、家賃などのランニングコストのプレッシャーもさほど受けずにゆったりと構えて続けていくことができています。
1年目は、通常営業は31回やりました。
2年目は、11月は営業しない方針なので、実質稼働月は減る見通しですが、稼働日自体は同じか増やせれば、と考えています。
その中で、見えてくるものがあるのでは、と思うためです。
そんな中、今読んでいるのが写真の「プロジェクト・シン・エヴァンゲリオン」です。
以前、何かのソーシャルメディアで紹介したこともあるかも、とは思うのですが、カフェときどきに置いている関係上、お店に来る時しか読めないので、恥ずかしながら実はまだ読み終わっていません。
庵野秀明氏以下、「シン・エヴァンゲリオン」に関わった人たち、および、その周囲にいた人たちに、プロジェクトとしての「シン・エヴァンゲリオン」について振り返ってもらい、考察をする本で、何らかの新規事業やプロジェクトをマネジメントする人たちは必携の本だと思います。
一言で言って、めちゃくちゃ勉強になる。
私は、2年半後の海外移住を見据えていて、今はそのための準備をせっせと進めているところで、カフェときどきの立ち上げもその全体の流れの中に位置づけられます。
なの、だ、けれども。
さはさりながら、この「プロジェクト・シン・エヴァンゲリオン」を読んで、「もう一つばかり、自分起点のプロジェクトを立ち上げても良いのではないか」と思ったところがあります。
世の中には、というか、エンターテインメントの世界には、「自主興行」と「ゲスト出演」というものがあります。
イベントにお呼ばれして、交通費と出演料をいただく「ゲスト出演」には、ほとんどリスクはかからない。
それだけで食べていけるのならば、その方が楽なようにも思います。
ただ、その場合、ハンドルを握るのは常に興行主。
興行主は、イベントが上手くいけば莫大な利益を得られる可能性がある一方で、出演料をどうする、経費をどうする、などリスクが一手に覆いかぶさってきます。
だから私は、「自主興行」を打つ人たちに精一杯のリスペクトを抱いているのです。
新劇場版の「エヴァンゲリオン」シリーズは、庵野秀明氏率いるカラーという会社の自主制作物。
自分たちで作品を作り、配給をどこにするかなどを含めありとあらゆる事柄の決定権を握りました。
その結果は皆さん、ご存知の通り。
そのプロジェクト全体を振り返り、内外双方の視点から分析を重ねた本だけに、勉強にならないはずがないわけです。
私は大学時代に歴史学を専攻したからなのか、もしくは生まれ持っての性格のためなのか、ある種の取り組みが走り出している時、その真っ只中には入らずに、一歩引いた目線で見ながら、その本質をつかみ取ろうとすることに意義を見出すところがあります。
それは、その取り組みの意義を歴史的文脈の中に位置づけ、後世の人たちのために寄与する、という意味においては意義深いことだと思うのですが、決して「自主興行」にはならないわけです。
2年目のコンセントを「自然体」と位置づけているカフェときどきの全部、もしくは一部がそれになるのか、カフェときどきとは全く関係ない何かがそれになるのか、はまだ見えていないのですが、自分が全ての決定権を握る「自主興行」として何かのプロジェクトを動かしたい、という思いに駆られているのです。
というわけで、2年目のカフェときどきの通常営業日3日目と4日目は今週末にあります。
23日土曜は10-18時営業で、24日日曜は10-15時営業(その後、日光市今市地区の△もぐらベースの1周年記念イベントに参加します)。
お近くにお越しの際は、ぜひぜひお立ち寄りください!
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