見出し画像

パイナップルは喉の痛みに効果的か?

暦の上ではそろそろ寒さもピークですね。同時に中学から大学受験も大切な時期を迎えました。

寒さと緊張どちらも交感神経が優位になることもあり、当院としては1年のうちで最も問い合わせが多い時期だったりもします。

実力が不足していたのであれば納得もできますが、体調不良が原因で思うような結果だせなかった場合は諦めきれませんよね。

受験生の皆様が、無事に試験を終えられるよう願うばかりです。


さて、先日お越しくださった方より興味深い質問をいただきました。

「喉が痛い時はパイナップルを食べると良い、という話を聞いたのですが本当ですか?」とのこと。パイナップルですか、なるほど。

パイナップルは、タンパク質を分解する成分を含みます。


食べ過ぎてしまうと、舌が痺れたり出血したりしますが、これは口腔内の粘膜が溶かされたうえに、自身のタンパク質(舌や口の中のこと)まで分解してしまった結果です。

それを踏まえて考えると食べる量にもよりますが、喉の粘膜に付着し「今まさに増殖せん」としているウイルスや雑菌は、文字通り一掃されるでしょうね。

とはいえ「喉が痛いとき」とは、喉で炎症反応が起こっている時、つまり喉の粘膜が荒れている時です。

その状況で、さらにパイナップルの成分によってタンパク質の分解が促されると、喉の痛みが増してしまう可能性を否定できません。適量の匙加減が難しく、万人にお勧めできる方法ではなさそうです。


いいなと思ったら応援しよう!