なぜか電化製品が壊れる人
1)帯電する人
ご存知の通り、ヒトの体は電気を帯びています。身体を動かす事はもちろん、思考だって電気信号が発生しているからこそ可能になるのです。それこそ、夢をみている時でさえ例外ではありません。
そうは言っても、ただその場にいるだけで電化製品が壊れたりしませんよね。
それでは、普通の人と電化製品を壊してしまう人では、どこが違うのかと言いますと、帯電している電気の量に差があります。
帯電とは読んで字の如し、物体が電気を帯びる現象ですね。そして、帯電したまま動かずに留まる電気を静電気と言います。
従いまして、電化製品を壊してしまう人は、静電気体質の可能性が高いです。
※ 静電気の他に原因があるケースもあります
2)静電気で電化製品が壊れるか?
「静電気程度では壊れないでしょう」とお考えになった方も少なくありませんよね。
ですが、壊れるのです。
寒い時期になると、金属に触れた時など指先が「バチッ」となる事がありますよね?
これは体から静電気が放出された事を意味するのですが、痛みを感じるのが3kVくらい、強い痛みなら、なんと10kVに達するのです。
それで、電気設備関連では、7kVを超えると特別高圧(低圧、高圧、特別高圧に分類)と呼ばれます。
如何でしょう?威力としては申し分ありませんよね。ヒトは想像以上に電気との関連が深いのです。
そうしますと、北枕も軽視できないような気がします。
3)プリント基板の存在
男性ならご存知ではないでしょうか?絶縁体でできたボードの上に、電子回路として機能するよう部品をハンダ付けされたものです。中学生の頃、技術の授業で実技がありましたよね。
電化製品が正常に作動する要ですから、電気を通さないよう配慮されていますが、限界はあるのです。
このプリント基板が厳重に保護された製品もあれば、そうではない製品もあります。もちろん一概には言えませんが大雑把に分類するなら、高級品と粗悪品でしょうか。
要するに、プリント基板の状態によっては、静電気ですぐにダメになってしまう電化製品がある、そういう事です。
4)電化製品が壊れやすい条件
静電気体質の人でも、日によって帯電の度合いが違います。これは体調の良し悪しと考えて差し支えありません。
さらには、気候(主に湿度)にも左右されます。乾燥しやすい寒い時期ほど、静電気に悩まされますよね?
これは、湿度が高いと身体から空気中に放電しやすいため、帯電しにくいのですが、湿度が低いと放電されずに蓄積されていく事が原因です。
従いまして、静電気体質の人で体調が優れない日、かつ乾燥している日に電化製品に触れると、壊してしまう確率が高くなります。
「電化製品は連続して壊れる」というお話を聞いたことがありますか?案外、この辺りの事情も関係しているかもしれませんね。
5)壊し屋から脱却する方法
静電気体質の人に救いはなく、電化製品の故障に悩まされながら過ごさなくてはならないのかと言えば、そんな事はありません。体質を改善してしまえば、電化製品も壊れなくなります。
冒頭で紹介した女性は、呼吸が浅く、慢性的な酸素不足であったため、静電気体質になっていたのですが、横隔膜と胸郭の可動範囲を広げることによって改善できました。
その後、6年ほど、月に1度くらいメンテナンスを兼ねてお越しくださっていたのですが、電化製品が次々に壊れる現象もなくなったのです。
体質改善ではなく、もっと手軽に、かつ即効性を求めるなら、静電気除去アイテムを利用する方法もあります。
6)アースを利用しよう
「しれっと、宣伝するなよ」と叱られそうですので、別の解決策もご紹介しておきます。
アース線はご存知でしょうか?洗濯機や音響機器、電子レンジ、エアコンにだって付いている例のアレです。
それぞれの主な役割は、洗濯機なら漏電防止、音響機器ならノイズ除去でしょうか。このアース線ですが、実は静電気対策にも役立つのです。
電気を地に逃がすための装置なのですから、考えてみれば不思議ではありませんよね。人が触れて発生した静電気も、当たり前のように大地へと放電してくれます。
ところで、電化製品が壊れやすいという方にお伺いしたいのですが、以下のうちどれに当てはまりますか?
① アースを繋いでいる
② アースを繋いでいない
③ アースを繋ぐことができない
おそらくは、②か③ですよね?というわけで、身の回りの電化製品が次々に壊れていく人は、アースを利用してみると良いですよ。故障する確率を下げる事ができるでしょう。
余談になりますが、我が家でも長年アース線は完全放置だったのですが、音響機器のノイズ除去に効果があると知ってから接続してみました。
すると、音の質が飛躍的に変化したのです。なんとなく良い感じではなく、次元がひとつ上がったような印象ですね。導入の遅れが惜しまれます。