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トリチウムが含まれる水は危険なのか?

溜まり続けた原発処理水ですが、ようやく排出される事になりそうです。

東京電力や日本独自の検査機関ではなく、IAEA(国際原子力機関)が国際的な安全確保の基準を踏まえたうえで「福島の処理水は海に排出しても問題なし」と調査結果を公表しているのですから信頼しても良いでしょう。

とはいえ、依然として反対意見もあります。ここまで来ると、さすがに何を根拠に反対しているのか気になりますね。

(前略)トリチウムは放射性物質である。トリチウムが残る限り「汚染水」である。トリチウム汚染水を保管するタンクが来秋には満杯になることから、政府は昨年4月、トリチウムの濃度を国の基準値の40分の1未満にして海に放出する方針を決定した。 いくらトリチウムの濃度を下げるといっても、これを海洋に出すことの影響はどうなのか。それ以外の放射性物質は完全に除去できているのだろうか。規制委は、人体などへの影響は小さく、安全性に問題はないと判断した。しかし、国民の理解は広がっていない。(以下略)

琉球新報

琉球新報によりますと、『トリチウムが残る限り汚染水』なのだとか。

処理水でさえなく、汚染水という認識なのですね・・・。

確かに「放射性物質であるトリチウムが含まれている」などと聞かされたら不安にもなります。

ところが、トリチウムは自然界に普通に存在しているのです。

それこそ、雨水にも含まれますので、河川や海はもちろん、水道水にも存在します。


WHOは、トリチウムの飲料水中の濃度を1Lあたり1万ベクレル以下であれば問題なし、と定めています。

一方、福島の処理水に含まれるトリチウムは1500ベクレル以下を基準として検査を実施しています。

飲料水ではなく海に排出する処理水なのですから、かなり厳しい検査ですよね。

以上を踏まえて考えれば、「トリチウムはゼロであるべき」という訴えが、いかにナンセンスであるかが分かります。

報道機関が間違った情報を発信し続けているのですから、国民に理解が拡がらないのは道理でしょう。


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