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旅嫌い 2024年2月 ベルリン② 初映画祭編

ドイツ在住の友人も8年ほど住んでるがベルリナーレは初参加だとのこと。
オンラインでチケットが販売しており、
チケットさえとれれば誰でも観劇することができる。

メイン会場で観れる映画は撮れなかったけど
5本ほどの映画をみた。

『Off let 』日本タイトルはサクリファイス。
アンドレイタルコフスキー
予備知識もなくみて、あれ、これすっごい面白いぞ、
てか絵がカッコええ。
色も切り取り方もセリフも全てかっこいい。
なんだこれと思ったら、私が知らなかっただけで
ロシアの巨匠でした。
でも、有名バイアスがなくても興味深く見ることができて
自分の見る目を褒めましたが、、やはり巨匠だから
シンプルに情報量が多く魅力的で強い作品だったんだなと思う。

言葉はわからないけど 伝わる作品


『ダホメ』←金熊賞!
時差ぼけで目を開けてられなかった。。
のちの金熊賞作品であるのに。
友人はとても面白かったとのこと。

『箱男』
苦手

『chime』黒澤清監督and 
『オーガスト・マイ・ヘヴン』工藤梨穂監督
二本立て
ワールドプレミアで監督登壇もあり、
黒澤監督の受け答えのスマートさと
『こういったドラマや作品よりも
日常の方が結構 暴力的に突発的に
意味がわからない出来事ことって起こりますよね。』
という話がしびれた。そういう内容でした。
普通は主人公や登場人物の行動を説明する必要があるけど、
今回は好きにとっていいよって言われたので
全部盛り込んだとのこと。
主役の吉岡睦雄さんをどこかでお見かけしたことあって
最近みた映画、、ドラマ、、、なんだっけ、特徴的な方だから、、と
何で観たんだっけと、、ぐるぐるしてたら、
先日1年ぶりに行ったドラマの現場にいた役者で共演してました。
別の映画を見てた時にふっと思い出した。

『Pepe』→監督賞
動物のカバが主役の映画。
人間の時間経過とかばの時間感覚が違う。
アフリカから都会に連れてこられたカバの視点で
エピソードはちっとも面白くないけど
これ、カバからの視点というパッケージで見ると
人間ってそんなもんだぜ。という風刺でしかない。
会話とか全然面白くないし、単調なやりとりがされるのだけど、、、
これわざとやってるなってのは 私も友人も同じ見解。
あまりにも画角がカッコよくて、
その他の部分を打ち消してバランスをとってるのが
意図的であるという証拠。話は下手だけど絵だけ美しいという感じでは決してない。一見退屈だから途中退室してる人もたくさんいたんだけど、
バカバカ! 構造がわかれば面白いのに!と。思っていた。
秀逸でめちゃくちゃ好きな作品でした。

ということで、日本映画以外は
全部英語かドイツ語かスウェーデン語か。
字幕は英語。外国語は皆無なので、
全く理解できないと思ったが、役者の演技や
映像演出で内容が理解できた。
言葉がわからないストレスはなくみれて、
感受性だけでも映画は見ることができるんだなと感じた。
豊で幸せな時間でした。

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