【非常時の社会学】 経済大国に重要なこと
経済大国、大国になるのに必要で、維持していく上で重要なこと
それは供給力である。
原材料
中間財
完成品
輸送力
販売力
労働力
エネルギー
技術力
教育
管理力
など、国内に供給力が無ければ大国になれないし、維持はしていけない。
国内に供給力が無ければ、輸入で国内に供給できればよい。
ただし、輸入に頼るのは、他国に依存することになり、他国の製品を輸入するには輸入先の通貨が必要となる。
その結果、他国が通貨が必要となり、外国通貨建ての債券を売り出し、他国通貨を入手するのだが、その時の他国通貨建ての債権は、デフォルトするリスクがある。
その供給力を支えるのが、国内需要である。
国内需要が無ければデフレになり、需要が多すぎるとインフレになる。
いずれにしても国内での供給力が非常に重要である。
今の日本経済は、需要が少ないためのデフレ状態になっている。
昨今、インフレになっているというが、それは輸入材の高騰によるインフレ=コストプッシュインフレである。
国内の供給が少なくてのインフレでも、需要が旺盛なためにインフレでもないことに注意が必要である。
こういったコストプッシュインフレの場合、その最大要因が解決されれば、インフレは持続しない。
ゆえに日銀が金融政策を変更しないのは、当たり前である。
他国が金利を上げたので、日本も金利を上げるべきだという論は、素人以下の論である。
アメリカやヨーロッパのインフレは、コロナ対策に多くのお金を使ったために発生した需要過多のインフレであり、日本の場合はコロナ対策のための支出が少ないためインフレが高くならなかったのである。
経済は単純に供給と需要のバランスである。
いかに国内供給力を上げつつ、国内需要を増やしていくかが、政策となる。
明治期における国内供給力の上昇が、日本を大国へと導いた。
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