【マクロ経済】 国債の利率も需要と供給で成り立っている
日本国債10年物の年利回りは現在0.049%。
日本国債10年 年利回り | マーケット情報 | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp)
これを見てどう思うかである。
完全に需要が上回っている状態であると思わないだろうか?
つまり供給不足、金融機関は日本国債をもっと発行してくれ、というサインである。
日銀は国債の買い取りをして、金融機関には最小必要分しか所持していない状態である。
日々の中では売買が成立しない日もある。
それは誰も売りたがらない、日本国債を所持していても10年以上は大丈夫とみている証拠でもある。
年利0.049%というのは、10年ものの国債を100万所持しても利子としてもらえる分は年間490円に過ぎないということである。
勿論金融機関は兆円単位で所持しているので、0.049%の利回りでもなんとかなるのであるが、本音は政府にもっと国債を発行してもらいたいのである。
なぜか、それは金融機関が、預金を市場で投資する案件を掘り出す力が無いからである。
回すべき案件がないが、積んである預金は膨れ上がっている。
とりあえず日銀の当座預金に豚積みしているが、それは金利を取られている。
本当ならば、利益の出る案件に投資したい、利回りの見込める国債を所持していたい、と考えているのである。
さて今日銀の当座預金に積んである資金は530兆円余り、つまり国債を購入する余裕が少なくとも530兆円分あるということである。
金融機関としては本当は530兆円分国債を発行してもらいたいのだろう。
ここまでの論を見る限り、少しばかり国債を発行してとしても利率は少しも上りはしないのである。
次の総理大臣には、国債発行余力が530兆円分あると認識して、財政支出を行ってもらいたい。
出来れば、国民の生命と財産の保持、将来世代の教育という宝物を贈りたいものである。
そのためには、マクロ経済、特にケインズ理論をしっかりと勉強した人に総理大臣になってほしいとわたくしは望んでいる。