「覇権」で読み解けば世界史が分かる (2) 中華帝国
「覇権」で読み解けば世界史が分かる 著者 神野正史 祥伝社発行
第2章 中華帝国
◎秦帝国 発展の理由
政治理念として、他のどの国よりも早く時代にマッチした統治システム(法家)を採用した
歴史法則11
大きな時代の転換期には「過渡期」が必要となる
◎秦帝国 崩壊の一因
秦に統一をもたらせた法家が、秦を滅亡に追いやる一因となった
◎漢帝国 発展の理由
・統治理念の新旧融合に成功した
・統治システムの新旧融合に成功した
歴史法則12
国庫が傾いたとき、その原因の問題解決を図ることなく、安易な増税に走る政府はほどなく滅びる
歴史法則13
限度を超えた増税は混乱を招くどころか、むしろ減収となり国家寿命を縮める
歴史法則14
法は万能ではない
これを理解できず、万能なものとして国家運営を図れば混乱を招く
歴史法則15
ホンモノの悪党というのは善人ヅラしている
◎漢帝国 衰亡の理由
・法家を統治システムとして採用された結果、「法」を恣意的に解釈し、これを盾として悪事の限りを尽くす酷吏が蔓延した。
・儒教を官学とし、広く浸透した結果、民間信仰と融合した識緯説が生まれ、この理念によって滅ぼされることに
歴史法則16
その国の成立・発展の礎となったものが、その国の衰退・滅亡の原因となっていく
歴史法則17
歴史の流れに逆らうものは必ず歴史によって屠られる
◎新帝国 興亡の理由
儒教精神を利用して王朝の簒奪に成功し、儒教政策の失敗によって亡んでいった
歴史法則18
権力はかならず腐敗する。これを防ぐ手立ては存在しない。
歴史法則19
歴史は繰り返す。延々と。
中華帝国の歴史繰り返し
①戦乱の時代によって全国の国土は荒廃し、人口が激減する
②統一王朝が生まれ、戦乱は収まり、社会は安定し、農業生産力が向上する
③人口が増えて農地が足らなくなり、対外膨張戦争が国家を圧迫する
④増税によって農民の窮乏で反乱が相次ぎ、混乱のうちに滅亡
歴史法則20
荒廃の時代、人口を増やすことが国を安全へ向かわせるが、安定の時代になると、その増えすぎた人口が国を亡ぼす
歴史法則21
経済大国は軍事大国にならざるを得ないが、軍事費は財政を蝕む
宋王朝 安定の理由
暴走する軍部を弱体化させ、君主独裁体制を築き上げることに成功した
歴史法則22
外交において、敵に弱腰を見せればたちまち骨までしゃぶられる
宋王朝 滅亡の理由
・弱体化した軍部のため、カネにモノを言わせた弱腰外交に徹したこと
・これによりジリ貧となり、どうしても戦わねばならない状況に追い込まれてもなお
「逃げる」選択肢しかとれぬ政府へと成り下がってしまった
元王朝 発展の理由
「英雄を尊ぶ気風」が優れた人材を集めることに成功した
歴史法則23
混迷の時代には英雄が現れて、平和な時代へ導き
、 平和の時代には奸族が現れて、混迷の時代へ導く
元帝国 滅亡の理由
帝国の安定が「英雄を尊ぶ気風」を機能停止させ、帝位相続争いと軍閥の内部抗争が恒常化した
中国 衰退の理由
中華思想と帝国によって繁栄した中国は、その誇りを失い、力を失い、制度まで失って衰亡していった
第2章 中華帝国
◎秦帝国 発展の理由
政治理念として、他のどの国よりも早く時代にマッチした統治システム(法家)を採用した
歴史法則11
大きな時代の転換期には「過渡期」が必要となる
◎秦帝国 崩壊の一因
秦に統一をもたらせた法家が、秦を滅亡に追いやる一因となった
◎漢帝国 発展の理由
・統治理念の新旧融合に成功した
・統治システムの新旧融合に成功した
歴史法則12
国庫が傾いたとき、その原因の問題解決を図ることなく、安易な増税に走る政府はほどなく滅びる
歴史法則13
限度を超えた増税は混乱を招くどころか、むしろ減収となり国家寿命を縮める
歴史法則14
法は万能ではない
これを理解できず、万能なものとして国家運営を図れば混乱を招く
歴史法則15
ホンモノの悪党というのは善人ヅラしている
◎漢帝国 衰亡の理由
・法家を統治システムとして採用された結果、「法」を恣意的に解釈し、これを盾として悪事の限りを尽くす酷吏が蔓延した。
・儒教を官学とし、広く浸透した結果、民間信仰と融合した識緯説が生まれ、この理念によって滅ぼされることに
歴史法則16
その国の成立・発展の礎となったものが、その国の衰退・滅亡の原因となっていく
歴史法則17
歴史の流れに逆らうものは必ず歴史によって屠られる
◎新帝国 興亡の理由
儒教精神を利用して王朝の簒奪に成功し、儒教政策の失敗によって亡んでいった
歴史法則18
権力はかならず腐敗する。これを防ぐ手立ては存在しない。
歴史法則19
歴史は繰り返す。延々と。
中華帝国の歴史繰り返し
①戦乱の時代によって全国の国土は荒廃し、人口が激減する
②統一王朝が生まれ、戦乱は収まり、社会は安定し、農業生産力が向上する
③人口が増えて農地が足らなくなり、対外膨張戦争が国家を圧迫する
④増税によって農民の窮乏で反乱が相次ぎ、混乱のうちに滅亡
歴史法則20
荒廃の時代、人口を増やすことが国を安全へ向かわせるが、安定の時代になると、その増えすぎた人口が国を亡ぼす
歴史法則21
経済大国は軍事大国にならざるを得ないが、軍事費は財政を蝕む
宋王朝 安定の理由
暴走する軍部を弱体化させ、君主独裁体制を築き上げることに成功した
歴史法則22
外交において、敵に弱腰を見せればたちまち骨までしゃぶられる
宋王朝 滅亡の理由
・弱体化した軍部のため、カネにモノを言わせた弱腰外交に徹したこと
・これによりジリ貧となり、どうしても戦わねばならない状況に追い込まれてもなお
「逃げる」選択肢しかとれぬ政府へと成り下がってしまった
元王朝 発展の理由
「英雄を尊ぶ気風」が優れた人材を集めることに成功した
歴史法則23
混迷の時代には英雄が現れて、平和な時代へ導き
、 平和の時代には奸族が現れて、混迷の時代へ導く
元帝国 滅亡の理由
帝国の安定が「英雄を尊ぶ気風」を機能停止させ、帝位相続争いと軍閥の内部抗争が恒常化した
中国 衰退の理由
中華思想と帝国によって繁栄した中国は、その誇りを失い、力を失い、制度まで失って衰亡していった