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【歩き理論】8/28,8/29新馬戦振り返り【アルキロ】

こんにちは、ミスター長嶋です。

土日の新馬戦をまとめて振り返りたいと思います。

歩き理論(アルキロ)はどうだったのかというのがメインですが一応レースの振り返りも思う所があればしようと思っています。

改めて、アルキロの評価は4段階で
◎:最高、文句の付け所なし。(重賞~クラシック級)
〇:水準レベル、普通に良い。(1勝~OP級)
△:悪くはないが気になるポイントあり。(未勝利~1勝級)
×:個人的には好きではない馬かな・・(未勝利級)

評価の目安としては一応〇より上は新馬勝ちが狙えるくらい良い感じだと思って貰えればいいと思います。

ざっくりこんな感じです。

それでは始めます。

※新馬戦勝ち上がり率等の集計にミスがあったため、修正しました。

アルキロ印結果まとめ

8/28(土)小倉5R  芝1800m(牝馬限定戦)
ラスマドレス    1着 アルキロ〇
8/28(土)新潟5R  芝1800m(外)
イクイノックス   1着 アルキロ〇 調教C
キングスパレス   9着 アルキロ△ 調教C
8/28(土)新潟6R  芝1600m(外)
ソネットフレーズ  1着 アルキロ× 調教C
8/29(日)札幌5R  芝1800m
オーロロッソ    3着 アルキロ〇 調教B
8/29(日)小倉5R  芝2000m
ラウルピドゥ    12着 アルキロ〇
ロックバウンド   5着 アルキロ〇
8/29(日)新潟5R  芝1600m(外)
スエトニウス    10着 アルキロ△ 調教B
マグマオーシャン  2着 アルキロ×

新馬戦勝ち上がり率(トータル)
◎ 1/8  12.5%
〇 12/47  25.5%
△ 8/43  18.6%
× 2/16  12.5%

新馬戦3着内率(トータル)
◎ 5/8  62.5%
〇 20/47 42.6%
△ 19/43 44.2%
× 6/16  37.5%

〇面白いデータ
アルキロ〇、ノーザンF生産、1人気馬
7-0-0-4/11 勝率、連対率 63.6% 

アルキロ△、ノーザンF生産、1人気馬
2-4-0-1/7   勝率28.6% 連対率85.7%


8/28(土)小倉5R  芝1800m(牝馬限定戦)

ラップ的には後半4Fの末脚の持続力勝負の競馬。
結果的に前で競馬を運んだモーリス産駒のワンツー。
母父はそれぞれMonsun、ロックオブジブラルタルという欧州血統だった
ことを考えると持続力勝負には分があった印象。
調教B評価を付けたアドマイヤグリーゼは4着と物足りない結果でしたが
血統的に母方が米国の速い血統だったこともあり上位に比べると
このレースへの適性が低かったようにも思います。

・ラスマドレス    1着 アルキロ〇
先日の見解記事の段階でも書いていたように
血統的に馬場が合っていたことと、上がり34.5とそれなりに速い脚を使えるという特徴がよく出ていたレースだったと思います。

内回りで前残りの競馬であったり、福島のような小回りコースは得意そうに
思いますし、次走以降そういった条件なら台頭出来る一頭だと思います。

逆に33秒台のような切れ勝負が求められる条件では
やや苦戦するかもしれません。


8/28(土)新潟5R  芝1800m(外)

ノーザンF生産馬はイクイノックス1頭のみのメンバー構成。
タイム的には同条件の新馬戦の中では優秀で中間のラップを見ても
大きく緩むような箇所は無くむしろラスト3Fは速くなっていることから
地力が問われるレースだったように思います。

・イクイノックス   1着 アルキロ〇 調教C
ただ一頭のノーザンF生産馬だったこともあって
新潟の瞬発力勝負には他馬よりも適性があった印象。
レースを見終わった当初は他にノーザンF生産馬が居ないこともあって評価に悩んでいたのですが改めてラップ等を確認してみると強い内容だったと思います。

完全な瞬発力勝負となると若干分が悪いような気もするのですが、上がり34秒台で決着するようなレースなら上のクラスでも上位に来れる馬だと思います。

次走以降他のノーザンF生産馬と激突した時に真価が問われるとは思うのですが、楽しみの方が大きい馬だと思います。

・キングスパレス   9着 アルキロ△ 調教C
キンカメ産駒というのもあって初戦からは厳しかった印象。
次走以降の変わり身に期待したい所ですが、それでもまだ少し時間が掛かりそうなタイプに見えました。
馬体のバランス自体はパドックでも良かったように思うので、成長して芯が入ってくれば変わってくるのではないかと思います。


8/28(土)新潟6R  芝1600m(外)

このレースもノーザンF生産馬はソネットフレーズ1頭のみという面子。
レースの中身としては途中で緩むラップが無かった上にラスト3Fは
11.6-11.0-11.9 34.5と更に加速しているので前の馬には本来厳しいレースだったのではないかと思っています。

・ソネットフレーズ  1着 アルキロ× 調教C
アルキロ×評価を付けていましたが御見逸れしましたというか本当に強い内容だったと思います(´Д⊂ヽ
レースを見た直後の印象としてはまだ頼りない走り方に見えたのもあって
勝ち切ったものの内容はどうかと思っていたのが正直な所だったのですが
この厳しいラップで先行していたことを考えると納得です。
今年デビューしてきた馬の中で一番底知れなさを感じる馬ですし
敵は自分自身の体質、それに尽きると思います。

手塚先生なら慎重に育ててくれると思いますし、順調に育てることが出来れば間違いなく来年の桜の舞台に立っている馬だと思います。

まだ新馬戦だけとはいえこの馬を見抜けなかった自分自身の見る目が無さすぎましたね、反省ですm(__)m


8/29(日)札幌5R  芝1800m

前半はゆったり流れて残り800m辺りからの持続力勝負。
先日の記事で注目していたレイトカンセイオーがハービンジャー産駒らしい
持続力のある末脚で前目から押し切りました。
展開にも恵まれましたが、内容もある競馬だったと思います。

・オーロロッソ    3着 アルキロ〇 調教B
このペースを考えると中団から動いての3着は力を出し切った内容と言って良いと思います。
馬体重は400kgを切るくらいやはり小さな馬でしたが、動きそのものは良かったです。
札幌の洋芝が響いたというよりは展開が少し向かなかったという印象で
未勝利戦は割とすぐに勝ち上がれるのではないかと思います。
現状どのコースが良さそうかは掴みにくいですが、小回り自体は問題無いように思います。


8/29(日)小倉5R  芝2000m

先行勢の手応えがかなり早い段階で悪くなったのを見ると
前の馬には厳しい展開だったレースのように思います。
実際過去の2歳戦の小倉2000mを振り返っても少頭数ではないレースで
前半35秒台のレースでは軒並み前が止まっていたことからこの時期の2歳馬にはかなりタフなレースなのだと思います。
勝ったマテンロウスカイは秋山騎手が上手く立ち回ったのもありますが
他馬が止まっているのもあるとは思いますがラスト1Fの末脚には見所がありました。
まだ緩い感じでこれだけ走れているのは先々が楽しみな一頭だと思います。

・ラウルピドゥ    12着 アルキロ〇
この展開を考えると流石に厳しかったという所でしょうか。
それにしてもやや負けすぎな感はありますが、ハービンジャー産駒の得意な阪神の内回りの未勝利戦辺りでの巻き返しに個人的には期待したいです。

・ロックバウンド   5着 アルキロ〇
思っていたより走れなかったなというのが正直な所ではありますが
4角で少し狭くなってスムーズに運べなかった部分もあったので
本来はもう少し着順を上げられたかもしれません。
それでもへこたれず脚を伸ばして最後まで走り切れていたので次に繋がる内容だったと思います。
今回の結果で人気を落とすようなら次走は狙ってみても面白いかもしれません。


8/29(日)新潟5R  芝1600m(外)

このレースでは先日の記事で調教C評価を付けたトウシンマカオが1着。
前に付けられれば面白い一頭と書いていたのですが、その通りの競馬になりました。
前半の3Fが速かった分中間は少し緩んだラップに。
その分前目の馬に少し余裕が残ったように思います。

・スエトニウス    10着 アルキロ△ 調教B
個人的にはダート馬だと思っているのでこの結果は仕方ないように思います。
ダート替わりに期待したいです。

・マグマオーシャン  2着 アルキロ×
アルキロ×を付けていましたが流石の良血だったと言うべきか負けはしたものの2着を確保。
現状の力は出し切った走りだったように見えましたし、次走以降も上位に来る馬だと思います。
馬体自体にはかなり成長の余地があるように思ったので、ゆっくりこの馬に合わせた成長曲線を描くことが出来ればもっと走ってくる馬かもしれません。

〇おまけ


8/28(土)小倉2R 芝2000m

・キラーアビリティ  1着 アルキロ〇
今週この馬に触れないわけにはいかないかなと思ったので触れます←
コースレコードを1.7秒更新したことであったり7馬身差という着差
加えてラスト1Fが流して10.8というのも話題になりました。

それではこの馬をどう評価するか、どの記事を見ても良いことばかり書いている印象なのであえて個人的に気になる点をここでは書いておこうかなと思います。

マテンロウスカイの勝った新馬戦の所でも記載したように前半3Fが35秒台では前がかなり厳しくなる傾向が見られています。

実際このレースの前半3Fは35.4と、マテンロウスカイの新馬戦と0.2しか変わらないラップでした。
そしてこの2Rの中間4Fを比較してみたのですが

マテンロウスカイ 12.9-12.4-12.4-12.5 50.2
キラーアビリティ 12.3-12.3-12.3-12.4 49.3

キラーアビリティのレースの方が0.9も速いラップでした。
7馬身の差がついたのは中間4Fを見るとキラーアビリティのレースの方が
前の組にはより厳しい競馬になった
と考えられるのでこの着差が決定的な評価になるかというと個人的にはやや疑問です。

またラスト3Fの比較ですが

マテンロウスカイ 12.1-12.2-11.2 35.5
キラーアビリティ 12.2-11.8-10.8 34.8

この差0.7がどうこうというよりも個人的に気になったのは
ラスト2Fから1Fにかけてタイムが1秒も縮まることはキラーアビリティのレースに限った話ではなく、少なくとも先週の馬場では起こりうる出来事だったということがわかりました。

以上のことを踏まえて個人的な評価としてはまだ確実にクラシック級とは
言えない
かなと思っています。

次走はまた凄い人気になると思いますし、少頭数の競馬でスムーズに運べればおそらく勝ち上がると思うので、重賞戦線に絡んで来るとは思います。
ただ意外な所であれ?となる可能性もあるかなとは思っています。

この時計が出せる時点で能力は高いと思うのですが、そのまま額面通りに受け取るのは自分の中であまりやりたくないことなのでちょっと深掘りしてみましたm(__)m

まあ長く競馬を観てきて色々とひねくれている弊害なのかもしれませんが(´Д⊂ヽ

次走以降も大注目の一頭だと思います。


まとめ

今週は中々濃度の高い新馬戦、未勝利戦でした。

中でもソネットフレーズはかなりの大器の可能性も秘めている一頭だと
思います。

来年の牝馬クラシック戦線もかなりレベルが高くなりそうな予感が今からしています。

また、未勝利戦を勝ったキラーアビリティについても色々考察してみたのですが、なんだかんだ走ったら強いんだろうな~なんて思いながら色々思う所を書いてみました。

こういう馬が出て来るのが毎年馬券を買う人にとっての悩みの種ですし
実際どのレベルの馬なのかはこれからわかることなので
果たして見解が当たっていたのか、そんなことを考えながら見ていくのも
競馬の楽しみ方の一つだと思っています。

新潟2歳Sについては書くエネルギーが無かったので書いていないですが
レベルの高い一戦だったのは間違いないですし、勝ったセリフォスは
年末の朝日杯でも間違いなく主役級の一頭だと思います。

2着のアライバルはレース後に右前脚の球節炎ということで休養するようですが能力は見せたと思いますし、セリフォスとは現状の完成度の差だと思います。

距離に関しては確かにマイルは少し忙しかったのかもしれません。
個人的にはヒンドゥタイムズととても似ている印象があるので1800~2000m辺りが本当の適性かなと思っています。

3着のオタルエバーは力は出し切りましたし、進路取りも個人的にはそんなに悪くなかったと思います。
力はある一頭なので次は坂のあるコースで見たいですね。
今後も注目の一頭です。

なんだかんだ長くなりましたがこんな所で。


それでは。

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