【背腹理論】6/4,6/5新馬戦振り返り【せばら三四郎】
こんにちは、せばら三四郎です。
土日の新馬戦をまとめて振り返りたいと思います。
背腹理論の結果と、気になったレースに関しては軽く振り返りたいと思っています。
改めて背腹理論の評価は6段階で
S:G1級(世代トップレベル)
A:OP勝ち~重賞級
B:1勝勝ち~OP上位級
C:1勝クラス好走級
D:未勝利脱出級
E:未勝利級
加えて前日調教からオススメした馬も少し触れる所は触れます。(その馬には調教の意味で調マークを付けています)
ざっくりこんな感じです。
それでは始めます。
背腹評価結果一覧
6月4日(土) 東京5R 芝1600m
エゾダイモン 背腹A 4着
スティルディマーレ 背腹D 10着
ノッキングポイント 背腹A 1着
6月4日(土) 中京5R 芝1600m
ダイヤモンドハンズ 背腹B 1着
リアリーホット 背腹B 4着
6月5日(日) 東京5R 芝1600m(牝)
エルダーサイン 背腹D 4着
エンジェリックアイ 背腹C 2着
メリオルヴィータ 背腹B 8着
6月5日(日) 東京6R 芝1400m
クラックオブドーン 背腹C 1着
シャンディエン 背腹D 11着
マローディープ 背腹B 14着
6月5日(日) 中京5R 芝1400m
メイクザビート 背腹C 2着
6月4日(土) 東京5R 芝1600m
1着 ノッキングポイント 背腹A
2着 調オールパルフェ
3着 調バロックダンス
4着 エゾダイモン 背腹A
8着 調ハッピーパンニャ
10着 スティルディマーレ 背腹D
ペース 36.1-33.7(-2.4)後傾ラップ
〇ペース
ペース的には新馬戦らしい緩い流れでラスト3Fの瞬発力勝負の競馬。
〇各馬振り返り
・ノッキングポイント 1着 背腹A
POGでドラ1指名だった当馬。
個人的な感想から言えば、まさかここまでの走りを見せてくれるとはというのが正直な感想で、とても嬉しい勝利でした。
好発を決めて先団の外からじっくり進める競馬。
直線に入っても手応え十分で追い出されてからの反応もとても良かったです。
手前を替えてからの伸びも素晴らしかったですし、上がりも33.2。
文句なしの快勝だったと思います。
走りを見ると父のモーリスというよりは母のチェッキーノが良く出てる走りに見えました。
直線でのフットワークの大きさは母譲りで、最大の武器になると思います。
重賞戦線でも通用するだけのポテンシャルは示した一戦だったと思いますし先がかなり楽しみになるレースでした。
後は母のことを思うとあのフットワークなので・・脚元さえ大丈夫なら良い活躍をしてくれると思います。
・オールパルフェ 2着
調教の部分で紹介していた一頭。
調教内容の良さそのままにレースでも好結果でした。
スタートはそこまで良くなかったものの、二の脚がついてハナへ。
ペースも遅かったのでこの馬にとっては良い展開だったと思います。
終いもこの馬なりにまとめて34.2。
勝ち馬の末脚に屈したものの、前で34.2は評価できる内容だったと思います。
前からの競馬も走りに合っていると思いますし、未勝利は早めに抜けれる力はあるように思います。
余談ですが、リアルスティール産駒ということで血統を見ると
Kingmambo≒Monevassia3*4のクロスを持っている馬で、流石に3*3だと濃いのかなという感じはしますが、キンカメ後継を母父に持ってきて3*4にする試みは今後のリアルスティール産駒の一つのパターンになるかもしれません。
・バロックダンス 3着
おまけ程度に紹介していたのですが、理想の競馬をしてくれました。
成績の安定するタイプの走りではないと思いますが、外からの追い込みには見応えがありました。
今回はペース的にも向かなかった中で後方から33.6の上がりを使っての3着というのは上出来だったと思います。
今後も左の広いコースで外目の枠を引ければ台頭してくると思います。
ただ内を引いた場合は案外という可能性はあるのでその点は注意しておきたいです。
・エゾダイモン 4着 背腹A
戦前からマイルは少し短いかなと思っていたのですがそれ以上にまだ走りに芯が入っていなかった印象です。
レース後の武豊騎手のコメントにも「もう少し時間が必要」というコメントがあったように良くなるのはまだ先だと思います。
レースでは上手く先行して好位のインという位置取り。
レース運び自体は良かったと思うのですが、追い出してからの走りは調教と同じような感じでまだ身体を使い切れておらず伸び切らない走りでした。
質自体はやっぱり良い馬だと思いますし未勝利は抜けれる素質は充分あると思います。
個人的には距離を延ばすか、平坦の新潟辺りで次は見てみたい一頭です。
・ハッピーパンニャ 8着
調教の部分で取り上げたのですが地力が足りなかった感じです。。
位置取りが後ろになってしまったこともありましたが、現状出来ることはした競馬だったように思います。
前目に付けることが出来ればまた変わり身もあって良いと思うので次に期待でしょうか。
・スティルディマーレ 背腹D 10着
スタートからポジションを獲れず後ろのまま終わってしまったという内容でした。
なかなかこの初戦の内容は厳しかったですが、国枝厩舎の初戦なので変わり身はあると思います。
個人的には短距離戦で変わり身を期待したい所です。
6月4日(土) 中京5R 芝1600m
1着 ダイヤモンドハンズ 背腹B
2着 調スズカダブル
3着 調マイネルメモリー
4着 リアリーホット 背腹B
6着 調トゥーテイルズ
ペース 36.1-34.6(-1.5) 後傾ラップ
〇ペース
ペースとしては東京の新馬戦程ではないものの上がり勝負に。
ただ800~1000mのラップが12.4-12.3と緩む箇所は無く地力勝負になった印象。
〇各馬振り返り
・ダイヤモンドハンズ 1着 背腹B
少し怪しい目で見てはいたのですが、流石に地力が上だったなという感想です。
発馬は五分で道中はスムーズに外目で先行する形。
パドックでは馬っ気を出したりしていたもののレースでは気性をある程度コントロール出来ていたように見えました。
直線に入ってからはしぶとく粘っていたスズカダブルをしっかりとらえての1着入線。
走り方としては調教同様ドタドタとしたパワー型で、切れというよりは持続力で勝負するタイプの馬なのかなと改めて思いました。
陣営のコメントからは距離はあった方が良いとのことでしたが力まずに走れるかどうかが鍵になるように思います。
勝ち気な気性で一生懸命走る馬なので、マイル辺りまでは持っても距離が延びると気性的に持たない可能性は現状あると思っています。
それでもちゃんと新馬戦を勝ち切ったことは大きかったですし、じっくり成長に充てる時間が作れると思うので、今後池江先生がどう育てるのかは楽しみです。
余談ですが、ダイヤモンドハンズがこれだけマッチョな走りをするのは父系母系両方が持つアルゼンチン牝系の影響なのかなと思ったりしました。
仕上がりが早い血統=筋肉が付きやすいと仮定すると、これだけパワー型な走りになるのもわかる気がします。
他のダイヤモンド産駒がどうかはこれからですが、母系が強調されるようだと案外マッチョ型になるのかなと思いました。
・スズカダブル 2着
調教から取り上げた一頭。
前で粘り込めば・・と思っていたらその通りの展開になりました。
ペース的には後傾ラップではあったものの息を入れられる場面は無かったように思うのでよく踏ん張ったと言って良い内容だったと思います。
前に行ける馬なので今後未勝利戦でも馬券的に信頼しやすい馬だと思いますし、勝ち上がることも出来ると思います。
・マイネルメモリー 3着
最内枠が災いして難しい位置取りからの競馬を強いられました。
ただそれでも仕上がりの早さもあってか終いはとても良い脚を使っていました。
今回の位置取りを思うと未勝利戦は通過出来る素質はありますし、次辺りいきなり勝ち上がれても良いと思います。
毎年の事ながらマイネルの早仕上げの馬はよく走りますね。
・リアリーホット 4着 背腹B
スタートはまずまずも道中は追走に苦労したように見えました。
川田騎手がかなり促しながら進めていたので、まだ競馬をわかっていなかったというか前向きさがあまり無かったのかなと思いました。
直線に入る頃には好位でしたはありましたが前と外に壁がある難しい位置取りに。
もう一つ伸び切れなかったものの、最終的には4着。
能力云々というよりは初戦からというタイプでは無かったのかもしれません。
調教の映像から体力不足な感じは受けていたのですが、まだ精神的にも幼かったように思います。
ただそれでも個人的にはそこまで悲観する内容ではないと思っていて、一度使って前向きになれば内容は変わってくると思いますし、牝馬にとって今回は少しタフな競馬だったと思うので条件が変わればもっと走れて良いように思います。
・トゥーテイルズ 6着
調教から一番目に推奨していたのですが・・残念な結果でした( ;∀;)
道中はダイヤモンドハンズの後ろにつけており、良い手応えで回って来たように思ったのですがそこからもう一つ伸びを欠いて6着で入線。
思った以上に道中外を回ったのが結果的に響いたのかなという印象で終いは脚が上がってしまいました。
中京のマイル戦は思った以上にスタミナが必要に感じることが多いので、今回は体力負けした部分もあったように思います。
平坦の小倉辺りなら一変してくれそうな感じはあるので、次に期待したいです。
6月5日(日) 東京5R 芝1600m(牝)
1着モリアーナ
2着エンジェリックアイ 背腹C
3着ビューティーワン
4着エルダーサイン 背腹D
8着メリオルヴィータ 背腹B イチオシ
ペース 38.4-33.3(-4.9)超後傾ラップ
〇ペース
東京の新馬戦らしい、にしてもとてつもなく遅い前半からの瞬発力勝負でした。
流石にこのペースでは後ろの組、加えて瞬発力というよりは持続力型の馬にとっては厳しかったように思います。
〇各馬振り返り
・モリアーナ 1着
全く事前に情報を入れていなかったのですが、パドックでも仕上がりが良く見えて人気にもなっていたので走るのかなと思っていたらとてつもなく走りました(小並み感
道中は進みも良く、5番手で脚を溜めることが出来た格好。
直線に向いてからは弾けるだけという内容で完勝の内容。
エピファネイア産駒の新馬戦力の高さもあって、素晴らしい瞬発力でした。
かなり前向きな走りをする印象なので距離自体はこれくらいが良さそうに思いますが、まだまだ余裕たっぷりの内容だったと思うので上でも勝負になる馬だと思います。
・エンジェリックアイ 2着 背腹C
先日の記事でも良い評価をしていたのですが、期待通りの走りでした。
何よりも外枠からスムーズに流れに乗れたことが好走に繋がった要因だったと思います。
ただ今回は本当に展開も向いたと思うので、次人気で内を引いたりすると案外な走りになるかもしれないのでその点は馬券的に覚えておきたいです。
それにしても本当に新馬戦のエピファネイア産駒は走りますね(゜-゜)
・ビューティーワン 3着
調教の部分で一言だけ記載はしていたのですが、映像も何も見れなかったのでマークは外しています。
パドックでの馬っぷり、特にトモの大きさが目に付いた一頭で良い馬だと思いました。
道中は勝ち馬の外目を追走。直線の勝負所では前を走っていたシルバーダイヤが寄って来た部分もあり少し踏み遅れたものの3着入線。
外々を回った上に少し不利も受けたことを考えると価値のある3着だったように思います。
瞬発力がある所も見せましたし、未勝利はすんなりと勝ち上がれるだけのものはあるように感じました。
次は広い新潟辺りで見てみたいです。
・エルダーサイン 4着 背腹D
戦前の予想通りズバっと切れるというタイプではなく、ハーツクライ産駒らしい長く良い脚を使う馬だなという印象を受けました。
流石に今回はマイル戦で忙しかったように見えたのと、国枝厩舎の初戦なので次距離を延ばしてきた時はもう少し前進があっても良いように思います。
・メリオルヴィータ 8着 背腹B
いや~~~イチオシにもした馬だったのですが・・すいません(´Д⊂ヽ
レースでは内枠から二の脚がつかずに後方からの追走。
瞬発力というよりかは血統的にも前で押し切る競馬の方が良い馬だと思うので厳しい展開でした。
直線では外目に持ち出したものの伸びも欠いて8着入線。
持ち味が出せなかったというのが何よりの敗因だったとは思うのですが、スタートから二の脚がつかなかったことは気掛かりです。
ただ調教での動きは良いものがあったので、これが実力とはまだ思えないですし、外目からスムーズに競馬出来ればもう少し前進があっても良いように思います。
6月5日(日) 東京6R 芝1400m
1着 クラックオブドーン 背腹C
2着 ロードディフィート
3着 ノーブルラン
11着 シャンディエン 背腹D
14着 マローディープ 背腹B
ペース 36.4-34.5(-1.9) 後継ラップ
〇ペース
1400m戦ということもあり1600mに比べると極端に緩む箇所はなくラスト3Fを見ても11.2-11.4-11.9と終いはややしんどいレースだったように思います。
〇各馬振り返り
・クラックオブドーン 1着 背腹C
比較的新馬戦にしてはタフな展開になったことが結果的には向いたように思います。
ゲートはまずまず、道中は中団で脚を溜める形で進め、直線は外に持ち出してゴール寸前でロードディフィートを捉えての1着。
走り方は調教とあまり変わらず首がそこまで下がらない走りだったのですが、この馬の最大の長所は何が何でも前の馬を追いかける闘争心の強さだと思います。
こういうタイプの馬はどのレースでも力を出してくれると思いますし、個人的にも好きなタイプの馬です。
思い返してみれば父のサトノクラウンもファイター気質な馬でしたし、走り方も似ているように思います。
そう考えてみるとサトノクラウン産駒は闘争心が最大の長所なのかもしれません。
タフなレースになればなるほど気持ちの強さが大切になるので、そういったレースに強かった特徴がよく出ている一頭だと思います。
左後肢の繋ぎが怖いので、怪我だけには気をつけてもらいながら成長していけばもっと上でも走れる可能性はあると思います。
・シャンディエン 11着 背腹D
スタートで大きく立ち遅れ競馬にならなかったという印象です。
テンションも高かったですし課題が色々見えた一戦だったように思います。
この時期なら芝でも大丈夫なのかなと思っていたのですが、この結果なら早めに砂に一度目線を替えてみても良さそうに思います。
砂でも芝スタートよりはオールダートの競馬の方が良いと思うので次は東京のD1400m辺りで見たいです。
・マローディープ 14着 背腹B
背腹評価は高くしていたもののあまりにも調教の内容が良くなかったので軽視していましたが厳しい結果でした。
まだまだいろんな面での成長が必要な感じがしますし、なかなか時間が掛かりそうなタイプに思います。
写真の馬体はムチムチ感があって見栄えしたのですが・・・毎年の事ながら難しいですね。
余談で一応2,3着の馬にも軽く触れておきます。
ロードディフィートはやや小柄ながらもこの展開でよく踏ん張っての2着。
評価出来る内容だったと思います。
父がダンチヒ系のデクラテーションオブウォーで母父がダイワメジャー。
如何にも先行して粘り強い血統で実際しぶとい走りをする馬でした。
ノーブルランは上がり最速33.8の脚を使っての3着。
津村騎手との手も合っている感じがしましたし、コンビ継続で次も期待出来る馬だと思います。
6月5日(日) 中京5R 芝1400m
1着 ジョウショーホープ
2着 メイクザビート 背腹C
3着 調マニバドラ
4着 調ナゲットモンスター
ペース 35.5-35.3 (-0.2) イーブンペース
〇ペース
今週の新馬戦の中では一番激しい展開で地力が無いと勝負にならないレースだったように思います。
〇各馬振り返り
・ジョウショーホープ 1着
個人的にかなり悔いが残る一頭でした(馬券的に
ミッキーロケット産駒の非根幹距離は注意しておこうと思っていたのですが・・完全に抜けてました( ;∀;)
人気こそ4人気でしたが、フロックではなくしっかり地力勝負での1着だったのでこれは評価して良いと思います。
今後も非根幹条件なら台頭してくるでしょうし馬券的にも覚えておきたい一頭です。
・メイクザビート 2着 背腹C
上のジャスティンカフェ程は荒くないと思っていましたが・・蓋を開ければ上以上の問題児だったように思います。
和田騎手が渾身のハングオンを決めて4角を回っていたようにかなり操作が難しい馬のように思います。
ただそれでも直線ではしっかり伸びていたように高い能力は見せていました。
現状芝向きとも砂向きとも言えませんが、芝でも問題はないくらいの評価で良いように思います。
それ以上にこの操縦性の難しさとどう付き合っていくかが今後の課題でしょうか。
能力的には未勝利戦を突破できるものは持っていると思います。
・マニバドラ 3着
調教通りしっかり走れた結果の3着だと思います。
厳しいペースながら前で踏ん張れていたので勝つことは出来なかったものの評価出来る内容だと思います。
未勝利戦は勝ち上がる力があるでしょうし、この先行力は砂ならもっと活きそうに個人的には思いました。
・ナゲットモンスター 4着
調教の部分で少し不安な要素を書いていたのですが、その懸念が的中したように思います。
道中は良かったものの終い決め手を欠いた内容で勝ち上がるのに苦労しそうなタイプに思いました。
坂路はあれだけ動いているので切れを要求されないダート競馬の方があっさり勝ち上がれるかもしれません。
総括
新馬戦開幕ということでボリューム盛り盛りで色々書いてみました。
背腹が良く見えても調教の動きがもう一つだったりするとなかなか難しい結果であったり、その逆もまた然りで馬を見るのは難しいと改めて感じる週末でした。
勝ち上がった馬の中ではノッキングポイントとクラックオブドーンが個人的には良かったです。
ノッキングポイントは指名馬ということもありますが、本当に先々が楽しみになる走りで重賞~G1戦線での活躍をイメージしたくなるようなそんな走りでした。
クラックオブドーンは何より勝負根性が素晴らしく、この馬もこれから走ってくる可能性があると感じさせるものがありました。
新しい才能が出て来る度にわくわくするものがありますね。
来週もまた新馬戦を検討していきたいと思います。
それでは。
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