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いちじくちゃんの日記 #6(嘘を含む)

2024/07/07(日)
 今日は大学の同期とご飯に行ってきた。池袋でステーキ。久しぶりの池袋は相変わらず混雑していた。ナンパされなかったのは髪が超短いからか、歳をとったからか。久しぶりに会った人たちは相変わらずいい人だった。不倫とかいうなかなかすごいエピソードもきいてしまったけれど。

 帰りの電車から花火が見えた。よく見る、オーソドックスなやつ。電車の音で花火の音が聞こえなかったのが残念だった。けっこう距離があったから電車が無音でもだめだっただろうか。以前にも、スカイツリーにのぼったら偶然2,3ヶ所で花火が打ち上げられてたことがあったのを思い出した。あれも夏だった。一緒に見たのは当時の好きな人。あの人は今どうしてるかしら。私なんかに心配されなくてもそれなりに元気でそれなりに立派にやっていそうな人だけど、自分のエモさのためにちょっと気にかけてみる。楽しい恋愛をさせてもらったなあとしみじみ思う。
 家に帰ったら、ドアが開かなかった。先に帰った母がチェーンまでかけてしまっていたから。ピンポンして起きてもらって開けてもらえたのは良いのだが、21時半くらいなのにもう寝ていた母を起こしてしまったのは申し訳なかった。しかし私もその場で諦めて野宿するわけにもいかなかった。そんなことをしたら全身蚊にさされて明日の母がひどく自責の念にかられてしまう。もしくは近所の人に通報されて結局母を起こすことになっただろう。それにもとはといえばチェーンをかけた母が悪い。でも寝ている人を起こすのは罪深い。なんともいえない事件だった。

 さて、この文章のどこが嘘なのかわかった人はいるだろうか。物語を作るということは現実に嘘を重ねながら描写するということに近いのではないかと思い、これからちょっとずつ嘘を作る練習をしていこうと思う。最後まで読んでくれてありがとう。あなたにいいことがありますように。

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