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自然農の映画を観てきました。

自然農法で有名な、川口由一さんのドキュメンタリー映画

自然農という幸せ

を名護東海岸にあるSu-meコーヒーさんにて美味しい自然栽培コーヒーをいただきながら、観てきました。
 
人生のほとんどを自然農に費やしてきた川口さん、生命を土に重ねた分だけの重みと説得力のあるパワーワードたちが印象的でした。

それで、映画を見終わったあとの感想シェアタイムでの一言が、ずっと気になっていました。

オクラって自然栽培(無肥料、無農薬)でできるのかな?という質問に対して

オクラは虫が多いから自然栽培は難しいと思う、在来種なら出来ると思う。と僕は答えました。

オクラは、生命力が強く、どんな土地でも育つイメージがあるけど、そんなオクラにも色んな虫がやってくる。

アブラムシ、ヨトウ、ヨコバイ

とくに、ヨトウとヨコバイがかなり厄介で、ヨトウには実は齧られ、ヨコバイには葉の汁を吸われ、葉が上向きにカールして、カラッカラになって枯死する。

なんといっても、ものすごい繁殖力で、あっという間に広がっていくんです。

それを実際に目の当たりにした僕は、その光景が脳裏に焼き付いているため、オクラ=虫被害が多い=自然栽培は難しい。という思考でした。

でも、そのオクラの自然栽培は難しい。という自分の言った言葉が、ずっと引っかかっていました。

本当に出来ないのだろうか?

そもそも出来るとは何を基準に言ってるのだろう。

え、できるってなんぞや、と考えていました。

それで、気づいたのが、人によって出来るの定義が違うということ

オクラの自然栽培が難しいと言った時の僕の、できるの定義は、完全にオクラを収入源としている農家の視点。

つまり、オクラで食っていけるだけの利益が出るかどうかということ。

だから、自然栽培で育てて、たくさん収穫できたとしても、それで利益が出なければ、出来ないということになる。

でも、農家視点ではなく別の視点だとどうでしょう?

週の半分は農園勤め、もう半分は家庭菜園をしている僕。

そんな僕のもう半分の家庭菜園視点からだと、飽きるまで十分食べられれば大成功なのである。

ひどい時なんて全く収穫できないけど、人参てこんな花なんだ〜とか、こんな虫初めて見たな〜とか楽しめれば大満足だったりするんです。

なので利益がなくても大成功なんです。

だからこっちの僕の視点だと、オクラの自然栽培はできるんです。

農家視点だとしても、農家さんによってそれぞれですね。

農家Aさんは、オクラで100万の売り上げを出しても、ローンや経費などの出費が多くて赤字だったら失敗だけど、生活支出の少ないBさんは、たった10万の売り上げでも、それで暮らしていけるのだとすれば、それは大成功なわけです。

なので、結論は、オクラの自然栽培ができるかどうかは、人それぞれということです。



あ〜スッキリした〜。

野菜をお金に換えようとすると、本当にハードルが上がるんです。

最近の世の中は、農業資材は値上がって、消費税も上がったのに、野菜の値段は上がるどころか下がっていく一方で、農家さんにしわ寄せがいく。

僕らの体は、田畑から出来ています。

こういう映画などをきっかけに、食を支えてる農を、土壌を、地球を見つめ直す人たちが増えるといいですな〜。

ではでは。

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