日記的なもの 48「十条富士神社大祭的な話」
近所のコンビニに行く途中で、屋台が並んでいるのに気づいて、十条富士のお祭りが今年は行われることを思い出した。
この炎天下、しかも屋台は熱ものメイン。
熱中症になる人が出ないかハラハラさせられる祭りになりそうで、一人苦笑い。
しかし二年ぶりかな?
去年は中止で、一昨年もやってなかったから、三年ぶりか。
で、通りを十条富士の方面に向かって歩いてみると、さすがに時間が早すぎて、ほとんどの屋台が準備中だった。
そんな中、激しい程に暴力的なソースの香りが。
思わず立ち止まる。
広島風お好み焼き。
広島県人に怒られそうなネーミングのそいつは、まだ準備中の屋台の中で、既に10枚以上のお好み焼きが鉄板の上に並んでいて、おじさんが二枚買っていた。
そういえば、緊急事態宣言なんかのせいで縁日や祭りなどに足を全然運んでいなかったために、B級グルメと呼ばれるジャンクフードをしばらく口にしていなかった。
と思ったら考えるより先に口が動いた。
「お好み焼き、1枚」
はいよ、待っててね、この人の入れ終わったらすぐ出すから。
との元気な返事に、何故か少し嬉しくなった。
言葉通り、すぐに出てきて1000円札を渡し500円のお釣りを貰う。
受け取ってから、どうしようかと悩んだ。
脊髄反射的に買ってしまったので、どこでどのように食べるとかを一切考慮しておらず、袋を手にして歩き出した。
まぁ、いいか。持って帰って食おう。
コンビニで炭酸水を購入し、帰宅した。
思ったよりもボリュームがあり、これだけで腹が膨れたのだが、少々物足りない。
かと言ってこの暑さの中をもう一度外に出る気にもなれず、また来年も開催されたら、もう少し考えて行動しよう、と鬼の笑うようなことを考えながら、パソコンに向き合うお昼時。