【今の人間関係に影響しているものとは?】

「心のオアシス」から思わされたことです。

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心理学に「転移」という用語があります。
子供時代におもに親子関係の中で解決されていない葛藤が、大人になって人と関わる中で現れることです。
無意識的になされるので本人も気づかないものですが、上司との問題において、解決されていない過去の家族関係が関わっているケースが少なくありません。

上司から仕事を頼まれ、終わったあとで「ここをもう少し変えるように」と指摘されたとします。
普通ならその部分を訂正すれば終わることなのですが、「この上司は自分を認めてくれていない。なんて自分はだめなのだ」などと、非常に強い反応を示す場合は転移の可能性があります。

自分にもし心当たりがあるときは、自分の家族との関わりの中で、同じような反応をしたことがないかどうか考えてみてください。
例えば、子供時代に親からほめてもらおうと頑張ったのに認めてもらえなかったという経験を持っていたとします。
おそらく、ほとんどの親は我が子を認めていたのかもしれません。

しかし、子供にしてみると、親は自分を認めてくれているという確かな感情が持てなかったのです。
いつも親にほめてもらえない不満や寂しさを抱えたまま大人になり、本人もそのことはすっかり忘れています。
こういう経験がある人は、会社に入って自分より地位の高い上司と出会ったときに、この人から認めてもらいたい、ほめられたいと必死で頑張ることがあります。

ですから、ちょっと訂正を求められただけでも大きなショックを受けるのです。
親と上司はまったく別の存在ですが、ごちゃ混ぜになってしまうわけです。

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「こういう経験がある人は、会社に入って自分より地位の高い上司と出会ったときに、この人から認めてもらいたい、ほめられたいと必死で頑張ることがあります。」

ちょっとした訂正を指摘されることがある、そういうことは生活していく中でいくらでもあります。
でもその指摘が本人から見ると自分の存在の否定につながる位大きく受け止めてしまうことがある。

それは転移という、親子関係など幼少期の頃に満たされない思いや感情が今の人間関係に反映されてしまうのためです。

ある人は、親からの勉強で良い成績を取ってほしいという期待に応えられず、ガッカリさせたことがありました。
その親の期待に応えられない自分が赦せず、それが今の周りからの期待に応えられない事があると、非常に深く落ち込んでしまうのです。
この人の解決は、まずは期待に応えられない自分を受け入れる事から始まりました。

過去の親子関係が今の人間関係に大きく影響することを思わされます。



今日も最高の1日を😄
God bless you〜(神の恵みがあなたにありますように)
長瀬雄大

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