2008年のブログ T子と別れてつらい
禁煙法時代
注・2008年に書いたブログです。
禁煙初期で、もうダメポ状態のオジなのです。
NYではタバコ1箱10ドル(約1080円)
なんだそう。
日本でも1箱1000円にしよう! という動き
があり、嫌煙派の増大や社会情勢、税収を補う意味を考えれば、
現実化しそうな勢いもある。
現実問題として、欧米並みの煙草1箱1000円の時代は
日本にもやがてくるのだろう。
でも、1000円でも吸うヤツは吸う。
そうすると、さらに運動は加熱し、物価の上昇も考えると
1箱5000円、いや1万円という時代が来る可能性だってあるのだ。
煙草がもし1箱1万円だったら……。
1本500円時代。
もはや禁煙法時代と言っていいだろう。
すると、どんなことが日本の世の中では起こるだろうか?
まず、タバコを吸う=金持ち、ということになる。
貧乏人はまずタバコを吸うことはできない。
タバコは銀座の高級クラブなどで、ふかふかのシートに身を沈めて
燻らす逸品になるのだ。
「君、このセブンスター、保存がいいねぇ」とボーイに言ってみたり。
ワインのソムリエのような職業も生まれるかもしれない。
「本日は2010年産のキャスターマイルド、2009年産のマルボロライトが
オススメでございます」
「ふ~ん、そう。この店、マイルドセブンの3ミリ、置いてないの?」
「さすが、お目が高い。2011年産がございますが、お値段のほうが少々……」
「ああ、いいよ、値段は気にしなくて、ガハハハッ!」
などという会話が。
金持ちゆえに、道具にもこだわりが出てくるだろう。
水晶の灰皿、バカラ製の灰皿、各ブランドが灰皿やら
タバコ入れ、などを続々と発表する。
なにしろ1箱1万円もする品を入れるモノなのだから高級であってよいのだ。
恐らくライターなどは高級腕時計レベルの値段のものが
続々と出てくるだろう。
となると、タバコ本体を持ち歩いているだけでも(あの方、お金持ちだわ)
と思われるようになる。
すると、世の中では空箱だけ持ち歩く見せタバコが流行るだろう。
非喫煙者にも関わらず、金持ちに見られたいがために
喫煙者のふりをするわけだ。
丘サーファーならぬ、丘スモーカーが町に溢れ、
車には吸いもしないのに、灰皿を設置するのがブームに。
まあ、こういうブーム的なものだけならいい。
当然のことながら、吸いたくても吸えない多数の庶民も出てくるわけだから……。
下手に町に喫煙スペースなどあると、そこにタバコを吸いに来る
金持ち、タバコそのものを狙っての強盗など、犯罪も起こるだろう。
悲しいかな、人間は欲望に弱いイキモノだ。
ゆえに、安易に犯罪に走ってしまう者も出てくるのだ。
銀行を襲うよりも、換金率のよいタバコ目当てに
タバコ店や、パチンコ店を襲うわけだ。
「た、タバコをだせ!」と、店番の老人に銃を向ける
そんな、凶悪犯が出てこないとも限らない。
町のタバコ自動販売機はATMレベルに強化され
タスポは暗証番号+手のひらの血管認証か目の網膜認証式になる。
さらに、禁酒法時代にマフィアが暗躍し、密造酒を造ったように、
闇タバコを日本のヤクザモノが密造する可能性も高い。
当初は海外から密輸という形。
アジア圏ならば密輸も容易だ。
中国あたりで買い付けた安いタバコを漁船で運び
夜の海洋上で取引する。
ときおり、巡視艇に見つかり、銃撃戦。
次第に国内にも大掛かりな密造組織も。
休耕している山奥の畑で大々的にタバコを栽培するものも出てくるだろう。
巻きと、パッケージするのが大変なので、当初は刻みタバコの
状態を吸わせるような、阿片窟を思わせるような地下タバコ倶楽部
が繁華街に誕生する。
当然、警察は闇タバコには目を光らせ、新聞紙上でも
「地下タバコ組織、幹部逮捕」といった文字が躍る。
タバコを吸うことは禁止されていないので
闇タバコ準備集合罪、闇タバコ取締法違反などで逮捕、起訴となるわけだ。
そのうち、芸能人や有名人などでも逮捕されるものが出てくる。
そのたびに、マスコミからコメントを求められる加護ちゃんが、
おじさん、不憫で、不憫で……