料理＝美味しい記憶の再現

　夕飯はあれが食べたいと思い、作れそうものならレシピを調べる。今日は白ごはん.comさんのオムライスだ。ものぐさな人間なので出来れば家事はしたくない。けれど自分で作った料理がどうにも好みだから仕方ない。きっと食べたいと思った瞬間には脳内であじが再現されていて、美味しい記憶を懸命に再現しているんだろう。材料を買い求め、調理する。料理で疲労した身体に美味しそうな匂い。自分の追い求めたものが目の前にある。一口目はいつも「美味い！」と口に出してしまう。口に入れた瞬間に口の内側全体がじんわりと痺れるように歓喜する。ごく小さな感動に近いかもしれない。必ずレシピ通りの材料があるわけではないから同じものが再現されるわけではないけれど、自分で作った料理を一番美味しく感じてしまう。だから私は自炊が好きだ。食べる事が好きなので外食も勿論好きだ。献立を考える手間が省ける事と商品を選ぶ楽しみでコンビニで買い込むのも好きだが、自炊の喜びには敵わない。いっそ外食で満足出来たらよかったのにと思うくらいだ。それでも自分の都合に近付けられて感動するからなるべく自炊していきたい。レシピを読んでお店の味の秘訣を知る事が出来るのもいい。オムライスの上にかかっているケチャップはケチャップバターソースだなんて知らなかった。