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十時愛梨のモバマスを振り返る Vol.19

今回は2019年の3月末に登場した[ほのぼの花歌]についてお話したいと思います。こちらの[ほのぼの花歌]、実は「いまの十時愛梨」を語る上で外せないカードだと言っても過言ではありません。詳しく見ていきましょう。

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桜舞う、陽射しの下で

特訓前の愛梨は着物を着て、三色団子を食べながらPと花見をしています。

 「Pさんと並んで、まったりお団子を食べて…。
  大切な人と見る桜は、昔から変わらない幸せの景色ですねっ♪」

着物を着てお団子を食べる。まさに伝統的なお花見ですよね。

ところで、前回のnoteでご紹介した[はずむ花の湯]での愛梨の発言を覚えていますか?

 「変わらないでいてほしい景色ですね。私たちの絆みたいに♪」

そう、[はずむ花の湯]でも出てきた「変わらないもの」という要素が、今回はさらに明確にテーマとして扱われています。そして、伝統的なお花見を体験した愛梨が「時代を超える幸せ」を実感した、ということが、特訓後で大きな意味を持つようになります。


十時愛梨は時を超える

そして特訓後は、和風の衣装で撮影に臨む場面。撮影の小物として出てきた巻物を手に、愛梨は過去に思いを馳せています。

 「わぁ…文字がびっしり…。言葉が溢れちゃいそう。
  昔の人が綴ってきた想いが、たくさん詰まってるんですね。
  私、大切に読みます。
  時代を越えて想いを繋げるような、撮影にしたいですから…」

特訓前も、お団子を手に花見をしながら「変わらないもの」「過去からの時間の流れ」を感じていた愛梨。そして、親愛度MAX演出では、遥か未来をイメージして、新たな決意を口にします。

 「何千年先も、みんなの心に残るような…
  そんなアイドルになりたいです。
  Pさん、愛梨を末長~く、お願いしますね」

十時愛梨が目指すもの。それは、どれだけ時間が経っても色褪せない、変わらない魅力を持つアイドル。時代を超えて愛されるアイドル、なのです。

ところで、シンデレラガールズは「シンデレラ」をモチーフにする以上、「変化」という要素がついて回ります。「変わらなければ やがて朽ちていく」という一節もありましたよね。そんな中で「変わらないもの」「時代を超えること」をキーワードに据えた愛梨は、シンデレラガールズで異色の存在ではないでしょうか。

十時愛梨が時代を超えて愛されるアイドルを目指す、というのは大きな挑戦でもあります。なぜなら、愛梨は初代シンデレラガールだからです。「初代」というのは一つの大きな結果ではあるけれども、そのとき限りの、「初代」だけのアイドルで終わってはいけない。愛梨にとっては「シンデレラガール」というのは、乗り越えるべき存在なのです。

変わらない、という価値。
時代を超えて愛される真の強さをもったアイドル。

十時愛梨が目指す先は、途方もなく高い目標であり、そして「初代」だからこそ与えられた使命なのではないでしょうか。そして、それを支えてあげたいと、いち担当Pとして思うのです。


オシャレしたら、ちょっと暑いけど。

少し話題を変えて。「思い出エピソード」では、愛梨は着物を着た感想を語っています。着物は締め付けられるし暑いから苦手に感じていたけれども、Pが一緒だから着れた、というお話。

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この場面って「オシャレしたら ちょっと暑いけど 君とおやつ食べよう」なんですよね。そして特訓後に語っていた内容はまさに「十二時でも解けない魔法」…こんな感じで、[ほのぼの花歌]は、愛梨が新たな決意を語るというターニングポイントでありつつ、でも愛梨としての過去の流れを踏み外さない、絶妙なバランスで成り立っています。だからこそ、愛梨の「何千年先も…」という言葉にも唐突さは無くて、説得力が感じられるのかな、と思います。


ちなみに、ブログの方では端折った部分も含めて解説していますので、ご興味あればこちらもどうぞ。


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