十時愛梨のモバマスを振り返る Vol.13
早いものでもう13夜目。今夜は2016年6月末から開催されたイベント「第2回夏祭りDEドリームLIVEフェスティバル」の上位報酬として登場した[スウィートサマーナイト]のお話です。
ふたつの「花火」が織りなす物語
「みなさ~ん、花火と愛梨はLIVEの華ですよっ♪
夏もいよいよ本番、今日は、めいっぱい熱さを感じましょうね!
打ち上げ花火より大きなコールで、愛梨の心と体を
ドーンと揺らしてくださ~いっ!」
特訓後はイベントのタイトル通り、夏祭り風のライブステージで飛び跳ねる愛梨の元気な姿が見えます(何気に客席を煽るのがうまい)。そして愛梨の背景には満天を埋め尽くすように打ち上げ花火が咲き乱れています。
一方で、特訓前は橋の下で手持ち花火をしている場面です。
「わぁっ、花火の光でお絵描きなんて、ロマンチック~。
それじゃ次は、私の番♪
すぐに消えちゃうから、よく見ていてくださいね。
愛梨がPさんにお届けする光のメッセージは、こ・れ・ですっ♪」
そう、実はPと二人っきりなんです。
ライブ会場で、打ち上げ花火を背に、たくさんのファンを煽る愛梨。
Pと二人っきり、橋の下で手持ち花火を持って、語りかけてくる愛梨。
全く対照的だけど、にぎやかなのも情緒的なのも、どちらも夏の醍醐味だということを教えてくれるような、そんな構成になっています。そして、そのどちらも魅力的なのは、十時愛梨の多面性があるからこそ、なのかな、と思います。
元気いっぱい、だけじゃない愛梨の魅力
さて、二人っきりで花火を楽しんでいる特訓前ですが、最後には…
「あっという間に終わっちゃいましたね、花火…寂しいなぁ。
でも…線香花火、発見っ♪
一本しかないから、ふたりで仲良く…ねっ」
と、一本の線香花火を、じっと二人で見つめる。まさに夏の情緒といった感じです。ちょうど昨日、「海の家ってイイですよね。楽しくて、ちょっと気だるくて、幸せで!」という愛梨の発言をご紹介しましたが、それと同じ趣がありますよね。「弾ける元気」だけじゃない、風情のある場面でも十時愛梨は魅力的なんだということが、この時期から推されてきたような印象があります。
「光のメッセージ」
ところで、今回愛梨が花火で描いてくれたのは「ハート」でした。
ちょっとここで振り返ってみたいのですが、[スイートバレンタイン]では「このチョコケーキが私の気持ちです。」と言いながら、ハート型のケーキをくれましたし、[CDデビュー]でも「LOVE」と書かれたケーキをくれました。
でも、もう少し丁寧に見ると、[スイートバレンタイン]では、チョコプレートに書いてあるのは「for you!」で、直接「LOVE」とは言っていないし、[CDデビュー]でも「Pさんへの気持ち、このケーキにぜんぶ込めましたっ! もちろん感謝と、それと…あの、あとはチョコプレート見てください!」と、少し恥ずかしがっていました。
そう考えると、Pへのメッセージとして、大きなハートマークを描いてくれたのは、愛梨がPへ恥ずかしがらずに感謝の気持を伝えられるようになるくらい、一緒に時間を過ごしてきたからなのかな、と思います。
十時愛梨の物語は、Pと歩む物語。ふとしたところに、それを再認識させてくれるところが、担当冥利に尽きるのかな、と思います。