佐藤寿人選手は、もう一歩先をみている

生地の初公開日:2012年 09月 09日

長崎歴史博物館のカフェ「銀嶺」のテラス。
外は雨模様だったが、お茶している間に晴れ間がのぞいてきた。

「故宮博物館展」は9月17日まで。
私が子供のころの長崎には、清王朝の影響を感じさせる調度品があちこちにあったなあ。
室内におく植木鉢など、展示されている絵のなかにあるものとそっくり。
他国の王朝の展示品なのに、どこか懐かしい感じがするのは長崎の歴史的な背景が生活レベルまで浸透しているからなんだろうね。

家に帰って、天皇杯2回戦で、サンフレッチェ広島が今治に負けたことを知った。
なんでまた~!
今治はJFLくらいなんでしょう。

試合みていないから、何とも言えないが、J’s Goalの佐藤寿人のコメントに強い覚悟を感じた。
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00143511.html

このコメントに対してtwitterなどで、賛否両論ながれている。
私は、佐藤寿人であれば、このコメントはあってしかるべきだと思う。
データだけみても、この試合でも得点もあげている。
キャプテンとして、この試合が意味するものをきちんと分かっている人だ。
いつからか、代表なんかでも「試合に出て自分をアピールする」という選手たちのコメントをよく見かけるようになった。
選手個人としては当たり前のコメントなんだろうけど、それぞれの試合で、チームの1員として何をすべきなのかというのがその前にあるんじゃないのかなあと思うことがある。
この試合は勝たなければいけない試合。
勝たなければ次がない。
だから新しい選手たちも、試されているという程度の考え方ではだめなのだ。

サンフレッチェ広島は、いまスタジアム問題が盛り上がっている。
広島市民球場跡地をサッカースタジアムにという運動にやっと市民の目が向いてきている。
署名も集め始めている。
サンフレッチェとサッカーが広島で本当に市民権を得る正念場なのだ。
広島のサッカー熱を大きなムーブメントにもっていかなければいけない。
だからこそ、天皇杯であろうが、リーグ戦であろうが勝って、勝って、勝ちまくって盛り上げないといけない。
佐藤寿人は、それを見据えているから、このコメントになったのだと思う。
彼は、決して負けた腹いせや感情の赴くままに発言したのではない。
自分も含めた選手たちに、監督やスタッフにさえ、広島のサッカーにとって今がどんなに大事な時なのか肝に銘じようと言いたいのだと思う。
市民球場跡にサッカースタジアムができることで開ける未来をしっかりと見据えている。
スタジアムを実現できるかできないか、サンフレッチェ広島の肩にかかっているのだと、覚悟しているからこそ今日のようなコメントになったのだろう。
でも、これくらい激しくチームを叱咤しても、サンフレッチェの選手たちはぎくしゃくしないと思う。それを信じているから彼はここまでの発言ができたんだろう。
いいチームなんだから、勝とうよ。

サンフレッチェのためにも、サッカースタジアム建設要望の署名に協力しようか。

サッカースタジアム建設 広島で早期実現を!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?