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namipan 特集! ”思っているだけではいつまでも形にはならない”

namipann【ナミパン】さんについて

今回、テナントラボにて、開業ストーリーをご紹介するのは、諫早市の住宅街でひっそりと営業する【namipan(ナミパン)】さん。

2024年4月オープンされたばかりの”暮らしに寄り添うパン屋さん”をモットーとしたパン屋さんです。
オーナーの並川千寿子さんは、子供達にパンを作り始めてからハマり、独学で勉強して、マルシェで腕試し。それから、お店をオープンされています。主婦目線でお客様のことを考え、パンを通して、どのように日々に寄り添うことができるのか。そんなこだわりが詰まった並川さんとのお話をお楽しみください。


⑴namipanの開業に至るまでの経緯

  お店をオープンさせるにあたっての経緯を教えてください。

並川:わたしの場合は本当にいろんなタイミングがよくって…

まずは、コロナがきっかけでしたね。
子供が2人いて、まだ手のかかる時期でもあったんで、子育てに重点を置きたくて。17年勤めていた会社を退職。
時間だけは十分にあったので、パンのオンラインでレッスンを受けたり。
あとは自分で教科書を買ってひたすらパンの勉強していたんですよね。
1年経って、2年経って、シェアキッチンを借りて作ってマルシェに出店していました。
どうしようかと考えていた時に、たまたまここの土地が空いて!しかも、道路の問題で安かったんです!
待てよ。もしかしたら、これがタイミングかもしてない。
シェアではなく、営業許可がある、自分のお店が欲しいんだって、思って。
主人相談したら、「いいんじゃない!」と。

最初は工房だけで考えていたんですけど、なんかどんどん、売れるスペースがあったらいいんじゃないかって話だけが広がっていって。
やっぱり、いつかはお店を開きたいと思ってはいたんですけど、思っているだけではいつまでも形にはならない。
一念発起ではないんですけど、タイミング的にこれが決めどきかなと思って。

  街中の土地とかも検討しましたか?

並川:私自身も、自宅の近くがよかったんですよね。
パンを仕事にすることはどうしても朝が早くなってしまうので。
まだ子供達もまだ学校に行っているで、なるべく、家の近くでは働きたいと思っていて。本当にいろんな条件が重なって、よかったですね。
お客さんは、入ってきにくい場所かもしれないけど、大々的に、大通り沿いに店を構えようという思いは最初からなかった。
ちょっとひっそり、工場だけでもってところが始まりだったので、あたし的には希望に沿った建物がたまたま手に入りました。

⑵建物へのこだわり

  新築で建物にこだわったポイントはありますか?

並川:ショーケースに絶対したくって!
子連れのお母さんたちが来やすいようにしたくって。
小さいお子さんがいるお母さんって、パン屋さんを敬遠されるんですよね。
お子さんの手がパンに伸びちゃうし、赤ちゃんを背負われている方、取りにくいじゃないですか。
あとは、子供の手の届かない高さに全ての物を置いて。お母さんたちも気兼ねなく子供と来ることができるお店にしました。
子供が喜んでパンを選んでくれるのは嬉しい。
ショーケースも子供達が触っても大丈夫なものをオーダーして作っていただきました。

この辺は住宅街で、近くに公民館があって、小さい子供さんを連れたご家族が多い。赤ちゃん連れのお母さんのイベントが頻繁にあるので、そういったお母さんたちが来やすいかなと思って。
そこの狙いがバッチリで子連れのお母さんたちのお客さんが多いので嬉しい。

あとは、開放感のある建物にはしたくって、天井を高くしました。
あとは木のナチュラルな感じが好きで、建設業者さんが提案していただき来ました。パン工場の窓から店内が見えるようにして、建物が広く見える店内にしました。他にも建設業者さんが丁寧に提案してくださって助かりました。

⑶パンへのこだわり

  ”暮らしに寄り添う。”どんなこだわわりを持ったパン作りでしょうか?

並川:商品に添加物を使わない。パンと生活がかけ離れてる商品にならない。というのを心がけています。

材料としては、こだわり出して上を見てしまうとキリがないので。小麦粉は北海道産がいいとか。
そうでなく、九州の小麦で、価格を抑えられる。且つ、自然に近いものを探して。産地というよりは、小麦の成分を見て選んでいます。
なるべく価格が安く、ナミパンには、これくらいの成分がしっくりくるなと思う小麦を使用しています。
パンは普段皆さんが口にするものだから、そんなに高いものを作りたくないっていうのがあって。

ただ、毎月、原材料が値上がりしてます。4月からお店を始めて、原材料の値上がりがない月はないですね。チョコレートは4月からすると数百円と上がっている。値上げするとなると心苦しいです。

あとは、極力人件費を抑えて、お店を回しています。
他のパン屋さんだと焼く量も多いから交代制でパンを焼かれていると思うんですよね。夜中から日中まで。うちの場合は1日、1回だけにパンを焼くようにして。あとは自分がいっぱい働いても人件費はかからないので、朝は3時から仕込んで、その分をカットしています。笑

⑷開業してみて思うこと

  自分のお店をチャレンジしてみてよかったですか?

並川:やっぱり、自分が一人で焼いていたパンをいろんな人が食べて、感想をいただけるのが嬉しい。自分の中だけで消化してたパン作り。
そこからいろんなことを発信していけるが楽しくて。
思い切ってよかったなと思います。
これからもう少し出店を増やして、いろんな人にうちのパンを食べていただきたいです!

まとめ

以上、namipan(ナミパン)さんの紹介でした!
仕事において、思い切りとそれをカバーしていく、行動量が大事なんだなと改めて、思うところでした。
ぜひお店に行かれる方は、道がちょっとわかりにくいのでインスタをみて予習した上でいってみてください!

また、人気のパンすぐ無くなってしまうので早い時間にお店に行かれることをお勧めします!

【取材・執筆】馬場宗一 
【撮影】坂田研太朗
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